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到来! ナビゲーションストラクチャ
2018-11-06 – By The EVE Dev Team

この開発者ブログについて議論したい方は、公式フォーラムの総合感想スレッドをお気軽にご利用ください。

旅慣れたカプセラ諸君、ご機嫌よう!

この開発者ブログでは、EVE Onlineの冬季エクスパンションで登場するナビゲーションストラクチャをご説明します。

大いに期待されてきたこのストラクチャにより、各アライアンスは勢力圏内に強力な交通インフラを整備できるようになります。今回実装されるストラクチャ3種は、初めて登場するアップウェルFLEXストラクチャでもあり、既存のアップウェルストラクチャより容易に建設・破壊することができます。

私たちはファンフェス2015でストラクチャに関する長期計画を披露し、その結果としてアップウェルストラクチャが生まれました。ナビゲーションストラクチャについても、当時からコミュニティと議論を重ねてきました。

最初のプレゼンではストラクチャの将来的な役割について予告しましたが、「商業ハブ拠点」はシタデル、「組み立て施設」と「研究所」はエンジニアリングコンプレックス、「採掘プラットフォーム」はリファイナリー、そして「スターゲート」はナビゲーションストラクチャとして実現しています。

この3年で当初の計画は色々と変化しましたが、プレイヤーが交通メカニズムに影響を与えられるような、強力な新ストラクチャを実装するという基本目標は変わっていません。

「Onslaught」エクスパンションでは3種類のナビゲーションストラクチャが登場し、それぞれのストラクチャは船の移動に関連する特殊な役割を担っています。ナビゲーションストラクチャはこれまでスターベースが果たしていた機能をアップグレードし、新しくて使いやすいアップウェル技術に置き換えるのです。ちなみに、スターベースは「Onslaught」実装と同じ週に14歳の誕生日を迎えます。

私たちはナビゲーションストラクチャにいくつかの目標を設定しています。

・現在のジャンプブリッジ、サイノビーコン、サイノジャマーの機能を、より設置しやすく、使いやすく、理解しやすい新ストラクチャで代替する
・所有者がサービスへのアクセス権限を細かく制御できるようにする
・攻撃者に敵のインフラを妨害する方法を与える

一般に言って、ナビゲーションストラクチャが持つ能力は、置き換えられるスターベースストラクチャのそれより強力で、よりカスタマイズしやすくなっています。しかし、攻撃に対してはかなり脆弱です。

この開発者ブログではナビゲーションストラクチャに関するいくつかの領域を扱います。記事の内容で皆さんの疑問が解決すれば幸いです。ぜひSingularityサーバーでナビゲーションストラクチャを体験して、フォーラムのスレッドから感想を聞かせてください!


◆アップウェルFLEXストラクチャ

アップウェルストラクチャはカプセラ向けの汎用インフラとして、極めて効率的な道具です。多くの艦船を収容しながら、様々なサービスモジュールを装備し、数千ものプレイヤーに拠点を提供することができます。

しかし、すべてのストラクチャがシタデルやエンジニアリングコンプレックス、リファイナリーのように汎用的である必要はありません。汎用性と防御能力では劣るものの、簡単に建設でき、かなり特殊な役割を持つストラクチャ。アップウェルはそういうものが必要とされていることも感じていました。そこで開発されたのが、最初から特定のサービスモジュールが組みこまれ、迅速に設置することのできるロジスティクス急速拡張(Fast Logistical EXpansion)商品、略してFLEXです。

FLEXストラクチャは通常のアップウェルストラクチャとは異なる特徴を数多く備えています。

・非常に迅速に展開できます。FLEXストラクチャの設置・起動に要する時間は、従来のアップウェルストラクチャの3%です。
・FLEXストラクチャは他のアップウェルストラクチャの近くに設置できます。今回実装されるストラクチャの最小間隔距離は150kmと200kmです。
・容易に破壊されます。全力稼働モードでもリーンフォースは短い1回のみで、省力稼働モードではリーンフォースに移行しません。
・最初からサービスモジュールが組みこまれており、他のモジュールやリグを装備するためのスロットはありません。
・標準的な港湾施設は有していないので、パイロットは艦船に乗るように宇宙空間から直接乗りこみ、サービスモジュールを制御できます。
・アップウェル貨物保管システムを通じて、すべてのパイロットが燃料を投入できます。
・今回実装されるストラクチャは、武装、資産保護システム、テザリング能力を持ちません。

