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ギャラクティック・アワー ニュースダイジェスト: YC122年ガレンテ連邦記念日
2020-06-19 18:35 スコープ、レト・グロリアクス

今週末、ガレンテ連邦は厳重な警戒態勢を敷き、トリグラヴィアンの侵略に対抗して連邦記念日を祝う予定だ。「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」は世界各地のニュースを要約版でお届けする。

◆連邦記念日の祝祭始まる。セレス・アガード大統領は市民に向けて兵役志願を呼びかけ

ルミネール、ガレンテプライム発-今週末にかけて行われる連邦記念日の祝賀行事が始まり、連邦海軍は精鋭のガーロンルナリーズ艦隊からエレバス級タイタンをガレンテ各地に派遣、自国の軍事力を強調している。セレス・アガード大統領はすべての連邦市民に宛てて「偉大な連邦に奉仕し、私たちが愛する自由を守るために彼らが果たす役割」をよく考えてほしいという声明を発表した。

アガード大統領はトリグラヴィアンの侵略に直面した連邦の団結と決意を示すため、祝賀行事を完遂するつもりだと個人的意向を述べた。この選択には批判も出ており、多くの人々はトリグラヴィアンに占領されたベイル星系と、破滅的な結末を迎えかねない数十億人のガレンテ市民について指摘している。

ユーストロン行政区のフィリドール・キャシエッテ元老院議員はベイル星系からEDENCOMと連邦海軍が撤退したことに紐づけて、特に声高に批判している。
「死よりも悪い結末を迎えるかもしれない状況に市民を置き去りにして、こんな馬鹿騒ぎと軍事パレードに精を出すとは、グロテスク以外の何物でもありません。セレス・アガードが選挙戦で披露したガレンテ全土の団結と安全保障という話は、不快かつ不誠実なごまかしだということが明らかになりました」
なお、キャシエッテ議員は大統領選でメンタス・ブラークを支持してアガード大統領と対立した、新ソシオクラート派閥の主要メンバーである。

連邦記念日の祝賀行事はその他のイベントや状況を考慮しつつ、伝統的に6月21日前後の土曜日に開催されている。今年は20日が選ばれ、ガレンテは西暦23121年(YC前115年)にガレンテプライム連邦共同体が結成されてから237周年の記念日を祝うことになる。

宇宙空間でも親ガレンテ派カプセラによるイベントが予定されており、花火大会宇宙船レースミスコンテストなどが開催される予定だ。

ガレンテプライム上空で展示陣形をとるFNSインジェノミン

◆サンマター・マレアツ・シャコールがフロセスウィン4での「解放攻勢」を称賛

マター、パター発-きょう、サンマター・マレアツ・シャコールはマター星系の中央軍事参謀サークル本部で記者会見を開き、フロセスウィン4における軍事作戦の成功を称賛。「解放攻勢は我々の星を占領してきた奴隷使いを駆逐し、忘却のかなたへ追いやるだろう」と語った。「解放攻勢」はフロセスウィン4の南部大陸で実施され、現在までに数十の町と数百の村落からアマー軍を追い出し、主要拠点を守る大出力シールドの内側へと撤退させている。

さらに、占領された都市でもレジスタンスが一斉蜂起したとの情報があり、CONCORDは5つの主要拠点すべてで戦闘が起きたことを確認している。現地のジャーナリストやレジスタンスが送ってきた散発的な報告を総合すると、アマー軍が蜂起を鎮圧できたのはポート・クルとジョラン・クラール市のみのようだ。

沿岸都市のオシアクとユイナルランディングは、市街全域が特殊部隊に支援されたゲリラによって支配されている模様だ。特殊部隊はブルートーヴァンガード社とクルースアル秘密工作機関が派遣したクローン兵だと思われる。コラクス川谷にある重工業都市コラクスシティでは、共和国司法局のノラ・アショク将軍率いる「解放分遣隊」が指揮をとり、武装した地元労働者が多くの工場を占拠したと伝えられている。

サルム家司令部があるポート・クルではビクトル・マザリ将軍が素早く対応し、蜂起は失敗に終わったと見られている。市内のCONCOD要員によれば、サルム家の兵士は武装ゲリラに火力を集中する一方、範囲効果兵器を使って群衆を鎮圧することで市街全域を制圧。犠牲者は比較的少数に抑えられた。軍事専門家はこれらの戦術をアマーが奴隷狩りでよく使う方法だと指摘している。

