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スコープニュース短報 YC122年3月5日
2020-03-05 00:00 スコープ、リナ・アンバー

◆ジャックス・ローデン大統領が元老院で演説 民主主義と憲法にもとづく秩序を約束

エッセンス、ビロア発-ジャックス・ローデン大統領は元老院に向けた演説を行い、連邦憲法のもとで民主主義を継続することが自身の「最優先事項」であることに変わりはないと約束した。ローデン大統領は選挙の開催が「絶対不可欠」であり、次期大統領への権限移譲が「一市民としての最大の望み」だと発言。連邦選挙委員会は遅くとも今月末までに選挙日程を決定すべきだとの見解を示した。

大統領演説は2月27日のテロ攻撃とその余波に関し、様々な分野に言及した。まず、連邦レベルの通信ネットワークが事件前の状態まで回復したと述べ、星系と惑星レベルの通信システムを完全復旧するための取り組みについても最新情報を報告した。さらに、連邦安全保障会がガレンテ軍の警戒レベルを引き下げ、「戦時体制」から「不必要なリスクを回避するためのより慎重な非常時態勢」へ変更されると述べた。

加えて、ローデン大統領は「このような凶悪犯罪の実行者を裁判にかけることを深く切望する」と強調しつつ、調査は「非常に多くの被害地、ネットワーク、仮想化データ構造」から証拠を集める予備段階だと説明した。演説を受けた元老院は投票を行い、連邦管理局の現在の緊急措置を承認した。

◆ サルム家と同盟勢力がフロセスウィン4南部大陸へ援軍を降下 アマー義勇軍は制宙権を維持

メトロポリス、フロセスウィン発-アマー義勇軍がフロセスウィン星系の制宙権を確保し、フロセスウィン4南部大陸上空を掌握したため、サルム家は支配下の拠点へ多くの援軍を降下させている。援軍にはサルム家と第24次帝国十字軍の地上部隊だけでなく、様々なアマー系軍事組織の部隊が含まれている模様だ。

サルム家がこの戦いに相当な決意を抱いているのは、皇族の一員であるキーシャラ・サルム女史がサルム家第12近衛騎兵隊を率いて降下したことからも明らかだ。先帝ジャミル1世の従姉妹であるキーシャラ女史は、ジャミル1世を聖人として熱烈に崇拝する大勢の民兵も引き連れている。さらに注目すべきは、アーディシャパー家までもがオタカル・アーディシャパー卿を派遣していることだ。アーディシャパー家部隊には領事館第19旅団と聖アルコン鞭打ち苦行修道会も加わっている。

さらに、アラル・チャーケイド枢機卿公もロイヤルウーランズ、アスバラ・サイバー騎士団、狂信的なシカールから成る混成軍団とともに参戦。聖テトリモン教団も3隊のカメイラ歩兵を伴ってかなりの規模で到着した。アマーの戦闘教義や軍事史に詳しい専門家たちは、援軍の多くが宗教色の強い部隊で構成されていることに「不吉な兆候」を見出している。

◆ アマー軍が沿岸部を制圧 CONCORD紛争監視局は破壊された小都市を訪れる

フロセスウィン、南部大陸発-ビクトル・マザリ将軍が指揮するアマー軍は、3つの支配地域をつなぐ沿岸部を一掃し、回廊地帯の制圧に成功した。一方、CONCORD紛争監視局もアマー軍に護衛されながらノースフロー湾の破壊された小都市を訪れ、反物質弾頭の空中炸裂によって町が壊滅したことを確認した。

アマー軍は沿岸部の共和国コマンド部隊に対し、沖合と軌道上から砲爆撃を加えて後退に追いこんだ。第24次帝国十字軍が制宙権を確立したため、ミンマター側のカント・フィルミア将軍はより防御に適した地域まで戦線を縮小。だが、アマー側も立て直しを図っている最中なので、ミンマター軍が最近の攻勢で奪還した地域へ本格的な反撃は行っていない。

マザリ将軍はCONCORD紛争監視局が現地で行ったブリーフィングにおいて、ノースフロー湾の民間人は「戦闘から逃げたか、反体制パルチザンに虐殺された」と主張した。
「我が軍の戦略潜水艦部隊が破壊した時点では、ノースフロー湾は完全に軍事的かつ正当な標的だった。敵が重要な補給拠点を持ち続けることを許すわけにはいかなかった。ミサイル攻撃は星間法で合法だが、より重要なのは、帝国の戦争法がこれをまったく正しい行為だと認めていることである」

その他のニュース
・インタキ議会は惑星上の通信システムが完全復旧したと宣言。連邦海兵隊の警備により、都市部は平静を保つ
・テロ攻撃を招いた安保上の失敗に対し、独立調査委員会の設立を求める声が高まる
・PKNインターステラーはクーニッド王国・タッシュムーコン家向けの技術ライセンスパッケージにライダイ社の経頭蓋ナノコントローラーを採用
・サンマターが破壊活動対策を指示。共和国保安局秘密活動部のクリル・イフリート部長が専門チームを指揮
・ガリスタス海賊団がオイジャネン星系で考古学的遺物を輸送していたキルキネン・リスク管理の艦船をハイジャック

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