CCPスタッフのゲームプレイに関する方針変更
2019-12-16 – By The EVE Development Team
この方針変更について議論する場合は、公式フォーラムのこちらのスレッドをご利用ください。
11月に開催されたEVE Londonにおいて、CCPは社内規定の大幅な変更を発表しました。対象となったのは、CCPスタッフがゲーム内で非公式キャラクターを使用してプレイヤーと交流する際の管理方針です。
私たちは長年の方針として、CCPスタッフが非公式キャラクターでEVEをプレイする場合、スタッフが匿名性を維持するよう求めてきました。これはスタッフが特定勢力に肩入れしているといった誤解を避けるための措置でしたが、スタッフが一部ゲームプレイを十分に体験できないという意図せぬ結果につながってしまいました。
CCPスタッフは様々なプレイスタイルを楽しんでおり、この制約は多くのスタッフに影響を与えましたが、特にヌルセクやワームホールでは大きな障害となりました。EVE Onlineというゲームの性質上、これらの領域で活動するグループはしばしば洗練されたスパイ対策を講じています。スタッフが自分たちの身分を隠そうとすると、単純に疑念を招くだけでなく、正体を突き止められてしまう可能性さえあります。
また、イベント等に出演する機会が多い、コミュニティによく知られたCCPスタッフであれば、フリートその他でボイスチャットを使った瞬間に正体がバレるでしょう。
このように、CCPスタッフの正体が露見しかねない状況は数多く存在します。そして、次に引用する社内規定から分かるように、「身バレ」はゲームをプレイする開発スタッフと監査部門の両方にとって頭痛の種だったのです。
「ゲーム内で自身の正体が特定された、あるいは特定されかけている場合、従業員はただちにリードゲームマスターないし監査部門へ連絡すること。当該キャラクターは問題の調査が完了するまでログインしてはならない。状況によっては、当該キャラクターは隔離・削除される可能性がある」
正体が露わになる危険とそこから生じる結果を考慮した結果、大勢のCCPスタッフが孤独な世界へ引き下がってしまいました。彼らはソロプレイやaltコープ、正体が問題にならないCCPスタッフ限定コープを選んだのです。残念な結果ですが、当然のことだと言えます。
しかし、今こそ変化のときです。今日からこの方針が変更され、CCPスタッフは匿名性を維持する必要がなくなりました。スタッフはどこでも、誰とでもプレイできるようになり、どの程度の匿名性を保つか自分で決めることができます。
イベントでプレイヤー達と話し合い、CSMからアドバイスを受け、CCP社内で議論を重ねた結果、方針転換には明白な利益があると判断しました。正体を隠さないで済むようになれば、CCPスタッフはより完全にEVE Onlineをプレイできるようになり、プレイヤーが経験する楽しさや課題をさらに理解できるはずです。
ただし、この方針が正しく機能するためにはプレイヤーの手助けが必要です。正体を明かすことを尻込みするCCPスタッフがいるかもしれませんし、皆がリラックスして楽しめるよう、いくつかご協力いただきたい点があります。
1.私たちを慣れさせてください
CCPスタッフ全員がベテランプレイヤーというわけではありません。ゲームデザイン、各種コンテンツ、バランス調整に関わっていないスタッフは大勢いますが、彼らもEVEをプレイしたいと思っています。仕事上の専門領域に精通していても、CCPとEVEに関しては素人同然というスタッフもいます。だから、スタッフがリロイ・ジェンキンスのようにゲートへ突っ込み、リペア要請を見落とし、誰でも知っている常識を質問してきても、どうかお手柔らかにお願いします。私たちがEVEに慣れるまでしばらくお待ちください。
2.私たちを遊ばせてください
私たちは今まで以上にEVEを楽しめるようになります。ゲームプレイに対する理解、プレイヤーとのつながりは、さらに濃いものになるでしょう。しかし、もしあなたのコーポレーションやアライアンスにCCPスタッフを見つけても、ゲームデザインやバランス問題について熱烈に訴えるのは控えてください。私たちは既に様々な方法でコミュニティからフィードバックを得ています。ゲーム内では皆さんと普通に交流し、一緒にプレイすることで問題を学んでいくつもりです。スタッフのキャラクターに「CCP」という文字が入っていないなら、他のプレイヤーと同じように扱ってください。もしゲームプレイを「仕事」のように感じ始めたら、スタッフがEVEから離れてしまうかもしれません。スタッフがCCP社員であるために他プレイヤーから不愉快な目に遭わされている時は、彼あるいは彼女を助けるために一肌脱いでいただければ幸いです。
3.妄想しすぎないでください
もしCCPスタッフがいる敵艦隊と戦うことになっても、心配する必要はありません。開発用ツールを使って情報を得たり、味方のレジスタンス値を高めたり、なにか魔法のようなことをしたり…スタッフはそのような行為を一切行いません。どんな方法であれ、スタッフが技術的にズルすることは固く禁じられています。プレイヤーとまったく同じようにiskを稼ぎ、スキルをトレーニングし、SKINやPLEXを買いたければ自分自身のウォレットを使います。
良い機会ですので、CCPスタッフになりすまそうとする行為が利用規約違反であることを改めてお知らせしておきます。
「CCP関係者ならびにEVE Onlineボランティアスタッフになりすます行為は禁じられています。また、他のプレイヤー、プレイヤーグループ、プレイヤーキャラクター、NPCになりすます行為も禁じられています」
私たちはこの新しいアプローチとその可能性、将来的にEVE Onlineの開発を導くものにワクワクしています。以下に引用したのは、CCP社内で議論した際のコメントのほんの一部です。公開を前提としたコメントではないということを踏まえると、彼らの熱意がどれほど純粋なのか見て取れると思います。
プレイヤーが方針変更を私たちと同じくらい喜んでくれることを願います。皆さんと一緒に、本当のEVEを再びプレイできるのが楽しみでなりません。
宇宙で会いましょう!:)
追伸: 新人募集中のコーポレーションあります?