FLEXストラクチャの物理的サイズと価格帯は様々になる予定ですが、今回実装されるストラクチャは中型アップウェルストラクチャよりわずかに小さく、ほんの少し高価になります。

冬季エクスパンションで実装されるナビゲーションストラクチャは、一般公開される最初のFLEXストラクチャです。アップウェルはFLEXストラクチャ技術がどんな用途に使えるか調査しており、カプセラ向けのプロパガンダストラクチャや前線基地を検討しています。


◆ナビゲーションストラクチャの各種サイクル

従来のアップウェルストラクチャと新しいFLEXストラクチャの最も大きな違いは、設置するとき、攻撃を受けたとき、破壊されるときの各種サイクルです。これはストラクチャの所有者と攻撃者にとって本当に重要なことですので、今までとはどう異なるのか、しっかり説明しておきたいと思います。


◆設置時

ナビゲーションストラクチャを宇宙空間に設置する基本プロセスは、重要な違いが多少あるものの、従来のアップウェルストラクチャを設置したことのある方にとっては慣れたものです。

1つ目の重要な違いは、ナビゲーションストラクチャは他のアップウェルストラクチャのすぐ近くに設置できること。サイノビーコンとジャンプゲートは最寄りのアップウェルストラクチャから200km、サイノジャマーは150km離れていれば設置条件をクリアできます。

今回実装されるストラクチャは、機能するために領域管理用拠点のアップグレードを必要とします。そのため、もし適切なアップグレードがインストールされていない星系(あるいはプレイヤー制御型の領域管理用拠点を持てない星系)で設置しようとすると、実行する前に警告メッセージが表示されます。

ナビゲーションストラクチャは、それぞれのストラクチャに星系ごとの上限数(サイノビーコンとジャンプゲートは1個、サイノジャマーは3個)が設定されています。上限数に達した場合、既存ストラクチャを係留解除するか破壊するまでは、新しいストラクチャを設置できなくなります。

ナビゲーションストラクチャを設置しようとすると、通常のアップウェルストラクチャと同じく、名前とプロファイルを選択するよう求められます。ただし、リーンフォース日は尋ねられず、リーンフォース時間だけ設定することになります。FLEXストラクチャに曜日は関係なく、問題となるのは時間帯のみです。このリーンフォースシステムについては後で改めて説明します。

FLEXストラクチャの設置時間は通常のアップウェルストラクチャと最も異なる点の一つです。設置時間は非常に短く(今回実装されるストラクチャは45分)、攻撃に対して脆弱状態になります。

通常のアップウェルストラクチャと同じく、他のアライアンスが領有する星系では設置時間が長引き、戦略指数に応じて延長されます。つまり、領有権を持つアライアンスに所属してないコーポレーションがナビゲーションストラクチャを設置しようとすると、1レベルにつき90分が追加され、レベル5では4.5時間が追加されます。

設置済かつダメージを受けていないナビゲーションストラクチャを所有者が係留解除すると、ストラクチャは回収できます。係留解除には45分かかります。


◆被攻撃時とリーンフォース

FLEXストラクチャは設置時間だけでなく、リーンフォースシステムも高速化されています。

FLEXストラクチャは通常のアップウェルストラクチャのようにいつでも攻撃でき、リーンフォース時間を調整するためにハッキングすることも可能です。ただし、ナビゲーションストラクチャは武装を持たないので、防衛に際しては友軍艦が出動するか、通常のアップウェルストラクチャが数百km離れた場所から迎撃しなければなりません。

FLEXストラクチャのリーンフォースは全力稼働モードでも1回のみ(アーマーとハルのあいだ)で、省力稼働モードでは存在しません。攻撃者はストラクチャのシールドを突破すると、すぐにアーマーを攻撃することができます。もし省力稼働モードでアーマーを突破すれば、そのままハルも攻撃できます。全力稼働モードなら、アーマー突破後に短いリーンフォースサイクルが始まります。

