ミンマター義勇軍が複数の星系を奪還 サルム家はフロセスウィン4への攻撃を続行
2019-12-09 13:13 スコープ、リナ・アンバー
メトロポリス、フロセスウィン発-アマー義勇軍がフロセスウィン星系の支配権を維持し、サルム家がフロセスウィン4の「教化」を続行する一方で、メトロポリスの他の地域では部族解放軍が複数星系を奪還している。
CONCORD紛争監視局はスコープに対し、アマー義勇軍がメトロポリスの多くの星系を確保していることが、フロセスウィン星系におけるサルム家の「教化」を「容易にしている」との見方を示していた。しかし、ミンマター義勇軍が戦域の重要星系を奪還したため、スコープは紛争監視局から新しい情報を入手した。
「以前はアマー側が戦域の大部分を支配しており、その戦況はフロセスウィン4における『教化』と後方支援を容易にしていた。サルム家はミイヘラ星系ならびにガンメル星系を拠点としているため、フロセスウィン星系とのあいだに相当な距離がある。物資と兵員をサルム家の基地から戦場へ輸送するべく、複数の星系を中継基地とした回廊が使われていたことは間違いない。あなた方が示唆する通り、我々はこのように状況を評価していた」
「あなた方にとっては既知のことだろうが、アマーは後方支援について、物資と兵員を強力な護衛のもとで輸送するよう定めている。帝国は現在でも、輸送任務にアーコン級艦載機母艦を好んで使う。護衛なき輸送艦を使うことは、アマーにとってはあくまで緊急手段でしかない。また、戦域における帝国のジャンプネットワークは、長年にわたって紛争下に置かれた結果、ミンマター側のものと大差ない状態になっている。最近になってミンマター義勇軍がイスブラバタ星系とエスザー星系を制圧したことで、サルム家の補給ルートの選択肢は大幅に減少した。アマー側は何らかの対応をとるだろうが、ミンマター側が輸送艦を狙いやすくなったのは確実だ。帝国がフロセスウィン星系周辺の支配権をさらに失えば、通常輸送艦がスターゲートを利用するリスクが高まり、サルム家が補給を維持するために選べる選択肢はさらに少なくなるだろう」
メトロポリスにおける反撃により、ミンマター義勇軍はフロセスウィン星系に隣接するアーダー星系を奪還した。アーダー星系はミンマター側の重要拠点であるアモ星系と連絡している。この事実について、紛争監視局は次のようにコメントした。
「ミンマターはアモ星系に集結した戦力を直接ジャンプさせることができる。アマーのジャミング施設を排除した星系を確保できたことは明らかに有益だ。共和国と帝国は自分たちのジャンプビーコンを再建しつつ、新しいジャミング網を構築しようと絶えず心血を注いでいる。しかし今のところ、サルム家はフロセスウィン星系を支配し、中継基地が減ったとはいえ、戦力投射可能な状況が続いている。星系の支配権を握っているという事実には政治的影響力もあるから、それが彼らに地上作戦を継続させているのだろう」
スコープはアマー帝国とミンマター共和国の国境紛争を引き続き取材していく。
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