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スコープニュース – トリグラヴィアンがララボス星系を制圧
2020-06-06

ララボス星系が陥落しました。先週、トリグラヴィアン艦隊はニューエデン各地で大攻勢を開始。ララボスは最大の激戦地となり、EDENCOMと有志カプセラが激しく抵抗したものの、トリグラヴィアンによる完全制圧を防ぐことはできませんでした。ララボスではEDENCOMとCONCORDの全部隊が撃破されるか撤退に追いこまれており、現地の治安指数はヌルセクに等しい状況になっています。

ララボスにおけるトリグラヴィアンの活動の中心となっているのが、「ダージ・ポレヴィティウム変成装置」という施設です。星系をめぐる戦いの最中にワールドアークが設置したこの施設は、恒星に対する大規模な資源採取を目的としているらしく、EDENCOMは強い危機感を抱いています。施設には未完成の部分があり、周辺でも戦闘が続いていたにもかかわらず、変成装置は設置直後に起動されました。装置が採取対象の恒星にどんな影響をもたらすかはすぐに明らかになり、その異変は星系のどこにいようと見て取れるほどでした。恒星から取り出されている資源は不明ですが、事情に詳しいカプセラたちは希少なアイソゲン-10かアイソゲン-5が狙いではないかと推測しています。また、トリグラヴィアンはララボスに散在する小惑星帯にいくつもの採掘施設を設置しています。これらの「資源採取大型ネクサス」は鉱石の採掘・加工を行い、侵略した星系で艦船や構造物を建造するためのミネラルを手に入れようとしているようです。集められたミネラルの中には変成装置を完成させるために必要な資源も含まれているものと見られています。

トリグラヴィアンは相当な戦力を展開していますが、目的を完全に実現するべく自給自足戦略をとっています。彼らは本格的な侵略に先立ち、星系の資源が利用可能か、どの程度の防衛力を備えているかを偵察。適当な星系が見つかれば、橋頭保を築けるだけの十分な戦力を送りこんで侵略。そして現地で手に入れた資源を使って艦船や装備を生産し、星系を拠点化していくのです。トリグラヴィアンは事前に生産する艦船や装備を減らし、ワールドアークの生産能力を最大限に活かす自給自足戦略を選んだのかもしれません。この戦略を採用したことで、彼らはより多くの星系へ同時に大規模攻撃を仕掛けられるようになりました。しかし、資源の希少性あるいはドリフターズの襲撃、もしくは両方の要因により、トリグラヴィアンが支配しているアビサル・デッドスペースが資源不足に悩まされている可能性も考えられます。もしそうであれば、トリグラヴィアンは侵略を続けるために資源の現地調達を余儀なくされたにすぎません。

EDENCOMはこれらを認識したうえで、トリグラヴィアンによる資源確保を阻止し、欠乏状態に陥らせることを主目的とした防衛戦略を採用しました。標的にされた星系からトリグラヴィアンを撃退するとともに、さらなる侵略に耐えられるよう要塞化も進めなければならないので、この戦略では迅速な行動が鍵となります。戦いが始まった瞬間から素早く強力な攻撃を加えなければなりません。その攻撃手段として、アップウェルとEDENCOMは新型艦の建造・配給を急ぐと発表しました。新たに開発されたスカイブレイカー、ストームブリンガー、サンダーチャイルドの3隻は、これまでキープスターだけが搭載できたアップウェル製超兵器、アーキングボルトン・プロジェクターをもとにした新兵器を装備するよう設計されています。新兵器はキープスター用のオリジナルを小型化し、新型艦向けに改修したものです。アップウェルは新型艦の詳しい性能を公開しておらず、新兵器の公開試験なども拒否しましたが、まもなく実戦投入すると説明しています。新型艦が戦場に到着すれば、対トリグラヴィアン戦で渇望されている火力を提供するのは間違いありませんが、残念ながらララボスの住民にとっては遅すぎたようです。

幸い、ララボスは人口の少ない星系です。惑星はほとんどが荒地で、それほど多くない住民たちは地下の工業コロニーに住んでいます。現地の避難状況については混乱した情報が散発的に入ってきていますが、トリグラヴィアンが近づきつつあることを示す証言もあり、一部の入植地とは連絡がとれなくなっています。また、星系内には複数のシタデルが存在し、以前から住んでいた住民に加えて、現在では惑星からの避難民も受け入れている可能性があります。今のところシタデルへの攻撃は確認されていないものの、すでにEDENCOMが撤退している以上、いつトリグラヴィアンに襲撃されてもおかしくありません。スコープはシタデル運営者に取材を試みましたが、連絡を取ることができませんでした。