リーンフォースサイクルは防御者が選んだ次のリーンフォース時間まで続きます。「次のリーンフォース時間」とは、リーンフォースモードへ移行してから少なくとも1時間は先のリーンフォース時間のことです。さらに、リーンフォースサイクルの終了時刻は、予定時刻の前後30分間へランダムに移動します。攻撃者がいつ攻撃するかによって、リーンフォースサイクルは0.5時間から25.5時間まで変動するというわけです。

通常のアップウェルストラクチャの最終サイクルと同じように、FLEXストラクチャもリーンフォース中にサービスモジュールがオフラインになります。

以上のようなリーンフォースシステムによって、FLEXストラクチャは通常のアップウェルストラクチャより脆弱な存在となります。これはストラクチャの短い設置時間と特殊な役割にふさわしい状態であろうと思います。


◆すべてのアップウェルストラクチャのサイクルを変更

FLEXストラクチャの実装に加えて、「Onslaught」エクスパンションでは攻撃の流れに変更を加えます。これはすべてのアップウェルストラクチャが影響を受ける変化です。

私たちは全力稼働モードのストラクチャはそのままに、省力稼働モードのストラクチャを大きく変更します。

・省力稼働モードのストラクチャをより迅速かつ簡単に破壊できるよう、省力稼働モードにおける実効ヒットポイントを減少させます。
・省力稼働モードのストラクチャを攻撃する際、最初の攻撃で(ヒットポイントが大幅に減少した)アーマーとシールドを突破できるようにします。省力稼働モードでアーマーが消えてしまうよりは自然な流れではないでしょうか。
・「スタンドアップ」積層アーマープレートは、全力稼働モードのストラクチャにのみボーナスを提供するようになります。

先述したとおり、これら3つの変更によって省力稼働モードのストラクチャを破壊するのが迅速かつ簡単になりますが、全力稼働モードのストラクチャは以前とまったく同じ状態に保たれます。

この変更の一環として、通常のアップウェルストラクチャのシールドとアーマーを62.5%減少させ、全力稼働モードで提供されるヒットポイント増加指数を1.5倍から4倍まで引き上げます。つまり、「Onslaught」エクスパンション実装後は、省力稼働モードのストラクチャのシールドとアーマーを従来より25%短い時間で突破できるようになるのです。

今後の攻撃の流れは下記のようになります。

さらに、ストラクチャがダメージを受けている状態ではサービスモジュールをオンライン化できないようにする予定です。ストラクチャのシールドが突破されていない段階で攻撃を受けていることに気付き、省力稼働モードから全力稼働モードへ切り替える行為は、これで不可能になります。サイノジャマーが原因となって起きる楽しくない展開も防止できるはずです。

さて、ここまではFLEXストラクチャの特徴とアップウェルストラクチャ全般に関する話でした。次は冬季エクスパンションで登場するナビゲーションストラクチャの詳細について見ていきましょう!


◆「ファロルクス」サイノビーコン

「ファロルクス」サイノビーコン(Pharolux Cyno Beacon)は新しいナビゲーションストラクチャの中で最もシンプルな存在です。アップウェルはこのストラクチャを開発する際、サイノシュラル生成機能とアクセスコントロールリストシステムを連携させることに注力しました。その結果、フリートメンバーのみが対象の艦船用サイノシュラルフィールドジェネレーターや、アライアンスメンバーのみが対象のスターベース用サイノシュラル生成施設とは異なり、ファロルクスは所有者からアクセス権限を付与されたパイロットなら誰でも使用できます。

ファロルクスには「スタンドアップ」サイノシュラル生成装置I(Standup Cynosural Generator I)が最初から組みこまれており、起動するとジャンプ可能なビーコンが生成されます。このサービスモジュールを使用するには、スターベースのサイノシュラル生成施設と同じ領域管理用拠点アップグレードが必要です。サイノが妨害されている星系ではサービスモジュールは起動できず、起動後に妨害されると機能を停止します。

性能:

