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スヴィオ・ベラロン元老院議員が死刑の全面廃止を提案
2019-01-18 19:00 スコープ、リナ・アンバー

ビロア発-インタキ星系代表のスヴィオ・ベラロン元老院議員は今日、ガレンテ元老院へ新たな法案を提出した。法案は連邦レベルの死刑を廃止し、連邦構成体の政府、議会、裁判所へ死刑執行方法に関する厳格なガイドラインを課すことを目指している。

ベラロン議員が法案を提出した背景には、ジンメイ国家が実行してきた追放刑に対する世論の怒りがあり、この刑罰は時間をかけて執行される死刑に過ぎないとして強く批判されている。法案の具体的内容は、YC111年にアンヴェント・エトゥラーが公開処刑された際にベラロン議員が提出したものとよく似ている。

ベラロン議員は審議において、死刑廃止活動家の意見を代弁した。
「醜くも現実的な必要性を考えるかぎり、我々は法を犯した人々の法的保護を制限せざるをえません。この前提に異論のある方は少ないでしょう。私が尋ねたいのは、報復の祭壇で生贄に捧げられる自由の数です。権利とは何にも増して尊重されるべきものではなかったのでしょうか」
さらに、ベラロン議員は自身の意見を補強するべく、リアサトン6を脱出した子供たちの名前を読みあげた。この子供たちは何の罪も犯していないにもかかわらず、両親が追放刑を課されたために流刑地暮らしを余儀なくされたのである。

ジンメイの惑星シャンデイルを代表するファロン・シュウ議員は、ベラロン議員が状況を正しく伝えていないと非難した。
「あの呪われた星へ送られた人間はただの盗人ではない。ある者は殺人を犯した。ある者は反逆罪を犯し、社会を混乱に陥れようとした。守衛付きの4つの壁で閉じこめておくだけでは、あまりに危険な人間たちだったのだ」

「犯罪者たちの苦痛は自業自得だが、彼らが苦しみを長引かせる決断を下したのは確かに不幸な出来事だった。しかし、このような形で主権国家の政府と議会に干渉するなど、断じてあってはならない。ベラロンはジンメイ人の苦痛を利用し、またしてもインタキの平和主義アナーキズムを押し売りしようとしている。それが今回の事の真相だ!」

シュウ議員がベラロン議員を姓で呼び捨てにしたのは元老院の儀礼規則に反しており、議場はこの発言を受けて混沌とした状態に陥った。審議が予定時間を超えて続いていたうえ、元老院議員たちが落ち着きを取り戻す気配がなかったことから、アンドン・ガーデュ元老院議長は本日の審議を打ち切った。

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