スクーベスタ・クァフェ合弁企業がカーラキオタ社と契約を結ぶ
2018-12-06 14:36 スコープ、リナ・アンバー
ザ・シタデル、アンナロ発-スクーベスタ社とクァフェ社の合弁企業であるエバーフレッシュ社は、今日、初めて第三者との契約を締結したと発表した。契約はカーラキオタ社の大規模な福利厚生インフラに食品栄養サービスを提供するというもので、このニュースを受けてスクーベスタ社とクァフェ社の株価は若干の値上がりを見せた。
エバーフレッシュ社はこれまでもスクーベスタ社の福利厚生インフラと契約し、食品栄養サービスの多くを提供してきた。カルダリ巨大企業に対して包括的な食品栄養サービスを提供することは、ニューエデンの他の地域の給食サービスを引き受けるよりも、はるかに困難な物流的課題を抱えることを意味する。ガレンテとミンマターの公立学校は登校日に1回か2回の給食を提供する程度だが、カルダリの保育施設は毎日3食を提供する能力を持たなければならない。
更に問題を複雑にする要素として養老施設が存在する。家族が定年退職者の保護責任を専門家へ委託することを望んだ場合、カルダリ企業は養老施設での終末期ケアを用意しているが、これは「母なる巨大企業へ還る」という考え方のもと、ますます一般的になってきている。カルダリの食品栄養サービスは子供だけでなく、こうした施設に入所している高齢者に対してもバランスのとれた食事を提供しなければならない。
エバーフレッシュ社は福利厚生インフラへ食品栄養サービスを提供し、独自の市場を開拓している。クァフェ社が食品製造や長期計画的な運営に長ける一方、スクーベスタ社は自社の広大な農業ネットワークから新鮮な食材を供給することができる。
カイモン・パートナーズ社の市場アナリスト、キルマ・ワサカイラは次のように分析している。
「カーラキオタはクァフェにとって馴染みない顧客のように思われるので、この契約はスクーベスタ・カーラキオタの関係から生まれたと考えるのが妥当でしょう。もっとも、スクーベスタとクァフェという組み合わせ自体が異色なのですが。もう少し細かいことを言うなら、スクーベスタの強力な農業生産力と、クァフェの優れた製造・流通力が連携したことにより、エバーフレッシュはスクーベスタの給食準備コストを3%も削減しています。こうした実績があるにもかかわらず、エバーフレッシュは外部企業とは契約していなかったのです」
スクーベスタ社は過去にも食品業界へ進出しているが、YC105年のプロテイン・デリカシーズ問題のような破滅的な失敗を繰り返してきた。あのスキャンダルから15年が経った今、かつて敵対していたスクーベスタ社とクァフェ社の関係はプロフェッショナルかつビジネスライクなものになり、両社の対立を予期していた人間を困惑させるほど変化している。
エバーフレッシュ社とカーラキオタ社の契約の詳細は明かされていないが、専門家は同社の巨大な福利厚生インフラや、高齢者人口の多さ、定年退職者向け養老施設への関心の強さを考慮し、節減予定コストはスクーベスタ社よりも多くなるだろうと見込んでいる。