トリグラヴィアン艦と乗組員への接触要求強まる…インナーサークルは沈黙を維持
2018-05-28 17:26 スコープ、レト・グロリアクス
ユーライ発-DEDがトリグラヴィアン艦を鹵獲し、隔離検査を行ってから6週間以上がたった。より詳しい情報を求める声が繰り返されているが、インナーサークルは沈黙を守っている。CONCORDとDEDはあらゆる質問に対し、ヴェックス・アミタ司令官の特別ブリーフィング…トリグラヴィアン艦を鹵獲した直後、意識思考学会の年次会合で実施された…を参照するよう回答している。
スコープはブリーフィングと周辺事情について広く取材を重ねたものの、トリグラヴィアン艦とその乗組員がどうなったのかも含め、いまだ答えのでていない疑問は多い。インナーサークルとCONCORD構成国が警告の言葉を並べたて、コメントや推論をかたくなに拒む一方で、各方面は新しい情報を求めて動きだしている。
ユーライ10、DEDステーション港外に係留された未知の艦船
シスターズ・オブ・イブは生き残った乗組員に接触するため、人道的支援を理由とした面会を何度となくDEDへ要請している。アマー帝国はCONCORDの方針を明確に支持しているが、観測筋によれば、アマター自治領とクーニッド王国は情報公開と具体的な行動を要求し続けており、帝国全体としてはCONCORDが確実に脅威へ対処するよう強く求めている状況だ。
「アビサル・デッドスペース」と呼ばれる空間が存在し、その空間がドリフターズと新たに発見された勢力の戦場になっているという新事実は、カプセラから大きな反応を引きだした。CONCORDはトリグラヴィアン・コレクティブがニューエデンを脅かす存在だと見なしたものの、多くのカプセラはこの宣言に疑問を投げかけている。シスターズ・オブ・イブの人道的支援を支持する声が聞かれるほか、トリグラヴィアンを保護しなければならない、対ドリフターズ戦の共闘勢力として同盟すべきだといった意見まで飛びだしている。
最も過激なのは「ファロス・オブ・テーラ」の説だ。彼らはCONCORDが陰謀を巡らせており、インナーサークルとSAROが関与していると主張し続けている。ファロスの広報担当であるジョラ・アレクシスは、スコープ系列番組「ギャラクティック・アワー」のレト・グロリアクスに対し、オヴェグ・ドラスト艦長は「ザ・ラディウス」の主要メンバーだと語った。ジョラによれば、ザ・ラディウスは違法な実験を行う秘密研究所を運営しており、元SoEメンバーにしてファロス・オブ・テーラの代表者でもあったタヤ・アキラの拉致疑惑にも、この組織が関わっている可能性があるという。CONCORDはそのような組織の存在を否定している。
ユーライ10軌道上に展開するSARO「ブラック・トループ」の特殊艦
様々な憶測が飛び交うなか、四大国と友邦は厳戒態勢を維持している。SAROはアビサル・デッドスペースを封鎖しようと試みているらしく、SARO部隊がニューエデン各地で海賊勢力と交戦中との情報も入っている。ワームホール宙域にあるドリフターズとスリーパーの拠点を襲撃したという海賊関係者の話もあるが、スコープは裏付けとなる情報を手に入れることができなかった。
状況に進展があり次第、スコープとギャラクティック・アワーは続報にてお知らせする。