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ギャラクティック・アワー ニュースダイジェスト: 灯りが消えるニューエデン
2019-07-15 18:21 スコープ、レト・グロリアクス

ドリフターズとトリグラヴィアンの攻撃を受け、通商保護委員会が異例の措置をとった。「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」は世界各地のニュースを要約版でお届けする。

◆ドリフターズの攻勢弱まるも、SCCはヌルセク液体ルータの帯域幅制限を「無期限延長」

ジェネシス、ユーライ発-液体ルータを介したヌルセク宙域の超光速通信は先日から帯域幅が制限されているが、通商保護委員会は「ドリフターの攻勢とトリグラヴィアンの侵略によって量子エンタングルドヘリウム4の補給が脅かされたため」、通信制限を無期限延長すると発表した。ドリフターとトリグラヴィアンによる攻撃がどのような影響をもたらしたかについては、こちらのスコープニュースをご覧いただきたい。

SCCは「戦略的かつ必要不可欠な通信を維持するため、そのような通信を中継している液体ルータの完全性と持続性」を維持することが最優先課題だと繰り返し述べており、トリグラヴィアンの侵略がQEヘリウム4の供給網に深刻な負担を与え続けていると指摘。SCC関係者によれば、トリグラヴィアンが「大規模コンジット」を確立した時点で、供給網が大きな影響を受け始めた。トリグラヴィアンのワールドアークが攻撃を率い始めると、QEヘリウム4の備蓄施設までもが攻撃を受けたという。

ある情報提供者は、ギャラクティック・アワーに対して次のように証言してくれた。
「ドリフターのヌルセク攻勢が帯域幅制限を後押ししたのは確かだが、SCCが動いた決定的な原因は、QEヘリウム4の製造施設がトリグラヴィアンの攻撃で失われたことだ。一部の貯蔵施設も破壊され、DEDは重要地点へ艦隊を増派することを決めた」

◆AEGISはトリグラヴィアンによる惑星とステーションへの攻撃について、死者数を「数十万人」と推計

ジェネシス、ユーライ発-きょう午前、AEGISのカシハ・ヴァルカニール憲兵司令官がユーライ星系のDED本部で会見を開き、トリグラヴィアンによる惑星、ステーション、その他の軌道上施設に対する攻撃で、推計「数十万人」が死亡したと発表した。AEGISは対トリグラヴィアン防衛戦を支援し、時にはステーションや軌道上施設の防衛を担うこともあったが、こうした活動が比較的成功を収めたおかげで、膨大な死者が生じる結果は免れた。

死者数が侵略規模と比べてかなり少ないことを質問されると、カシハ・ヴァルカニール司令官は次のような事実を認めた。
「トリグラヴィアンが静止目標を攻撃する際は、あくまで特定の標的を狙って攻撃しており、大量の死傷者を出すことを目的とはしていません」
さらに、ヴァルカニール司令官は次のように続けた。
「トリグラヴィアンによる惑星、衛星、軌道上施設への攻撃をAEGISとDEDが精査したところ、敵は情報収集活動に注力していることが分かりました。こうした活動で物や人間が奪われるケースもあり、おそらく分析や尋問が行われているものと思われます」
また、ヴァルカニール司令官は惑星等を攻撃するトリグラヴィアン部隊にローグドローンが含まれていることを認め、一部ローグドローンがトリグラヴィアンの指揮に従っているらしいと述べた。

ヴァルカニール司令官は会見の最後に、惑星等の死傷者が比較的少ない一方で、宇宙空間での死傷者は数百万に達していると指摘し、その大部分はCONCORDと各国海軍の人員だと語った。

◆ライダイ警備サービスがインタキ5の紛争地帯で「企業権益」を保護するため活動

プラシッド、インタキ発-ライダイ警備サービス(LDPS)がインタキ5へ降下してから1週間余りが過ぎた。同社は「第203混成資産保護連隊がプラシッド紛争地域におけるライダイ社の企業権益を保護するため、作戦行動中」だと発表している。LDPS部隊がカインタ・ヤバート軌道打ち上げ施設へ降下したことが報じられると、LDPSはカルダリ企業裁判所へ正式な報告を行うとともに、この声明を発表した。なお、カインタ・ヤバート軌道打ち上げ施設はかつてイシュコネ社によって建設されたものである。