ジョラン・クラール市では自由に活動しているCONCORD要員やジャーナリストがいないため、悪名高いクーニッドの軍事指導者、アラル・チャーケイドの占領下で何が起きているのかほとんど分かっていない。ミンマター軍の将官たちは、町がサルム家の占領地から切り離されてチャーケイドの支配下に置かれたあと、数回にわたって虐殺が行われたと主張している。チャーケイドはこのような主張を「下品な人間もどきが言うプロパガンダ」だと一蹴しながらも、「ミンマター人の蛮行によってフロセスウィン4はいつまでも呪われ」、現地に破滅的な結末がもたらされるだろうと「説教」を放送しつづけている。

フロセスウィン4の最高司令官であるカント・フィルミア将軍は、武器を捨てて降伏するようアマー軍に呼びかけ、「全フロセスウィン住民を現在の所在地に関係なくミンマター共和国へ返還する」ことを条件に、「犯罪行為を行っていない職業軍人」の撤退を認めると宣言した。サルム家は侵攻の初期段階に少なくとも15万人を宇宙へと連れ出している。加えて、共和国司法局は占領期間中に最大15万人が連行されたと見なしており、CONCORDもサルム家が約25万人をブリークランドやディボイドのどこかに「人質」として収容しているものと推測している。

トリグラヴィアンとカルダリ企業軍の地上戦が報じられているナルブラ4

◆カルダリ連合が企業市民を動員、ナルブラ星系とサケンタ星系では激しい地上戦が発生

ニューカルダリプライム発-カルダリ軍は国軍と企業軍がナルブラ、サケンタ星系の一部惑星において地上戦を行っているとの情報を事実だと認めた。カルダリ連合はすべての企業市民を戦時体制へと動員しつつあり、さまざまな産業が前線を支えるために活動を切り替えている。

ナルブラ4はローセク宙域の企業植民地にしては人口が多く、惑星に降下したトリグラヴィアンは防衛部隊の激しい抵抗に遭った。CBD社傘下のスペースレーンパトロールとスクーベスタ社傘下のピースアンドオーダー警備はかなりの戦力を配備しており、重武装の治安部隊は移動式の対軌道・弾道迎撃兵器まで持っているという。防衛部隊は鉱山や加工工場などの産業施設を占領しようとしたトリグラヴィアン部隊も対物レールガンで迎撃したが、軌道爆撃や航空攻撃を多用する「迅速かつ無慈悲な」攻撃を受けた模様だ。トリグラヴィアンの地上攻撃車両ははっきり確認されているものの、ドローンに関する報告はほとんど入ってきていない。

サケンタ星系ではトリグラヴィアンが鉱山や加工施設、製造施設を占領しようと試み、高度に工業化されたサケンタ4とサケンタ6で熾烈な地上戦が起きている。同星系は以前から重要性が認識されており、八大企業もかなりのリソースを投じてきたため、カルダリ海軍と連合ピースキーパーの防衛部隊は極めて強力である。多くの市民が住むサケンタ3とサケンタ5にもトリグラヴィアンが降下したものの、こちらはローグドローンによく似た多数のドローンが広い範囲を偵察しているだけで、防衛部隊が迎撃してもそれほど激しく反撃してこないと報告されている。

その他のニュース
・EDENCOMの指揮に対する批判が「アマー帝国優遇疑惑」に変化。EDENCOMは「不合理な陰謀論」だと反論
・GalNet上で「モードゥ部隊が不正規クローン兵を使ってララボスとサケンタから古代技術を回収している」との噂が流れる。同部隊は噂を否定
・AEGISはモルデンヒースにおけるSAROレッド・トループの違法行為疑惑を否定
・アップウェルはローグドローンが「トリグラヴィアンの指令」によって秘密研究施設を攻撃したと発表
・EDENCOMはカプセラから情報提供を受け、機密研究分野におけるガリスタス工作員の存在を調査
・ガリスタス海賊団がサラネン星系のクァフェ社倉庫を襲撃。クァフェ社は被害についてコメントを拒否
・スカーコン2でエンジェルカルテル幹部が殺害される。目撃者が「セイカル氏族暗殺チーム」による犯行を証言。市街地での凶行で9人が死亡
・クマター・イフリートがスカーコン2で非常事態宣言。「国外のテロリストと奴隷使い」は裁判無しで無期限拘束
・ララボス星系の貴族、キルフィム・ウル・サルムがガレンテに亡命を求めているとの情報。サルム家は取材に対し「そのような人物は存在しない」と回答
・アマター艦隊本部のあるサスタ星系をアマー軍と親アマー派カプセラが救援、EDENCOMが要塞化完了

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