Posted by & filed under プレスリリース, ワールドニュース, 翻訳記事.

アクラス将軍がカルダリプライム駐留軍の司令官に就任
2018-08-09 19:16 スコープ、リナ・アンバー

昨日、モードゥ部隊カルダリプライム駐留軍の司令官が突如交代した。アップウェル・コンソーシアムが施設や入植地の警備のために多くのモードゥ隊員を契約していることから、モードゥ部隊はアップウェルと継続的な取引関係を築こうとしており、今回の人事異動はその実現にむけた取り組みの一環だと見られている。

司令官の交代は隊員に大きな影響を与える変化だ。これまではツニ・アイナ打撃部隊司令官が指揮をとっていたが、今後は准将に昇進したばかりのマジマ・アクラス将軍がカルダリプライム治安維持部隊を率いることになる。アクラス将軍は着任挨拶のなかで、モードゥ部隊のビジネスモデルの進化にあわせた大改革を実現すると宣言した。

アクラス将軍は将官用の礼装を身にまとい、重大な発言を行ったわけだが、彼の屈託のない態度はその発言内容と対照的で、これを新司令官としてふさわしからぬ振る舞いだと捉えた人々もいたようだ。惑星上のガレンテ連邦とカルダリ連合の代表団からは、突然の司令官交代に懸念を露わにする声も聞かれた。

アクラス将軍のきっぱりとした説明によれば、モードゥ部隊はかなりの数の既存契約を今回限りで終了し、アップウェル・コンソーシアムとの提携関係を今まで以上に強化する方針だという。更新されない重要案件の一つとして、カルダリプライムの共同管理にかかわる契約も例に挙げられた。

挨拶を終えたあと、アクラス将軍はメディアや惑星上の代表者からの質問を受けつけた。モードゥ部隊の方針転換がカルダリプライムにどんな影響を及ぼすか問われると、アクラス将軍はコメントを拒否したものの、部隊が契約内容を再検討し、数週間以内により詳しい情報が明かされるだろうと話した。

イシュコネ社とマテリアル・アクイジション社の代表団によると、彼らは契約更新交渉がもっと早くに始まるだろうと予期していた。しかし、モードゥ部隊の上級職員が異動し始めたため、契約交渉は何度も延期されている状態だという。

イシュコネ代表団の1人は、次のように発言した。
「アクラス将軍は今日着任なさったばかりです。少しばかり唐突でしたが、将軍は契約をただ更新するのではなく再交渉したいのだと仰られただけでしょう。それに…謹んで申し上げますが、カルダリプライムの治安維持がアップウェル・コンソーシアムの商業活動警備より重要ではないとは思えません。なにはともあれ、私たちは将軍の能力に信頼を寄せています」

ツニ・アイナ打撃部隊司令官がカルダリプライムの軍事面における最高責任者を務めたあいだ、モードゥ部隊の少なからぬ貢献により、惑星上の紛争や騒乱が減少した。隊歴33年の古参兵であるアイナ司令官は、モードゥ部隊の方針転換にともなう昇進が検討されており、関係者によると、カルダリプライム平和維持活動で優れた働きを見せたことが最大の昇進理由である。

アイナ司令官の新しい任務は保安上の理由から伏せられているが、5ZXX-K星系のモードゥ部隊本部で新しい任務に従事し、近い将来、創設者ムルイア・モードゥの直属になるのではないかと関係者は話している。アイナ司令官はアクラス将軍が司令官職に慣れるのを待ってから、数週間以内に新しい役職につく予定だ。

アクラス将軍もアイナ司令官と同様に尊敬されており、1世紀近い年月をモードゥ部隊で過ごしてきた。金色章と銀色章の受勲歴を持ち、モードゥ部隊第5攻城艦任務部隊「ナイトストーカーズ」を指揮。YC107年に短期間のみ一般部隊の指揮官を務め、以後は准将昇進とカルダリプライム転属が決まるまでピュアブラインド方面の活動を担当していた。

カルダリプライムではマテリアル・アクイジション社とイシュコネ社が、それぞれガレンテ連邦とカルダリ連合の統治区域を管理し、惑星規模の問題には共同で対処している。両社はモードゥ部隊との関係が持続的かつ良好なものだと主張しているが、契約について再交渉する権限を持つ司令官が現れたことで、彼らの関係が本当に良好だったのかどうか議論を呼んでいる。

Comments are closed.