スコープニュース – トリグラヴィアンの新戦術とヘクの戦い
2019-12-13
数日前、ニューエデンに衝撃が走りました。トリグラヴィアンが再び各地のビルボードを乗っ取ったのです。トリグラヴィアンを代表するゾリヤ・トリグラフはカプセラに向けたメッセージを放送し、自分たちと共に四大国と戦うよう呼びかける驚きの行為に出ました!
我々はゾリヤ・トリグラフ。
我々は非闘争的トリグラフ召会を代弁する。
ヴィラージの流れに適応する者には栄光が待つ。
境界上の可能性が強化ナロードニャのあいだで分かたれる。
旧き領域にてカイバーノーツの実験を実施する。
流れを導き、整え、栄光に適応せよ。
流れを阻んで辱めるなら、お前は絶滅する。
我々は非闘争的トリグラフ召会を代弁する。
我々はゾリヤ・トリグラフ。
言うまでもありませんが、この不穏なメッセージは各国を震撼させています。CONCORDを構成する四大国の当局者らは、カプセラの富と影響力が日増しに成長していることを懸念しており、その忠誠心にも疑念を抱いています。惑星と軌道宙域の防衛態勢を調整しているAEGISのカシハ・ヴァルカニール憲兵司令官は、トリグラヴィアンの放送について次のようにコメントしました。
「CONCORD指令情報部の考えでは、トリグラヴィアンは独立カプセラを誘惑し、侵略者たちの利益にかなう反逆行為へ導こうとしているようだ。敵はニューエデン全域の星系環境を操作しようとしており、この行動を阻止するため、CONCORDと構成国は緊密に連携して広範な行動を開始した。トリグラヴィアンはニューエデンのあらゆる人々に実存的脅威を与えている。我々はカプセラがトリグラヴィアンと戦い、各国軍と協力して敵を打ち破るだろうと信じている」
ゾリヤ・トリグラフのメッセージから数日と経たないうちに、CONCORD情報収集施設で激しい戦闘が目撃されました。トリグラヴィアンは極めて強力な攻城艦「ジルニトラ」を実戦投入し、CONCORDならびに各国海軍を攻撃した模様です。ジルニトラは継続的に出撃しており、これまで既知宙域に展開してきたワールドアークが姿を消したことからも、トリグラヴィアンが戦術を変えたのは明らかでしょう。また、トリグラヴィアンがカプセラを味方につけようとしている事実は、彼らの全体的な戦略がさらに警戒すべき方向へ向かっていることを意味しています。情報によれば、既に多くのカプセラがトリグラヴィアンの提案を受け入れ、CONCORDへの攻撃を支援しています。各国政府には動揺が広がり、当局者は不安を隠せない状況です。カプセラは気まぐれで忠誠心が乏しいことでも知られていますが、このような行為はニューエデン文明への裏切りに他なりません! 新たな展開があり次第、スコープは続報にてお伝えします。
スコープのアルトン・ハヴェリがお送りしました。続いて、リナ・アンバーがハイセク宙域で起きた事件についてお伝えします。
先月、ヘク星系の住民はハイセク史上稀に見る激戦を目撃しました。ホグ・ヒットマン(Hog Hitmen)が所有するフォーティザー型シタデルが、複数のアライアンスから攻撃されたのです。
戦いの数週間前、ホグ・ヒットマンはハイセク宙域を単独航行するパイロットを待ち伏せようと、少なくとも180のアライアンスとコーポレーションに対して宣戦布告しました。しかし、彼らは自分たちの行動が何を意味するのか気づいていたのでしょうか。180もの組織を襲うということは、相手が共同攻撃を仕掛けてくる可能性に直面するということでもあります。
宣戦布告を受けたアライアンスの一つ、ブラックリージョン(BLACK LEGION)の艦隊指揮官ルダザラ(Rudazara)は、対ホグ・ヒットマン連合を形成するチャンスだと考えました。
「ハイセクで他のアライアンスやコーポレーションを襲う戦争屋は、反撃してこない組織を標的にするのが普通です。あるいは設立されたばかりのコーポレーションとか。何ヶ月もかけて資産を貯え、ストラクチャを係留した途端、この手の輩がやって来て踏みつぶしていく。そういう行為を好ましく思っていなかったので、お返しできて嬉しく思いますよ」
ヴィンディクティヴ(VINDICTIVE)の艦隊指揮官エゼキエル(Aezekiel)、インターギャラクティック・スペースホーボーズ(Intergalactic Space Hobos)のマスターグロリファイ(MasterGlorfy)、ブラックリージョンのルダザラは連絡を取りあい、ホグ・ヒットマンのフォーティザーを攻略するため準備を始めました。この動きを受けたホグ・ヒットマンが敵を減らすために戦争を中止すると、ブラックリージョンはそこで生じた短い中立期間を逃さず、フォーティザー近くにアストラフス型シタデルを建設することに成功。戦争が激しさを増すなか、海賊アライアンスPIRATも標的豊富な環境に目をつけ、ホグ・ヒットマン陣営として参戦しました。