・星系につき1個まで設置可能
・設置と係留解除にかかる時間は45分
・内蔵された「スタンドアップ」サイノシュラル生成装置Iを起動するには、サイノシュラルナビゲーションのアップグレードが必要
・サービスモジュールは1時間あたり15個の燃料ブロックを消費
・他のアップウェルストラクチャから200km以内には設置不可

・スロットレイアウト: 0H/0M/0L/、0リグ、1サービス
・体積: 4000m3
・省力稼働モードHP(シールド/アーマー/ストラクチャ): 750,000/750,000/3,000,000
・全力稼働モードHP(シールド/アーマー/ストラクチャ): 3,000,000/3,000,000/3,000,000
・レジスタンス値(EM/サーマル/キネティック/エクスプローシブ): 20/20/20/20
・被ダメージ上限: 5000dps

ファロルクスの製造に必要な資源は次のとおりです。

・ストラクチャ建造パーツ 2
・ストラクチャストレージベイ 1
・ストラクチャハンガー施設 1
・ストラクチャ電磁センサー 2
・ストラクチャアクセラレーションコイル 1
・液体オゾン 500000


◆「テネブレクス」サイノジャマー

アップウェルは自分たちのサイノジャマーを開発するにあたり、ジャマー起動速度の大幅な高速化を目指しました。その努力によって生まれたのが、わずか5分で星系全体のサイノシュラルフィールドを妨害できる「テネブレクス」サイノジャマー(Tenebrex Cyno Jammer)です。

テネブレクスにも設置上限数が設定されているものの、他の2つのナビゲーションストラクチャとは性格が異なります。サービスモジュールを起動できるのは1個だけですが、テネブレクス自体は星系内に3個まで設置できるのです。これは攻撃に対する柔軟性を確保するのが狙いで、星系領有者は最初から予備のテネブレクスを設置しておいてもいいですし、1個目がリーンフォースモードへ移行した後で2個目を設置することもできます。

テネブレクスには「スタンドアップ」サイノシュラルジャマーI(Standup Cynosural Jammer I)が最初から組みこまれており、起動すると星系全体でサイノ生成が妨害されます。このサービスモジュールを使用するには、スターベースのサイノシュラルシステムジャマーと同じ領域管理用拠点アップグレードが必要です。

「スタンドアップ」サイノシュラルジャマーIを起動すると、実際にサイノ生成を妨害するまで準備に5分かかります。時間拡張システム適用下では、この準備時間も影響を受けて延長されます。また、星系のサイノ生成が妨害されているかどうか(非妨害状態、妨害停止状態、妨害状態)は、画面左上の領有権情報パネルからはっきり確認できます。インカージョンによってサイノが使用できなくなった場合も、同じ場所にその旨が表示されます。

テネブレクスが作動すると、サイノシュラルシステムジャマーと同じ効果を発揮し、星系内で新しいサイノシュラルビーコンを生成することができなくなります(潜伏用サイノフィールドビーコンは影響を受けません)。星系内にサイノビーコンストラクチャが存在する場合は、その機能を停止させます。

性能:

・星系につき3個まで設置可能
・星系につき1個までサービスモジュール起動可能
・設置と係留解除にかかる時間は45分
・内蔵された「スタンドアップ」サイノシュラルジャマーIを起動するには、サイノシュラル抑制のアップグレードが必要
・サイノ生成妨害効果を発揮するのはサービスモジュールを起動してから5分後
・サービスモジュールは1時間あたり40個の燃料ブロックを消費
・他のアップウェルストラクチャから150km以内には設置不可

・スロットレイアウト: 0H/0M/0L/、0リグ、1サービス
・体積: 5000m3
・省力稼働モードHP(シールド/アーマー/ストラクチャ): 1,000,000/1,000,000/4,000,000
・全力稼働モードHP(シールド/アーマー/ストラクチャ): 4,000,000/4,000,000/4,000,000
・レジスタンス値(EM/サーマル/キネティック/エクスプローシブ): 20/20/20/20
・被ダメージ上限: 5000dps

ファロルクスの製造に必要な資源は次のとおりです。

・ストラクチャ建造パーツ 4
・ストラクチャストレージベイ 1
・ストラクチャ広報ネクサス 1
・ストラクチャ電磁センサー 4
・ストラクチャアクセラレーションコイル 3


