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ガラール・ユー・サークル、イフマノアナ・サークル、リリ氏族がンドカッシ問題で和解
2019-03-14 15:05 スコープ、アルトン・ハヴェリ

ハガー(パター3)、フケレヌイ地区発-今日、ガラール・ユー・サークル、ブルートー部族、リリ氏族の代表者らは、ンドカッシをめぐる問題が和解に至ったと発表した。ンドカッシはセビエスター部族のリリ氏族が所有する土地で見つかったが、かつての地権者は滅亡したクル・ブルートー氏族であることも記録されていた。

また、ンドカッシ自体を発見したのはガラール・ユー・サークルだったことも手伝い、ヴェロキュオール部族、ブルートー部族、セビエスター部族が遺物の帰属をめぐって部族会議で争いかねない事態に発展していた。さらに、ンドカッシが保存している内容物が、クルースアル部族とネファンター部族の重要な儀式的素材であるハパ黴だと明らかになり、問題が両部族にまで拡大するのではないかと危ぶまれていた。

しかし、リリ氏族と土地管理人の代表に選ばれた農家ユミ・ガウナルが大きな役割を果たし、当事者らの総意にもとづく和解が形成された。リリ氏族は和解によってンドカッシの一部を譲り受けるが、これはフケレヌイ文化博物館へと寄贈される予定だ。博物館が適切な保管施設や保存用機器を用意するまで、壊れやすいンドカッシはガラール・ユー・サークルの惑星外研究施設で保管される。

「あの土地に対するブルートー部族の歴史的所有権がかなり曖昧だったのは事実です。この件に関する証拠のほとんどは、私たちが持つ独自アーカイブの記録でした」と、イフマノアナ・サークルの上級考古学者スカンディ・ビョクルは話す。サークルが提示した証拠により、ブルートー部族は2個のンドカッシを手に入れた。部族はイフマノアナ・サークルを「ブルートー部族が誇る最高の考古学サークルの一つ」だと讃え、ンドカッシの管理権を与えた。

「部族長たちがサークルへ大きな信頼を寄せてくださったことに感謝します。我々は実際に、ンドカッシの一つからハパ黴の胞子を回収しました。しかし残念ながら、ハパが絶滅してから今日までのあいだに、多くの人間が胞子アレルギーになってしまったようです。インターン達は痛みをともなう発疹や涙目に悩まされています」

「黴そのものがアレルゲンになるかどうかは分かっていません。とはいえ、持続可能なコロニーを生育できた暁には、ハパ黴をクルースアル部族や新生ネファンター部族と分かち合いたいと考えています。これはブルートー部族の重要な文化的遺産ですから、今後も地道に作業を進めます」

和解交渉が進められていた間に、ガラール・ユー・サークルの上級考古学者ゲシラ・フレーマーは辞任を許可された。ヴェロキュオール部族はフレーマーをサークルから追放するよう求め、サークル指導部がこの要請を検討する方向で動き始めたため、彼女は自ら地位を退いたようだ。部族はフレーマー追放を求めるにあたり、彼女がンドカッシ発掘時に不誠実な行為を働いたと強調している。

新たにガラール・ユー・サークルの上級考古学者に就任するジョナマ・ハディディは、サークルが計画を修正したと発表した。
「私たちにとって最も重要なのは、たとえ一部分であろうとも、この素晴らしい遺物に使用されていた技術を回収することです。サークルにもンドカッシが与えられたので、十分な時間と技能を費やし、少なくとも基本原理をリバースエンジニアリングできればと思います」

和解内容の一環として、ガラール・ユー・サークルは研究結果をイフマノアナ・サークル、リリ氏族と共有するよう求められている。ガラール・ユー・サークルで内部告発を行った共和国大学大学院生のアラテラ・クルンは、サークル指導部から称賛を受け、サークル内でより高い地位についた模様だ。

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