ギャラクティック・アワー ニュースダイジェスト: トリグラヴィアンの謎とミンマター政治
2020-03-26 14:33 スコープ、レト・グロリアクス
「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」は、シンクレゾンで起きたトリグラヴィアン関連事件の独占情報、ミンマターの政争、そしていつも通り世界各地のニュースを要約版でお届けする。
◆独占 : 消えたエスメス3の住民がゴイナード2のトリグラヴィアン環境施設で見つかる。当局は大いに困惑
シンクレゾン、ゴイナード発-「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」の独占取材の結果、エスメス3のニューコンセプトから消えた住民が比較的良好な健康状態で生存していることが明らかになった。ゴイナード2から発せられた奇妙な信号がキャッチされ、AEGISがこの嵐惑星を調査したところ、荒涼とした惑星の岩肌に奇妙な環境施設を発見。厳重に保護された施設にいたのは、3月8日のトリグラヴィアンの襲撃により分子レベルで分解されたと思われていた、ニューコンセプトの住民たちだった。
ギャラクティック・アワーが誇る名物リポーターのレト・グロリアクスは、環境施設への立ち入りを認められず、ニューコンセプトの幸運な生存者にインタビューすることもできなかったが、AEGISのカシハ・ヴァルカニール憲兵司令官への独占インタビューを許された。なお、このインタビューが許可されたのは、AEGISが宇宙空間とゴイナード2でのトリグラヴィアンの特異的な行動を調査し、ヴァルカニール司令官がゴイナード星系の安全を確認した後のことである。
「作戦上の機密を守らなければなりませんので、 残念ながら多くはお話しできません、グロリアクスさん。しかし私に言えるのは、公的記録から確認できるエスメス3、ニューコンセプトの全住民が、ゴイナード2地表のトリグラヴィアン施設で発見されたということです。施設の性質? 明らかに何らかの実験環境でしょう。施設自体はゴイナード2の嵐に耐えられるようかなり頑丈に作られており、トリグラヴィアンの戦闘ドローンに警備されていました。現時点ではこれ以上のことは言えません。施設とニューコンセプト住民を確保する作戦は成功しました。住民は現在、AEGISの保護下にあります」
「トリグラヴィアンの動機? 私の仕事は推測することではありませんよ、グロリアクスさん。私はニューエデン防衛体制を構築する任務を帯びた兵士です。我々の部隊は脅威に対処し、幸いにも、死亡したと考えられていた人々を救出できました。全員が完全に無傷だったか? 残念ですがそうとは言えません。個々人のケースについてお話しするのは差し控えますが、一つ言っておくと、トリグラヴィアンの情報収集方法は対象者に負担がかかるのです。より規模は小さいものの、この種の事件は以前にも起きています。そう…トリグラヴィアンは侵略を続け、アプローチ方法を適応させようとしている。彼らがニューエデンにとって恐るべき脅威であることは、今後も変わりありません。これくらいで十分でしょう、グロリアクスさん、今日はありがとうございました」
ゴイナード2におけるCONCORD・AEGISの活動と時を同じくして、カプセラ混成部隊が同星系のトリグラヴィアン偵察部隊を排除していた事実は、注目に値する。また、レト・グロリアクスが入手した情報によると、AEGISはニューエデンの他の場所でも同様の施設を複数確保しているようだ。トリグラヴィアンが民間人と軍人に様々なテストを行ったのはほぼ確実だとの情報もあり、被害者が様々な環境へ「生物学的に適応」するよう手を加えられていたとの情報もある。
「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」は真実を追求し、その答えを全ニューエデン市民へ公開するであろう!
◆ミンマター部族会議、激しい議論を経て国内治安強化策を決定
パター、マター発-きょう午前、部族会議での激しい議論を経て、「サンマターの安全保障調整サークル」提案が可決した。投票ではブルートー、クルースアル、スタークマニール、サッカー部族長が賛成票を投じ、ネファンター、ヴェロキュオール部族長が棄権を選んだが、セビエスター部族のアカッサ・ミデュラー部族長はこの政策に激しく反対した。
ミンマターでは2部族が要請すれば部族会議を公開するというルールがあり、今回の提案もセビエスター、ヴェロキュオール部族の求めによって公に審議された。サンマター・マレアツ・シャコールは部族会議での投票権を持っておらず、発言権だけが認められているが、今日の議論では何も語ろうとしなかった。
特に活発に議論を交わしたのは、反対派のセビエスター部族アカッサ・ミデュラー部族長と、賛成派のクルースアル部族テネルハッディ・ダイコン部族長、サッカー部族アイナー・エボール部族長だ。ミデュラー部族長は、「謎の目的のために莫大な資金とリソースが使われている。私の法廷会計士は、それらがクルースアル秘密工作機関、トロンハダールフリーガード、トラストパートナーへ渡っていることを突き止めた」と訴えた。
ダイコン部族長はこの訴えに対し、「現在議論している事柄と何ら関係ない。一部のセビエスター氏族と指導者は秩序をあえて無視する性格のようだが、こんな話を持ち出すのが良い例だ」と反駁。エボール部族長はミデュラー部族長が示した証拠を「会議に提出する価値がまったく無いわけではない」と評したものの、「もっとよく調べるために補佐官にメモを取らせる」と続け、結論を避けた。
議論はスタークマニール部族ジェオラン・セツール部族長の発言で締めくくられた。提案は正式な投票にかけられ、賛成4、反対1、棄権2で可決。新たに設立されるサンマターの安全保障調整サークルは、捜査、証拠収集、証人喚問、容疑者の逮捕について幅広い権限を持ち、ミンマターの安全保障にとって最重要レベルのリソースを独占することさえできる。
「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」はこれらの措置が一時的なものに過ぎず、ミンマターの人々の自由をあまりに長く侵害しないことを望み、また侵害しないはずだと信じている!
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