◆「アンシブレクス」ジャンプゲート

アップウェルはナビゲーションストラクチャを開発し始めたばかりですが、「アンシブレクス」ジャンプゲート(Ansiblex Jump Gate)という傑作を作り出しました。アビサル・デッドスペース奥深くで回収され、リバースエンジニアリングされたトリグラヴィアンゲート。そして海賊勢力の秘密研究施設。アップウェルはこの2つから技術を「借りて」、軽快かつ強力な輸送ストラクチャを完成させたのです。従来の長距離移送技術と異なり、アンシブレクスは主力艦を移動させることができるうえ、利用者がジャンプ疲労を負うこともありません。

アンシブレクスは条件に適うペアが揃えば動作します。アンシブレクスを設置するとき、プレイヤーはゲートの針路を決定するため、5光年以内から目標星系を選ばなければなりません。設置されたアンシブレクスは物理的に目標星系へ針路をとり、目標星系に自分と対になるゲートがあるかチェックします。2つの星系にアンシブレクスが設置されており、必要な領域管理用拠点アップグレードも存在し、両方がお互いを指定した場合、サービスモジュールを起動することでアンシブレクス間が接続されます。接続されるアンシブレクスは、同じコーポレーションやアライアンスに所有されていなくても構いませんし、同じアクセスリストプロファイルを使用する必要もありません。

もしアンシブレクスの所有者がゲートの針路を変えたいと思ったなら、アンシブレクスの係留を解除し、再び設置しなければなりません。この作業には全部で90分かかります。

「スタンドアップ」ジャンプジェネレーターI(Standup Jump Generator I)は、通常のサービスモジュールと同じく、オンライン化と1時間ごとに燃料ブロックを消費し、さらに艦船がジャンプするたびに液体オゾンを消費します。ストラクチャ内には容量無制限の燃料ベイがあり、誰でもアップウェル貨物保管システムを通じて燃料を投入できます。ジャンプで消費される液体オゾンはジャンプ距離とジャンプする艦船の質量によって決まります。ジャンプあたりの液体オゾン消費量は、次のように算出される予定です。

液体オゾン消費量 = 艦船質量(kg) x ジャンプ距離(LY) x 0.000003 + 50

アンシブレクスの所有者はアクセスコントロールリストプロファイルを使い、どのパイロットや組織がゲートを使えるか管理するだけでなく、通行料を制御することもできます。通行料は消費する液体オゾンの量によって決まりますので、通過する船が大きければ大きいほど通行料も高額になり、所有者は液体オゾン購入費を上回る収入が得られるよう料金を調整できます。一方、ゲートを通るパイロットはいちいち通行料を承認しないで済むよう、上限設定付きの自動支払機能を利用できます。もし通行料が上限金額を超える場合、通行料を支払うかどうかジャンプ実行前に確認されます。

接続された2つのアンシブレクスは、同じ組織によって所有されていなくても構いませんし、同じアクセスコントロールリストプロファイルを適用する必要もありません。アクセス権限の問題でゲートを通って戻れない場合や、復路の通行料が往路よりはるかに高額になる場合は、その旨を伝える警告メッセージが表示されます。

アンシブレクスの通過質量上限は14億8000万kgですので、大型主力艦以外のすべての艦船がゲートを使用できます。アンシブレクス実装後、私たちはゲートの使用状況に注意を払うつもりですが、必要とあらば簡単に質量上限を変更できます。

アンシブレクスの使用感はNPCスターゲートとよく似ています。ゲートを通ってもジャンプ疲労は発生せず、反対側では一時的な遮蔽状態を経験します。

アンシブレクスの接続状況は、ニューエデンのすべてのプレイヤーがマップから確認でき、自分がゲートを使用できるかどうかも分かります。なお、現時点では艦船オートパイロットシステムがアンシブレクスを使用することはありません。

性能:

