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セミキ星系のザイノウ社ステーションで破壊工作 ライダイ社が実行か
2019-01-17 14:55 スコープ、リナ・アンバー

ローントレック、セミキ発-セミキ4のザイノウ社ステーションに侵入者があり、ステーションの複数のシステムに破壊工作を行ったとして当局に拘束された。当局は侵入者の正体について、ライダイ社とつながりのある人物だと主張している。

破壊工作が検知されるまで長い時間はかからず、ステーション全体の治安部隊に侵入者を拘束するよう警報が発令された。当局によると、拘束されたのはスタイン・ヴァイラッケル(45)で、ウィルコミ警備会社の士官という偽の身分を使用していた。ヴァイラッケルはウィルコミ社が近くの試験施設から有害廃棄物を搬入するために運営している輸送施設を使い、ステーションから脱出しようとしていたと見られている。

未確認情報だが、ヴァイラッケルは1、2名のザイノウ社員に手引きされていた可能性がある。破壊工作の規模や被害を受けた範囲は、現在イシュコネウォッチの調査員が評価中だ。ザイノウ社はコメントを発表し、多数のシステムが標的とされたのは、破壊工作の真の標的を隠すためではないかと指摘している。ザイノウ社はこれ以上コメントすることを拒否しており、同社を警備するイシュコネウォッチの調査状況についても回答しなかった。

セミキ4ステーションの住民からは、人工重力や通信、内部交通機関の機能不全に関する情報が数多く寄せられている。複数の情報提供者によれば、このステーションと近郊のアリアストラ社ステーションを結ぶインターバス定期便も電子的に侵入され、インプラントを狙うウィルスで汚染されていた模様だ。

セミキ4ステーションではウィルスは検出されていないが、アリアストラ社の従業員は翻訳、チーム調整、数学的作業を補助するため、しばしば脳機能を強化している。汚染されたデータはアリアストラ社ステーションのネットワークに流入し、多くの従業員に有害なコードが拡散されてしまった。感染した従業員は激しい片頭痛、目眩、吐き気、複視を訴えている。

イコマリオヌ武装派遣の著名な情報戦専門家であるハゲケン・クは次のようにコメントした。
「この種のマルウェアは開発するために国家や巨大企業、あるはそれに類する大組織の力が必要になるため、大抵の場合は噂として語られるだけの存在でした。しかし一方で、実在するのは確かだと考えられてきました。それを開発した者は、その存在を隠そうとするだろうとも。なぜなら、こういったマルウェアを使った戦術は、存在すら知られていない状況で最も効果的に機能するからです。とはいえ、このマルウェアは10年近く眠ったままの彼女、ライダイの物理学者のホリーン・ヴァイラッケルを襲ったものに似ていますね」

企業記録によれば、スタイン・ヴァイラッケルはホリーン・ヴァイラッケルの配偶者である。ライダイ社は今回の事件についてコメントを拒否。ウィルコミ警備会社は調査を支援しており、近隣の施設がザイノウ社とイシュコネウォッチへセキュリティ関連機器を提供している。

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