ギャラクティック・アワー ニュースダイジェスト : 侵略直前?SP
2019-05-03 13:07 スコープ、レト・グロリアクス
トリグラヴィアンからの通信はいまだ続いており、その内容は不気味さを増す一方だ。カプセラ達はアビスからの侵略が今にも始まろうとしているのだと確信しているが、それはさておき、「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」は世界各地のニュースを要約版でお届けする。
◆トリグラヴィアンの通信から「ワールドアーク」の存在と調査活動が発覚
セミオシス伝導コンソールで受信したデータからトリグラヴィアンの新たな活動が確認され、彼らの偵察部隊がニューエデンの複数の星系を調査していたことが明らかになった。過去数週間と同じく、このデータも明らかにトリグラヴィアンが発したものであり、カプセラ達は解析結果をGalNetで公開している。最新のデータはこれまでになく不穏で、恐ろしく巨大な艦船「ワールドアーク」に対して様々なチェックが行われ、実働可能な状態になったことを伺わせる内容だった。カプセラ達はトリグラヴィアンからの通信や、この超巨大艦の建造地に関する報告を深刻に受け止めており、これらはアビスの住民がニューエデンへ侵攻してくる前兆ではないかと恐れている。
◆CONCORDは「新興脅威」に対する総合指揮権をAEGISへ付与
トリグラヴィアン関連の緊急事態を受け、CONCORDのカシハ・ヴァルカニール大佐は、AEGISが「特にケース・グリーンマジックおよびケース・レッドガンマに関して、新興脅威の調査・対処を行う指揮責任」を与えられたと発表した。ギャラクティック・アワーは、「ケース・レッドガンマ」はドリフターズやトリグラヴィアンのような新たな脅威を指すコードネームだと理解している。もう一つの「ケース・グリーンマジック」には様々な憶測が交わされているが、おそらくサンシャ国の活動を指しており、付随する情報から判断するかぎり、サンシャ・クヴァケイの軍隊はトリグラヴィアンと戦闘状態にあるようだ。もしこれが事実であれば、アビサル・デッドスペースではトリグラヴィアン、ドリフターズ、サンシャ国の三つ巴の戦いが繰り広げられていることになる。だが、カプセラ探検家はアビスでサンシャ軍を目撃しておらず、そのような戦いがどこで行われているかは不明だ。
AEGIS憲兵司令官であるヴァルカニール大佐は、トリグラヴィアン関連事案について「独立組織が法の範囲内で活動することを妨げる」理由はないと宣言した。スコープとしては、当局がオープンな方針へ転換したことで、この重大問題をより詳しく報じるための具体的活動が実現することを期待したい。
◆マルカレン事件記念日を前に、ノワールのアイドニス像没収が呼びかけられる
YC110年5月15日に起きたマルカレン事件を記念し、今後数週間にわたって様々な記念行事が行われる。カプセラ社会でも今週末、イシュコネ・ラータ指令執行局(Ishuk-Raata Enforcement Directive)が集会を開催する予定だ。だが、事件発生日が近づくにつれて、11年前にこのテロを起こしたアレクサンダー・ノワール提督からアイドニス像を没収するか否かという議論も再燃している。マルカレン事件から間もない頃、ノワールからアイドニス像を取り上げるべきだと最初の呼びかけが行われたが、アイドニス財団はノワールの過去数十年におよぶ平和への貢献を賞したのだと主張し、像を没収しない判断を下した。影響力ある論説記事がこうした経緯に触れたため、没収を求める動きが再び強まったわけだ。これまでのところ、アイドニス財団は今回の論争についてコメントしていない。
◆サッカー部族の傭兵がクーニッド奴隷商人をオークションにかける
アマー帝国とミンマター共和国の当局から追われていた悪名高き奴隷商人、オルロン・ザシェフが捕まった。拘束したのはサッカー部族の賞金稼ぎグループで、ザシェフの身柄はGalNetを通じて公開オークションにかけられている。セイカル氏族の「ヘッドハンター」であるセスリ・アショクによれば、ザシェフは注意を怠ったために彼女のグループに捕らえられたのだそうだ。元ロイヤルウーランズ大佐のザシェフは戦争犯罪や長年の奴隷売買の罪に問われているのだが、驚くべきことにISKはほとんど持ち合わせていなかったという。共和国司法局はザシェフに対して500Miskの懸賞金をかけているものの、アショクはこの金額を「大した額じゃない」「ちょっと安すぎる」と一蹴、自らオークションを開いて最高入札者へ売り渡すことを選んだ。既にアマーやミンマターから入札が相次いでいるこのオークションは、月曜日の午後23時59分まで行われる。
◆スクーベスタ社がミンマター市場でアチュラ観光キャンペーンを開始
スクーベスタ観光事業部がパター星系で大規模キャンペーンを開始し、アチュラ(サイシオ3)の緑豊かな自然や美しい街並みをホロディスプレイで紹介している。ハガー(パター3)のフケレヌイ地区では、通勤客に向けてカソム湿地の広告が表示された。マター(パター4)のジェイドコーストにあるカジノでは、ありふれたスロットマシンが撤去され、ペンスリア聖堂にインスパイアされた機種…霊的に重要な数字を引き当てると修道士の踊りが表示される…が登場した。そして昨夜のシフティングの試合では、タイムアウト中にアニメーションCMが放送された。カニア・ポンチャというアチュラ人少女が笑顔で歌いながら、チャラームの細い街路をスキップする内容だ。カニアはタイムアウトの終わりに、抽選で無料のチャラーム旅行が当たるので、お気に入りのスクーベスタ商品をGalNetアドレスへ送るようにと呼びかけた。シフティングの観客はこのCMについて、キャラクターの顔の特徴がかなり誇張されているように見えるとコメントしている。
スクーベスタ社はこうしたターゲットマーケティングを通して、サイシオ観光を強く売り出そうとしている。アチュラ人カプセラのカティア・サエ(Katia Sae)がニューエデン一巡を達成し、その偉業が世界各地で広く祝福されたため、これに便乗しようというのだ。スクーベスタ社はキャンペーン第一弾として数量限定バケーションパッケージを販売する予定だが、同社は需要に応じてキャンペーンを拡大する計画もあると明かしてくれた。同様のキャンペーンはこれから数週間以内に、ルミネール星系やアマー星系でも開始される予定である。
◆ダム・トーサッド高級住宅街の樹木園が炎上
アマープライムの帝都ダム・トーサッドから入ってきた最新ニュースによると、貴族の邸宅が数多く存在する有名樹木園で大規模火災が起きている模様だ。詳細は分かっていないものの、エルキン邸の近くから火の手があがり、園内の希少な古木やその他の植物へ燃え広がったと伝えられている。当局は放火や暴動について肯定も否定もしていないが、ある目撃者はギャラクティック・アワーに対し、数名の訪問客が「突然暴れたあと爆発して火の玉になった」と証言してくれた。この証言が事実であれば、自爆テロが原因となって大火災が起き、樹木園とエルキン邸を焼失させたことになる。なお、複数のエルキン家の人間と連絡がとれていないとの未確認情報も入っている。