ララボス陥落の本当に悲惨な点は、これほど多くのカプセラが裏切り行為に走らなければトリグラヴィアンを撃退できたであろうという事実にあります。反抗的なカプセラ達はトリグラヴィアン側に立ってEDENCOM部隊を攻撃し、いくつかの重要な戦いに大きな影響をおよぼしました。EDENCOM部隊を援護するカプセラも少なくありませんでしたが、最終的にはトリグラヴィアン・カプセラ連合軍に圧倒される結果となりました。また、EDENCOMはすでに10個星系で要塞化を完了したものの、攻撃を受けている星系で防衛戦に全力を注いでおり、ララボス解放を目的とした反攻作戦は見送られました。相当数のカプセラがトリグラヴィアンに味方することを選んだ事実は、現在進行中の事態を非常に深刻なものにしています。

トリグラヴィアン・コレクティブは今回初めてニューエデンに堅牢な拠点を築き、現状を見るかぎり、彼らはこのまま星系に留まりつづけるでしょう。さらに多くの艦船と装備を生産するため、恒星を含むさまざまな資源が採取される一方で、星系内を巡回する大規模艦隊も確認されています。

ニューエデン社会は初めての大敗に直面していますが、この恐ろしい敵との戦いに敗れることが何を意味するのか、私たちはよく考えなければなりません。トリグラヴィアンは侵略した星系一つ一つを枯渇するまで貪りつくし、虫の大群のように移動していくのでしょうか。もし人口稠密な星系が侵略されれば、住民やインフラはどうなってしまうのでしょうか。トリグラヴィアンによる支配が確立すれば、侵略された星系はふたたび安全に航行できるようになるのでしょうか。今はまだ答えの分からないたくさんの疑問を抱えたまま、戦争は激しさを増しています。

スコープのリナ・アンバーがお送りしました。

ニュースティッカー

・EDENCOM参謀部はDEDとSAROの対立に関する報道についてコメントを拒否
・ララボス星系の液体ルータと星系内FTL通信に障害発生。「戦争の霧」が現地の混乱を加速させる
・トリグラヴィアンがララボス星系の支配を確立。恒星操作行動はさらに続く
・EDENCOMは要塞化した10個星系が引き続き安全な状態にあると発表
・反抗的カプセラがトリグラヴィアンを支援。ベイル星系の戦況悪化
・部族会議におけるネファンター、セビエスター、スタークマニール、ヴェロキュオール部族の判断を受け、RSSが被拘束者を地元当局へ引き渡す
・ヴァルカニール司令官はララボス星系に関して、トリグラヴィアンの惑星降下とAEGISの救出作戦中止を認める
・ララボス星系工業コロニーからの避難民、アマー海軍の警備を受けながらユール星系に到着
・アップウェルはEDENCOM新型艦開発委託契約の詳細についてコメントを拒否
・ガレンテ領への侵略を踏まえ、アガード大統領とローデン元大統領が産業分野の対応策を協議
・女帝カティズ1世は各軍管区にEDENCOMへの支援を強化するよう指示
・ベテランジャーナリストのレト・グロリアクスは…
・サルム艦隊がドメイン、ディボイド、ブリークランド各地に分散配置
・先日のトリグラヴィアンによるEDENCOM施設襲撃は、新型艦開発を妨害するために行われた模様
・フロセスウィン4南部大陸のアマー軍は郊外地域を放棄し、主要拠点へと後退
・インナーサークル四大国代表団は通商保護委員会FTL通信ネットワークの安全確保を緊急の問題として取り上げる
・インナーサークル関係者によると、「カプセラに関する矛盾した指令」をめぐってDEDで深刻な内部対立が生じている
・CBD社・エイフィル社はスカーコン星系におけるエンジェルカルテルとの協力行為を戦争犯罪と見なす共同宣言を発表
・スカイブレイカーのメディア向け試験射撃で事故発生。レト・グロリアクスの乗船に命中
・RSSがスカーコン2の治安維持に関してCBD社・エイフィル社の立場を承認。クルレファー・オーガニゼーションは「警備請負業者」に指定される

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