Talosチームより年末のご挨拶
2019-12-24 – By Team Talos
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今日は火曜日で、Talosチームが最後のアップデートを実施してから2週間経ってる。新しいアップデートはどこ? そうお考えの皆さん、私たちは休暇期間を迎えていたので、アップデートしたくてもできなかったのです! 私たちがちょっと休憩したのをお許しください。そして、この開発者ブログが少しでも埋め合わせになることを願います。
10月に結成されたTalosチームの使命はシンプルです。
・EVEにとって大きな存在感を持つ領域に手を入れ、ベテランプレイヤーへ魅力的なコンテンツを提供する
・短い間隔でアップデートを実施し、2週間ごとに新コンテンツあるいはバランス調整を導入。常に何かを楽しみにできるよう維持する
私たちはこれまでの成果に手応えを感じており、定期的に有意義なアップデートを行うことで使命を達成しているものと考えています。
2019年のTalosチームの成果と、それがEVE Onlineにもたらした結果を振り返ってみましょう!
◆アップデート#1 Warp Drive Active(2019年10月15日)
「Warp Drive Active」では巡洋艦、巡洋戦艦、戦艦のワープ速度を強化しました。強化後にどれだけ使用量が増えたか、サイノバルの例を見てください。
人気のある戦艦もジャンプ数が大幅に増えました。
◆アップデート#2 Howling Interceptors(2019年10月30日)
「Howling Interceptors」では戦闘向け要撃型フリゲート(クルセイダー、タラニス、ラプター)の攻撃力が5%向上し、クルセイダーとタラニスはフィッティングの幅を広げるためにCPUも強化されました。一方、強襲型フリゲートは速度が少し低下しました。その結果、戦闘向け要撃型フリゲートの使用量がわずかに増加し、いわゆる突貫ジャガーの脅威は少しだけ和らぎました。アップデート後の使用量の変化をクルセイダーの例からご覧ください。
◆アップデート#3 Trick or Treat Event(2019年10月30日)
このイベントはとても面白く、ニューエデンのパイロット達には良いサプライズになったと思います。イベントはハロウィン期間中の1週間、プレイヤー艦が破壊されるとすべてのモジュールと積載アイテムが100%ドロップするというものでした。次に同じようなイベントを行うとしたら、100%ドロップではなく「99%の確率ですべてドロップするが、1%の確率で何もドロップしない」等の方法を試すつもりです。キルボードを盛ろうとする行為が少しは減ると思います:)
◆アップデート#4 Beat Around the Boosh(2019年11月12日)
「Beat Around the Boosh」では、マイクロジャンプフィールドジェネレーターとボーズ粒子フィールドジェネレーターに大きな変更を加えました。主力艦と準主力艦のパワーバランスは良好とは言いがたく、より健全な状態を実現するために調整を続けたいと考えています。このアップデートは戦闘の健全化の追求をテーマにしていました。私たちは本格的な戦闘につながるチャンスを増やしたいと考えており、MJFGの変更はその解決策のごく一部でしかありません。リモートサポート能力、主力艦の生残性、ローリスクなPvEなども戦闘のチャンスを減らしうるため、私たちはこれらの課題を2020年の調整対象として検討中です。
◆アップデート#5 Rapid Fire(2019年11月26日)
「Rapid Fire」では、テンペスト海軍仕様とスタッバー海軍仕様のタレット発射速度ボーナス、タイフーンとベリコースの爆発速度ボーナスが改善。オートキャノン全体の発射速度と精度低下距離も強化されました。次のグラフから、中型オートキャノンのダメージ投射量が増加していることがはっきり分かります。
私たちはムニンの弱体化も試みましたが、これまでのところ、相変わらずドクトリン艦として優勢な地位を維持しているようです。2020年はムニンとイーグルを注視し、フリートの多様性を促す変更を探していきたいと思います。
◆アップデート#6 Kicking Over Castles(2019年12月10日)
「Kicking Over Castles」ではタイムゾーンを使った防御戦術や、ストラクチャに関するその他もろもろ、特に国家間戦争宙域におけるテザリングを変更しました。これは最初の一歩に過ぎず、やることはまだまだ沢山あります。省力稼働ストラクチャをより容易に破壊する計画もありましたが、2019年のアップデートに含めることはできませんでした。また、私たちはストラクチャを破壊した際の報酬を高めたいと考えており、タイマー関係もさらなる調整の余地があると見なしています。タイムゾーン問題を一発で解決する方法を見つけることは期待していません。着実に調整を進めるのが正しい対処法となるでしょう。
◆アップデート#7 Naughty or Nice(2019年12月12日)
1年の締めくくりに、Event Horizonチームと特別なホリデー用フィラメントを作りました。プレイヤーからの反応は上々で、見ていて楽しくなるほどです。フィラメント実装後、ヌルセク行きの魔法の旅が10,000回近く行われ、1日あたりの回数は増え続けています! これらトナカイ・フィラメントの将来は相談中ですが、今回が最後でないことだけは保証できます。使用期限の1月14日が訪れる前にランダムローミングを楽しみましょう。再び使えるようになるまで、かなり時間がかかるかもしれませんので。
◆2020年の予告
1月以降も2週間ごとに何かを導入することを目指しています。とはいえ、他のアップデートと重なって省略したり、技術的な問題が起きたり、他のイベント(例えばファンフェス2020)を優先したりする可能性があるので、何も保証はできません。しかし、私たちのアイデアリストには色々な内容が挙げられており、その内容は継続的に更新されています。さてさて、来年は何が起きるのでしょうか?
・国家間戦争とワームホールは、2020年の早い時期にアップデートすべき優先事項です。EVE Vegasでお話ししておきながら2019年に実現できなかったので、2020年第1四半期を目標にします。
・主力艦とストラクチャのバランス調整。Talosチームが抱える最重要課題であり、現在はパーフェクトから程遠い状態にあります。より健全な状態が実現するよう、繰り返し調整を行いたいと考えています。
・言うまでもなく、艦船とモジュールのアップデートを続けていきます。モジュールのTier再編も再開します。
・完全に新しいコンセプトを実験します! ホリデー用フィラメントの結果を考えれば、私たちは間違いなく実験を続けるべきです。試してみたいことが他にも沢山あるのです。
2020年最初のアップデートは1月14日です。完全にネタバラシすることはできませんが、ちょっとだけお教えしましょう。
皆さんが素敵な年末休暇を過ごしますように。
Talosチーム
CCP Paradox(プロデューサー)
CCP Rise(ゲームデザイナー)
CCP Masterplan(ソフトウェアエンジニア)
CCP TrashMob(QAアナリスト)