カインタ・ヤバート軌道打ち上げ施設は現在、インタキ5で企業賠償活動を行っているオニカナボウ旅団が占拠している。対する第203混成資産保護連隊は機械化歩兵と装甲車両で編成され、大気圏内戦闘機が支援についている。両部隊の行動によっては、インタキ5の被害がさらに拡大するのではないかと憂慮される状況だ。イシュコネ社は既にオニカナボウ旅団の行動について企業裁判所へ異議申し立てを行っていたが、その対象にLDPSを含めるよう正式に請求した。

カインタ・ヤバート軌道打ち上げ施設周辺に多くの傭兵部隊が移動しつつあると報じられ、インタキ5で深刻な紛争が発生する可能性が危惧されている。さらに、インタキ議会指揮下の民兵隊も予備部隊を動員し、オニカナボウ旅団とLDPSが関心を持ちうる場所へ展開中だと伝えられている。カルダリやインタキに関心のあるカプセラ組織もインタキ安全保障サミット(Intaki Security Summit)を開催しているが、インタキ議会とイシュコネ社はこの動きを歓迎している模様だ。

◆CONCORDが捜索救助任務を実施。ドリフターのヌルセク攻勢による死傷者数見積もりを修正

ジェネシス、ユーライ発-CONCORDはドリフターによるヌルセク攻勢の推計死傷者数を正式に下方修正し、「確認済み、あるいは信頼の置ける報告」にもとづく死者数は10億人強だと宣言した。当初見積もりの10分の1に減少したとはいえ、ドリフターの攻撃がいかに激しかったのかを物語る数字であり、これほど多くの人命が失われる出来事はYC111年のセイリン大災害および関連事象以来である。

CONCORDは推計死傷者数の下方修正に先立ち、ヌルセク宙域で大規模な捜索救助任務を実施。ドリフターズは小惑星や衛星、ガス惑星、巨大氷惑星の低軌道帯を始めとするヌルセク入植地を攻撃し、多くの場所と連絡がとれなくなっていたものの、「破壊されたにしてはあまりにも早すぎる」とも考えられていた。CONCORDの調査と捜索救助によって判明したのは、ドリフターが超光速通信ハブを攻撃したために民間レベルの液体ルータネットワークが断絶したが、辺境宙域のほとんどの入植地は無傷で生き残っていたという事実だった。

非カプセラ施設に対するドリフターズの攻撃は、様々な種類の資源採取コロニーや関連施設を第一目標とし、通信装置や物流インフラを第二目標としていたようだ。CONCORDによれば、ヌルセク入植地を攻撃したドリフターは、施設を破壊する前にあらゆる資源を回収するケースが多かったという。大抵の場合、攻撃を受けた入植地では全員が死亡し、大量の死者を出す結果となった。なお、一部コロニーでは破壊された施設に死体やバイオマス残留物がほぼ残っていなかったという情報があるが、CONCORDはこの内容を肯定も否定もしていない。

死者数が当初考えられていたほど多くはなかったことは慰めとなるかもしれないが、ドリフターの攻撃によって膨大な数の命が失われた凄惨な現実は変わらない。CONCORDはコメントや推測を拒んでいるが、ギャラクティック・アワーはある事実を直視したい。その事実とは、非人道的な冷酷さを見せているドリフターズとは対照的に、トリグラヴィアンはある程度自制的な行動をとっているということだ。

◆その他のニュース

・マター惑星安全保障調整局がミクラムルカ防衛責任者らを逮捕。混乱と論争が広がる
・連邦情報局はセミキ事件について元老院の公開会議で議論することを拒否。非公開会合を要求
・アリム・アーディシャパーがトリグラヴィアンとブラッドレイダーを撃退したアマター艦隊とカプセラを称賛
・放火テロと脅迫を受けたケイル市ローグドローン文化交流協会は活動継続を誓う
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