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CONCORDインナーサークルが緊急義勇兵戦争権限法を改正
2020-03-24 11:11 スコープ、リナ・アンバー

ジェネシス、ユーライ発-紛争宙域の危機的状況について協議してきたCONCORDインナーサークルが大きな外交的成果を上げた。四大国はYC110年緊急義勇兵戦争権限法で定められた戦略的作戦と星系支配権の諸規定に対し、「YC122年第1次改正」を決定。この改正には紛争宙域の天体や宙間構造物に関する、将来的な改正の枠組みも含まれている。

紛争宙域では1年ほど前から、戦争行為や占領地管理に関する従来の規範、協定が十分に機能していない事例が目立ち始めた。四大国代表団とCONCORD指導部で構成されるインナーサークルが状況改善に向けて協議したものの、これまで数ヶ月にわたって膠着状態が続いてきた。だが今回、天体や宙間構造物について妥協点を見いだせていない状態ではあるが、各国が一定の合意に達し、 インナーサークル指令によってYC122年第1次改正が戦域全体に適用されつつある。

アマー帝国代表サーダン・ゼル・クオシュ元帥への大幅な譲歩により、義勇軍ステーションの特別利益団体やエージェント達は、その活動を大きく制限されることになる。一方、ミンマター共和国代表のケイタン・ユンは、「第三者が義勇兵の活動領域に侵入した場合、正当な交戦目標として適切に認定されるべき」だと強く主張。ガレンテ連邦代表のデヴァン・マレートもこの意見を支持したと思われる。カルダリ連合のアラコニ・イシャノヤ代表は各国の主張をすべて支持しつつ、カルダリ巨大企業の造船事業に利益をもたらすべく、戦艦等の大型艦が存在感を強める改正案を示した。

外交筋によれば、四大国が合意にこぎつけたのは意識思考学会のメンター・マツィ・ライシュの介入によるところが大きい。ガレンテのジャックス・ローデン大統領とカルダリの代表取締委員会も、解決策が生み出されるようかなりの圧力をかけていた。また、DEDやAEGISを含むCONCORD指導部も、各国の紛争が激化した結果、ニューエデンがトリグラヴィアン、ドリフター、サンシャ国、ブラッドレイダー盟約といった脅威に対して非常に脆弱になることを強く懸念していたようだ。

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