ギャラクティック・アワー ニュースダイジェスト: 地政学的論争
2019-11-07 20:54 スコープ、レト・グロリアクス
ガレンテ・カルダリ、アマー・ミンマターの紛争宙域をめぐり、地政学的論争が続いている。「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」は世界各地のニュースを要約版でお届けする。
◆イシュコネ社とモードゥ部隊がインタキ星系の海運・安保契約更新を拒否、インタキ議会は「あらゆる選択肢を検討」
プラシッド、インタキ発-インタキ5で比較的平和な2週間が過ぎたあと、インタキ議会はガレンテ連邦、イシュコネ社、モードゥ部隊の代表者らと面会し、インタキ星系の海運・安保契約更新について協議した。数ヶ月前から予想されていたとおり、イシュコネ社とモードゥ部隊は契約更新の意思がないことを正式に通知。インタキ議会は短期的な「暫定措置」をどうするか、連邦管理局と話し合いを進めているものと見られる。
イシュコネ社のマジマ・ウモッカ特別顧問弁護士は、今回の対応について次のように説明した。
「イシュコネ社がインタキ星系の海運・安保契約に関与しているのは、多くの過ちがなされた時代の名残です。私たちはずっとそのように考えてきました。モードゥ部隊と協働し、インタキの人々をヘス政権の圧政から、あるいは『緊急義勇兵』が繰り広げる残酷な戦争から守ったことは、当社も誇りに思います。しかし、この件に関わるすべての企業体が自然な結論に達する時がきました。私たちイシュコネ社と、パートナーのモードゥ部隊にとって、今こそインタキ星系海運・安保契約を終了する時なのです」
ライダイ警備サービス率いる企業部隊や傭兵部隊が撤退し、ようやく脆い平和が訪れたばかりのインタキ5では、多くの人々がこのニュースに不安を感じている。大半がイシュコネ社、モードゥ部隊、インタキ議会の友好勢力だが、インタキ5には様々な民間軍事会社の部隊が残っている状況だ。
なお、レノイカとナビー・アカトには、かなりの規模の連邦海兵隊と連邦防衛同盟の連合部隊が存在している。また、インタキ議会は平和的な武装解除や政治的恩赦について、抗議団体や反乱民兵と協議を進めている模様だ。
◆紛争宙域周辺に多数の兵員が移動、アマー・ミンマター当局は「自制しつつ警戒」
ジェネシス、ユーライ発-CONCORD紛争監視局はアマー帝国とミンマター共和国の動向について、「両陣営は表面的な印象と異なり、どちらも緊急義勇兵戦争権限法にもとづく紛争宙域を遵守し、自制と警戒のもとで行動している」と分析した。しかしながら、アマー・ミンマター紛争宙域周辺の主要な集結地点では着実に兵員が増加しており、CONCORDは懸念を強めている。
アマーのサルム家は主要集結地点と思われるガンメル星系、ミイヘラ星系など、ブリークランド方面の基地へ多数の輸送船、兵員、地上作戦用物資を移動させた。また、ドメインのアルカブシ星系でも、軍関係の艦船が活発に行動中だと報告されている。
アルカブシ5軌道上のサルム家ステーションから寄せられた証言によれば、通常であれば警備レベルの低いドックや荷さばき施設が「制限区域」に指定され、セキュリティが大幅に強化されているという。ある目撃者はギャラクティック・アワーに対し、「ステーション中の労働者エリアにアマーの傭兵がたくさんいる。立入禁止ドックの船には奴隷狩り達が隠れている」と語った。サルム家が悪名高き奴隷商人オルロン・ザシェフへ、フロセスウィン4教化の指揮をとるよう依頼したとの噂も流れているようだ。
情報提供者はこうも話している。
「シャイニングフレイムの傭兵はまったくイカれてるね。今回は第3コンコース、ブルーセクターの真ん中で酔っ払って裸踊りだ。あんたそんなもん見たことないだろう。特にあのトイレットペーパーの使い方ときたら!」
同氏は聖テトリモン教団を「すごい酒飲み。とにかく酒を飲む。だが面倒は起こさない」と評し、レッドアンドシルバーハンドは「とても礼儀正しい良い奴らだ。しかし金払いは良くないな。財布の紐がアヒルの尻並みに堅い」と表現した。
ミンマターも特殊部隊や陸戦部隊を紛争宙域周辺に送っており、集結地点としてはアバドバン星系やアモ星系が目立っている。また、ミンマター人が入植しているにもかかわらず宇宙空間をアマーに制圧された星系では、カント・フィルミア司令官指揮下の共和国コマンド地域防衛部隊がミンマター海軍、部族解放軍と連携し、現地の安定化や治安維持に務めている模様だ。最近になって地域防衛部隊の司令官に任命されたフィルミア将軍は、ミンマター海軍の提督やモルデンヒース民兵隊の指揮官を務めた歴戦の軍人である。
その他のニュース
・インナーサークルの議論は膠着状態。緊急義勇兵戦争権限法におけるユーライ協定・ユーライ合意の抜け穴が影響
・カシハ・ヴァルカニール司令官「CONCORDはトリグラヴィアンの恒星操作技術への分析と対応を優先」
・セビエスター部族保安官はミクラムルカ大陸の辺境ツンドラ地域で死体を発見したと発表。地元メディアは「データパッドと6体の死体」と報道
・アマター自治領のエクロス・サラーフ領事が聖座会十字勲章を受賞。帝国の支持により貴族叙任の可能性も
・連邦元老院が大統領選挙に関する予算と警備措置を承認。出馬候補者の動きも活発化か
・ライダイ社が経頭蓋ナノコントローラー技術を発表。カルダリ企業裁判所に特許申請済み
・YC121年度マインドクラッシュワールドチャンピオンの「シルバーベア」ナディア・タナカ、ヒャショーダ社のアルコスパイア・ピナクルスイートで歓迎会を催される
・速報: ミンマターのセイカル氏族、フオラ6においてHZO精錬所のミネラル抽出処理施設を襲撃
・速報: セイカル氏族「監督行為を執行し、部族に帰する資源を回収、奴隷労働者を解放」
・速報: HZO精錬所「フオラ6、HZOコロニー3の労働者は帝国ないし自治領の自由臣民」
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