戦いが近づくと中立の超大型輸送艦が何隻も現れ、フォーティザーに船や装備を運びこみました。その総額がかなりの金額になることは疑いようもありません。数週間にわたって攻防戦や小競り合いが続いたあと、ついにフォーティザーは最終タイマーに達しました。
フォーティザーをめぐる決戦はどちらが勝ってもおかしくない戦いでした。戦場周辺のシタデルは様々な船と装備を備え、両陣営がそれらを簡単に利用できたため、戦闘は極めて流動的な展開になったのです。双方の艦隊は何度も入港しては船を変え、相手の戦術に対抗し、敵艦隊より優位に立とうとします。さらにシタデルには予備艦も用意されていたため、戦場で乗艦を失ったカプセラもすぐに再出撃することができました。ハリケーン、トルネード、レイブン、ナーガ、ヘカテ、ベクサー等で編成され、互いに死と破壊を繰り返す両艦隊。やがてフォーティザー各所が出火し、中枢部分が崩壊、要塞は 巨大な閃光とともに最期を迎えました。内部に残っていた数千人の住民もろとも、です。
フォーティザーが爆散したあとも艦隊の一部は戦い続け、時おりサルベージ艦に砲撃し、戦場は散発的な爆発で照らされました。戦闘が終わるまでにフォーティザーと艦船約600隻が破壊され、最終的な被害額は800億isk以上、死亡した乗組員は数十万人に上ると見られています。なにはともあれ、ブラックリージョン、インターギャラクティック・スペースホーボーズ、ヴィンディクティヴの三者連合は、平和の敵と見なされてきたホグ・ヒットマンに大きな勝利を収めたわけです。
ところがフォーティザーを失ったにもかかわらず、ホグ・ヒットマンは反抗的な姿勢を崩していません。
「180以上の戦争に約310億iskの金を費やし、ヘクのフォーティザーも餌として使った。だが、アライアンス全体で700隻近い敵艦を沈め、推計700億iskを上回る戦果を挙げた。痛い目に遭って懲りたかと人は訊いてくるが、答えは簡単だ。我々はこれを作戦成功と呼ぶ。どうもありがとう」
スコープのリナ・アンバーがお送りしました。
ニュースティッカー
・AEGISのヴァルカニール司令官はトリグラヴィアンに協力するカプセラへ警告
・ハブ8のクァフェ社ステーションにてカドール女候とローデン大統領が会談
・マンナー・セギンデのワヤキ・カヤラ議員が大統領選出馬を検討中か
・トリグラヴィアンが侵略宙域に構造物を設置
・カプセラがフロセスウィン4で両陣営を支援。CONCORDは「状況を不安定化させる」と批判
・限定仕様レイブンが4兆iskでハイパーネットリレーに出品。ハイパーノードは1個あたり78億isk
・インナーサークルが緊急義勇兵戦争権限法の修正検討を中断。アマー・ガレンテ間の協議結果待ち
・トリグラヴィアンが情報戦の技術的要素を変更、CONCORDは対抗措置に失敗。ゾリヤの放送を中断できず
・ベナルに取引ハブが設置され、ガリスタス海賊団の資金洗浄や企業通貨交換が大きく増加
・ミドナ・ライアが「ザ・レッド・アルバム」をユールフェスティバル期間中にリリース。過去のヒット作と新曲を収録
・ニューエデン市民はトリグラヴィアン侵略下でもユールフェスティバルを楽しみに待つ
・フェニックス・ナーバルシステムズ(Phoenix Naval Systems)が稀少な「ドラコス」フォーティザーをエブリショアで破壊
・カーラキオタ・スクーベスタ共同代表団と協議したサルム卿、ダム・トーサッドで女帝カティズ1世に迎えられる
・サーペンティス社がアップウェル製ブースターの模造に失敗、ピュアブラインドのステーションで大爆発。数百人が死亡
・ヴィンディクティヴがホグズ・コレクティブ(Hogs Collective)のストラクチャと税関を多数破壊
・ガレンテ義勇軍出身のカプセラ大統領候補、ユリアヌス・ソテル将軍(Julianus Soter)がスピーチ。ガレンテメディアは賛否両論
・SoEがジンメイ追放者の受け入れを準備、死刑廃止法案の拒否に備える
・ベベロネル5で軍事クーデターを起こした植民地部隊、オクタニーブ星系へ逃れた難民を「反体制派」だと主張
・フロストライン社は新技術の起源についてコメントせず。トリグラヴィアン由来という噂も
・インタキ星系の安保契約引き受け先をめぐり、元老院の安保関係委員会がインタキ議会へ連邦指令を送付
・フロセスウィン4近くのミンマター義勇軍シタデルで激しい戦闘、サルム家部隊が軌道宙域の確保を試みる
・エンジェルカルテル、クローン傭兵の死者数増加は特殊ドロップスーツの回収が原因と主張
・アラタカ研究コンソーシアム(Arataka Research Consortium)が活発化するトリグラヴィアンの動きについて研究会を開催
・親アマー派カプセラがサルム卿への支持を示すため、フロセスウィン星系をアバターで航行
・クリスタルブールバール・コメディクラブ、誠実な報道姿勢を理由にゴシップ紙へ「フラギー賞」を贈る