3月リリースの艦船リバランス
2018-02-19 – By The EVE Dev Team
艦船リバランスを楽しみにしている諸君、ご機嫌よう!
2月リリースがつい先日実装されたばかりなので、皆さんは強襲型フリゲートやアサルトダメージコントロールのフィッティングを懸命に考えている最中だと思います。しかし、私たちは3月リリースでも別の艦船リバランスを実施する予定です。次回のリバランスはCSMの冬季会合で話しあわれた内容に強く影響されており、主に次の2つの指摘を反映しています。
・たとえ内容が小さくても、リバランスはより頻繁に実施されるべきである。
・フェロックスとマカリエルが鉄板の選択肢になってしまい、メタ理論が停滞している。
私たちはこれらを念頭に置いた上で、より多くの船が活躍できるよう、フェロックスとマカリエル、ついでにオーソラスの性能を調整します。また、T1戦艦に長らく待ち望まれていたアップグレードを施し(Mr Hyde113が落ちつきますように)、強襲巡洋戦艦のマイクロジャンプドライブ運用を認めるほか、少々人気の劣る船にも救いの手を差しのべる予定です。
さらに、3月リリースではまったく新しい船の実装も予定しています。新型艦は防御能力に特化しており、大規模戦におけるヘッドショット戦術…指揮官狙撃戦術に対抗することを目的とした船です。
◆すべてのT1戦艦
ゲームプレイの快適さを向上させるための性能調整です。正確な数値は船によって微妙に異なりますが、カーゴホールドを増やし、MJDがもっと使いやすくなるようターゲット範囲を拡大します。
・カーゴホールド容量 +25%
・最大ターゲット範囲 +20%
◆強襲巡洋戦艦
強襲巡洋戦艦は極めて強力な戦闘機動が可能だったので、私たちは中型マイクロジャンプドライブの使用を認めていませんでした。しかし、最近はそれほど突出しているわけでもありませんから、これ以上制限する必要はないだろうと思います。
・中型マイクロジャンプドライブが装備可能
◆オーソラス
実装されて以来、オーソラスは小型・中型クラスの艦船としては抜群の性能を誇ってきました。そろそろ大人しくしてもらうため、フィッティングの余裕を削ることで防御能力を圧迫し、速度とシグネチャも多少弱体化させます。オーソラスの適正性能を実現するには何度か調整が必要かもしれませんが、まずはこれが良いスタートになるはずです。
・PG -120
・最高速度 -15m/s
・シグネチャ半径 +15m
◆フェロックス
フィッティングの制限を強めて攻撃能力と防御能力を両立させにくくすることで、競合艦との差を縮めます。
・PG -100
・CPU -15
◆マカリエル
マカリエルをどう料理すればいいか色々考えた結果、ロースロットをミドルスロットに移すのが一番だと結論づけました。アーマー防御の打撃艦としては価値が下がりますが、高機動艦としての自由度はむしろ増加するので、マカリエルの全体的な強さは維持できるだろうと信じています。
・スキルレベル(ガレンテ戦艦)ごとのボーナス: 大型プロジェクタイルタレットの精度低下範囲 +7.5% (これまでは10%)
・シグネチャ半径 +30m
・ミドルスロット +1
・ロースロット -1
◆ドレイク海軍仕様
この船が生まれ変わるには思いきった変化が必要です。防御を捨てて攻撃に振り切ってしまうくらいの変化が。
・スキルレベル(ガレンテ戦艦)ごとのボーナス: ヘビーミサイルとヘビーアサルトミサイルのダメージ +10% (これまではシールドレジスタンス +4%)
・ランチャースロット -1
◆サイクロン
現状でも立派な船なので、競争力を高めるために少しだけ性能を強化します。
・スキルレベル(ミンマター巡洋戦艦)ごとのボーナス: ヘビーミサイルとヘビーアサルトミサイルの発射速度 +7.5% (これまでは5%)
◆イーグル
かつてのイーグルは艦隊編成理論に居場所を確保していました。アサルトダメージコントロール実装とフェロックス弱体化により再び出番が訪れたので、さらに背中を押してあげるのも悪くないですよね。
・最高速度 +12m/s
・ドローン帯域幅 +25Mbit/s
・ドローン収容量 +25m3
◆ムニン
ムニンはハリケーンどころかロキよりも軽快な砲艦へと変身します。しかし、そう簡単にお株を奪えるとは思えませんし、ここは少し様子を見守ることにしましょう。
・スキルレベル(ミンマター巡洋艦)ごとのボーナス: 中型プロジェクタイルタレットのダメージ +7.5% (これまでは5%)
・アーマーHP +150
・最高速度 +20m/s
・質量 -750,000kg
・シグネチャ半径 -10m
・ハイスロット -1
・ミドルスロット +1
◆モニター(Monitor)のご紹介
大規模戦におけるヘッドショット戦術へ対抗するために専用の船を導入するというアイデアについて、私たちは長期にわたってフィードバックを集めてきました。ヘッドショット戦術とは指揮官や指導部を優先して攻撃し、敵艦隊を崩壊へと追いこむ戦い方です。巧妙かつ効果的な戦術ですが、戦闘が比較的短時間で終わるため、新人指揮官の成長をより困難にしてしまう側面もあります。ファンフェスやCSMでこの問題について話しあうと、生き残ることに全力を注ぐ特殊艦というアイデアは広く支持されました。この船はヘッドショット戦術へ効果的に対抗しながらも、強力かつ多用途になることは避け、純粋に移動指揮所として機能しなければなりません。
モニターは旗艦巡洋艦(Flag Cruisers)と呼ばれるグループの最初の1隻です。この船は非遮蔽状態で絶対に戦闘を生き延びなければならないプレイヤーに乗ってもらうため、あらゆる能力を犠牲にして生残性を高めています。カーゴホールドや武装、ドローン等は一切使用できません。
装備できるモジュールはアフターバーナー、マイクロワープドライブ、マイクロジャンプドライブのみです。これらの制限と引きかえに、モニターは指揮型巡洋戦艦と同等のEHP(シールドとアーマーのレジスタンスは基本値で90%以上)を持ち、シグネチャ半径はフリゲート並、さらにECM、センサーダンプナー、ニュートラライザー、ターゲットペインターへの耐性を備えています。この船に乗りこむプレイヤーは僅かでしょうが、その僅かな人々こそがコンテンツの提供者だということは周知のとおりです。
私たちは皆さんがモニターをどう思うか非常に興味があります。詳しい性能値や議論をご覧になりたい方はこちらのスレッドをお読みください。
◆乞うご期待
上記の変更に加えて、私たちはワープ妨害型巡洋艦が500MN推進モジュールを装備してしまう問題を「修正」するつもりでしたが、ワームホール住人の質量調整に代用できる新モジュールが完成するまで、とりあえず先送りにすることに決めました。とはいえ、問題が解決するのは遠い未来の話ではありません。メタ理論の面白さとダイナミックさを損なわないため、ちょっとした問題への対応スピードも上げていきたいと思っています。今回の艦船リバランスについてどう思うか、あるいは次にリバランスの対象にしてもらいたい船やモジュールは何なのか、ぜひ総合感想スレッドからお聞かせください。
それでは、次回までお元気で。自由な宇宙の旅をお楽しみください!