スコープニュース短報 YC122年3月8日
2020-03-08 00:00 スコープ、リナ・アンバー
◆元老院議員が安保上の失敗について委員会を設立するよう個人的に要請 安全保障会議と情報局への抗議強まる
エッセンス、ビロア発-複数の元老院議員がジャックス・ローデン大統領に対し、連邦選挙への攻撃を招いた安全保障上の失敗について調査委員会を設立するよう、個人的に要請していることが明らかになった。また、テロ事件から解除されていない連邦非常事態により、市民の自由が制限され続けていることへの抗議も広がっている。
これまでのところ、ローデン大統領は調査委員会をただちに設立しようとする動きに公然と反対してきたが、元老院の重鎮らと個人的に議論した際は、委員会設立を求める声に共感を示したという。連邦安全保障会議と連邦情報局は、両組織が監督している証拠収集活動が終了した後で委員会を招集すべきだと助言している。
だが、連邦情報局の調査、押収、逮捕にかかわる権限が非常事態下で強化され、市民の軽蔑とあからさまな反発が日ごとに強まっている。連邦安全保障会議は連邦情報局よりも尊敬と信頼を集めていたため、彼らには一層激しい怒りの声が上がっている状況だ。憂える連邦市民と経験豊富な元老院議員はテロ事件に対する迅速な独立調査を求めており、スコープは彼らの呼びかけに加わることを表明する。
◆ 部族解放軍がアマー義勇軍に反撃 フロセスウィン星系の支配権を奪還
メトロポリス、フロセスウィン発-第24次帝国十字軍の逆襲に対抗し、フロセスウィン4へ援軍と補給物資を送りこんでいる連絡線を遮断するべく、部族解放軍は数日間にわたって反撃を実施。フロセスウィン星系の支配権を再び奪い返した。
カント・フィルミア将軍は星系奪還を「ミンマター人民の歴史に残る勝利」だと称賛した。フロセスウィン4の共和国コマンドはアマー軍への継続的な砲撃を開始し、アマー軍占領地でも活発なゲリラ戦を行っている模様だ。
一方、サルム家と同盟勢力は防御陣地を拡張し、南部大陸のすべての主要拠点をシールドジェネレーターで防衛している。また、ミンマターの情報機関は、大都市に駐留している部隊は最近降下してきた「最も狂信的な」アマー兵だと考えているようだ。
アマー軍は防御設備を稼働させるために多数の反物質炉を設置している。海中には極超音速反物質弾頭を備えたイムド・オキャナウ級戦略潜水艦が、その総数さえ分からないまま潜んでおり、CONCORD紛争監視局の懸念材料は尽きない。
その他のニュース
・トリグラヴィアンがエスメス3のコロニーを襲撃。「町から生物的物質が分子レベルで除去された」
・カルダリは僻地のコロニーを防衛するため、各企業に予備部隊の動員を求める
・SCCから収入増加報告を受け、CONCORDはニューエデン防衛基金の新たな防備強化投資を承認
・RSSが「アマーやエンジェルカルテルの奴隷業界とつながりのある扇動者」を非難。「カルテルに代わってミンマター氏族を攻撃する行為はテロ行為、重大な反逆」
・インタキ議会はテロ事件の被害者に安全かつ誠実な医療支援を提供すると保証
・フロセスウィン4のアマー軍占領地から流れる川で、大量の血を抜かれたミンマター人の死体が見つかる。フィルミア将軍はアマー側の「戦争犯罪」を非難