・星系につき1個まで設置可能
・設置と係留解除にかかる時間は45分
・内蔵された「スタンドアップ」ジャンプジェネレーターIを起動するには、高性能物流ネットワークのアップグレードが必要
・サービスモジュールは1時間あたり30個の燃料ブロックを消費
・ジャンプする艦船は質量とジャンプ距離に応じて液体オゾンを消費
・他のアップウェルストラクチャから200km以内には設置不可
・最大ジャンプ距離は5光年
・ジャンプする艦船の質量上限は14億8000万kg

・スロットレイアウト: 0H/0M/0L/、0リグ、1サービス
・体積: 6000m3
・省力稼働モードHP(シールド/アーマー/ストラクチャ): 750,000/750,000/3,000,000
・全力稼働モードHP(シールド/アーマー/ストラクチャ): 3,000,000/3,000,000/3,000,000
・レジスタンス値(EM/サーマル/キネティック/エクスプローシブ): 20/20/20/20
・被ダメージ上限: 5000dps

ファロルクスの製造に必要な資源は次のとおりです。

・ストラクチャ建造パーツ 4
・ストラクチャストレージベイ 1
・ストラクチャ広報ネクサス 1
・ストラクチャ電磁センサー 1
・ストラクチャアクセラレーションコイル 3
・ストラクチャEXERTコンジット連結装置 2

EXERTコンジット連結装置(EXERT Conduit Coupler)はアップウェルによって開発され、アップウェルのジャンプゲートを製造するためだけに使われている、新しいストラクチャ部品です。

この部品は惑星資源や標準的な無機物、アビサル物質(アビサル・デッドスペースで回収されたトリグラヴィアン技術に由来)、機密研究ツール(海賊の秘密研究施設から盗み出された)などを組みあわせたシロモノです。


◆ナビゲーションストラクチャ移行計画

冬季エクスパンションでナビゲーションストラクチャが実装されても、働き者のカプセラがブループリントを手に入れ、初期需要を満たすために製造するまで少し時間がかかるでしょう。既存のヌルセク輸送ネットワークがこの変化に対応できるよう、私たちは「Onslaught」エクスパンション実装から2週間はスターベースのナビゲーションストラクチャを稼働させておくつもりです。

つまり、この2週間は新旧ナビゲーションストラクチャが同じ星系で共存できるわけです。一時的に輸送能力が倍増するかもしれませんが、旧ナビゲーションストラクチャはアンシブレクスには接続できません。ジャンプ航路の接続地点はどちらも同じストラクチャを使用する必要があります。

2週間の移行期間が過ぎると、ダウンタイム中に旧ナビゲーションストラクチャ(サイノビーコン、サイノジャマー、ジャンプブリッジ)はオフライン化し、係留解除される予定です。

将来的に旧ナビゲーションストラクチャを対象にした補償プログラムが導入され、ストラクチャとブループリントの所有者は一定の対価を受けとることができるでしょう。補償プログラムの詳細については改めてご説明します。


◆冬季エクスパンションでの関連事項

この開発者ブログの締めくくりに、冬季エクスパンションで実装されるナビゲーションストラクチャ関連の小変更についてお伝えしておきます。

領域管理用拠点のアップグレードを利用する新ナビゲーションストラクチャが追加されることを踏まえ、私たちはアップグレードの維持コストを調整します。

・サイノシュラルナビゲーションの1日あたり維持費、2Miskから5Miskへ増加
・高性能物流ネットワークの1日あたり維持費、10Miskから20Miskへ増加
・サイノシュラル抑制の1日あたり維持費、20Miskから30Miskへ増加
・大型母艦建設施設の1日あたり維持費、1Miskから40Miskへ増加
・領域管理用拠点の維持費は変更なし

アップウェルがテネブレクスを開発するために技術力を高めたことで、移動式サイノシュラル阻害機も恩恵をこうむり、展開時間と体積が大幅に減少しました。この変化によって獲物を罠にはめやすくなり、ローミング中の持ち運びも容易になったのではないかと思います。

・展開時間が2分から1分に短縮
・体積が300m3から50m3に減少

ここまでお読みいただきありがとうございました。

皆さんがナビゲーションストラクチャを存分に楽しんでくれることを願っています。ぜひSingularityサーバーで試してみて、総合感想スレッドへ気軽にフィードバックをお寄せください。

ボン・ボヤージュ!

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