謎のトリグラヴィアンGalNetワームがアビサルフィラメントをフリゲート向きに再構成
2018-11-13 11:01 スコープ、レト・グロリアクス
ジェネシス、ユーライ発-通商保護委員会は、トリグラヴィアン・コレクティブから生まれた活発な情報ワームがGalNet液体ルータ上で活動していると報告した。ワームはトリグラヴィアンのフィラメント技術に作用し、フィラメントがフリゲートサイズの艦船に対して機能するよう再構築するのが目的だと考えられている。
通商保護委員会の関係者によれば、この自己複製・自己伝播型の情報ワームは、自らを「異常な速度」で液体ルータネットワーク全体に拡散させている。ある情報戦担当者は次のように話した。
「我々にはこのワームを止められない。こいつは数千光年のルータ網の隅々にまで広がっているんだ。こんなに尾の長いワームは今まで存在したことがなかったと思うね」
ワームが急激に拡散する一方で、情報セキュリティの専門家たちは構成コードと保有情報の解析を行った。解析は真空空間かつ非エンタングル状態の「ブラックボックス化」されたコンピューティング環境で行われた。その結果、SCCのアナリストはワームの脅威度が低いと判断し、GalNetシステムやSCCマーケットネットワーク、その他のコンピュータや情報ネットワークの通常機能に害を及ぼすことはないだろうと評価している。
アビサル・デッドスペースに浮かぶトリグラヴィアンのダマヴィク級
トリグラヴィアン由来のワームにより、少数のフリゲートがアビサル・デッドスペースに進入することが可能になったが、トリグラヴィアンが何を目的としているのかは不明だ。トリグラヴィアンがドリフターと戦い続けているという証言は多く、一部の人々は彼らが対ドリフター戦の盟友を求めているのではないかと推測している。他の意見としては、トリグラヴィアン文化は儀式的要素を重視しており、剣闘士的な戦闘が「支配階級」にとって重要な目的を持つのだと考える儀式説もでている。
さらに別の仮説は、トリグラヴィアンがニューエデンの艦船を故意にアビサル領域へ誘いこみ、技術サンプルや情報、バイオマスなどを収集しているのだと訴えている。真実がどうであれ、今やアビサル・デッドスペースは最大3隻のフリゲートが進入できるようになり、この神秘的な世界を共同調査することが可能になった。