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ギャラクティック・アワー ニュースダイジェスト: ガレンテ連邦の動揺とアマー帝国の教会創建記念日
2020-08-05 15:52 スコープ、レト・グロリアクス

ガレンテ連邦でEDENCOM支持派カプセラが勇戦したものの、アンジーモン星系とアーチー星系がトリグラヴィアンに占領された。アマー帝国は対トリグラヴィアン戦の混乱が続くなか、<第一の預言者>聖ゲイノック大聖堂の創建記念日を祝っている。「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」は世界各地のニュースを要約版でお届けする。

◆ガレンテ領アンジーモン星系が陥落。ワールドアークへの攻撃も致命打にならず

エブリショア、アンジーモン発-先週末、EDENCOMのカシハ・ヴァルカニール憲兵司令官はアンジーモン星系陥落についてインナーサークルへ報告し、同星系を失ったのはトリグラヴィアンの侵略部隊が集中したことに加えて、親トリグラヴィアン派カプセラ組織「カイバーノート・クレード」の「テロリストと裏切者」が相当な支援を提供したことが主な原因だと説明した。EDENCOMと有志カプセラは「EDENCOM防衛イニシアチブ」として協働し、星系を防衛するために全力を尽くしたものの、トリグラヴィアンによる完全制圧を防ぐことはできなかった。

侵略完了が目前に迫った段階で、有志カプセラはホルダージ級ワールドアークへの強襲攻撃を敢行しており、ヴァルカニール司令官は彼らの勇敢な戦いぶりを高く評価した。アンジーモン星系を救うことこそできなかったとはいえ、攻撃を受けたワールドアークは一時後退し、ガレンテ海軍とEDENCOMは工業コロニーの多くの民間人を避難させることができた。当地のアイスベルトはガレンテにとって重要だが、重工業地帯であるエララン・コンステレーションでは資源がややだぶついているため、惑星上の採掘事業は数年前から衰退傾向にあった。

星系内のカルダリ企業裁判所ステーションは侵略で発生した難民を受け入れている。有志カプセラによって撃退されたワールドアークは、侵略を完了して恒星改造を行うために再び現れたが、ほとんどの難民はアンジーモン星系が陥落する前に現地を脱出することができた。

◆トリグラヴィアンが10個目の星系を占領。アーチー星系のA0型恒星も支配下に

シンクレゾン、アーチー発-きのう、トリグラヴィアン艦隊がガレンテのアーチー星系を占領した。同星系を失ったことで連邦は立て続けに打撃を受け、トリグラヴィアンがニューエデンに有する星系は合計10個になった。また、トリグラヴィアンは今回の勝利によってこれまで支配できていなかったA0型恒星を勢力圏に収めたが、彼らの通信内容を研究している専門家は、侵略者がこの種の恒星をかなり重視しているようだと考えている。

アーチー星系はウィレクエット・コンステレーションの中でもあまり治安の良くない未開発地域だが、アイスベルトと多くの衛星が存在するため、素性が明らかでない採掘業者や零細採掘基地が操業する場となっていた。人口の少ない当地はまたたく間に陥落したものの、民間人の犠牲者は比較的少ないと予想されており、星系からはシャトルや民間輸送船が細々と避難をつづけている。

ガレンテは2個の星系を相次いで失い、エッセンス、エブリショア、シンクレゾンでは市民の抗議活動が勢いを増している。全リージョンの元老院議員も抗議の声に同調し、ガレンテ海軍とEDENCOMを支えるためにさらなる行動をとるようアガード大統領に求めた。これまでのガレンテの対応としては、緊急事態が終わるまですべての予備役将兵を動員するとともに、必要性の高い工業生産を強化する措置を講じている。さらに、少しでも多くの部隊を対トリグラヴィアン戦に投入するため、連邦構成体の民兵や治安部隊を訓練して武装させ、通常であれば連邦軍が担っている任務を代行させる対応もとられている。

アマープライムで国章陣形をとるTESジャミル・ザ・リベレーター

◆アマーが教会創建記念日を祝う。女帝は対トリグラヴィアン戦について新勅令を発布

ドメイン、アマープライム発-アマー各地で<第一の預言者>聖ゲイノック大聖堂の創建記念日を祝う祭典が始まり、アマープライムと六皇家の主都星系ではアバター級タイタン率いる戦闘群が展示陣形をとっている。トリグラヴィアンの侵略をはじめとする「信仰の試練」に直面しているアマーだが、当局や教会は国教上必要とされる事柄は絶対に続けなければならないと強調している。

女帝カティズ1世の「2本の剣」に疑問を呈した神学者らが逮捕されて以来、アマーでは公式に認められた異議申し立てすら避けようとする動きがみられる。だが、広大な領土を守るアマー海軍と皇家艦隊に大きすぎる負担がかかっている現状に対し、貴族階級のあいだでは不安が広がりつつある。アマーはさまざまな時代の艦船を大量に保管しており、整備技術に長けた修道会が管理しているこれらの予備艦は「霊廟艦隊」と呼ばれているが、対トリグラヴィアン戦における人的物的損失は女帝がこの艦隊の再活性化を命じるほどだ。

霊廟艦隊の改装作業は急速に進んでいるものの、旧型艦が前線で用いられるようになればアマー軍全体の能力低下は避けられないだろう。全軍をより効率的に運用するため、カティズ1世は軍務省に部分的な最高権限を与え、どの部隊をEDENCOM指揮下に送りこむか決めさせようとしている。軍務省はかつて帝国宰相アリッツィオ・コルアゾールから「空論家と会計係で構成され、帝国海軍と皇家当主から当たり前のように無視されている瀕死の巨大な官僚機構」と評されたが、今回の勅令により、その省に新たな役割が与えられようとしている。

各軍管区の全体的な指揮権は、軍管区元帥たる皇家当主に残されている。とはいえ、部隊をEDENCOMへ派遣する力が軍務省に与えられる展開は注目すべきことであり、軍事制度が刷新された今でも、統帥権は依然として帝室にあるということが改めて示されたと言えるだろう。

◆CONCORD紛争監視局はミンマターのフロセスウィン4支配を「安定的だがリスクあり」と評価

メトロポリス、フロセスウィン発-CONCORD紛争監視局はミンマター軍が解放したフロセスウィン4について、第24次帝国十字軍がメトロポリス紛争宙域で優位に立っていることから、現在の支配状況を「安定的だがリスクあり」と評価した。カント・フィルミア将軍率いるミンマター軍は激しい地上戦が続いているあいだにフロセスウィン4の防備を強化し、現地の共和国コマンドはブルートーヴァンガード社の大部隊に支援されている。レジスタンス部隊も共和国司法局のノラ・アショク将軍が連れてきたアドバイザーに訓練されて強力な戦闘部隊へと成長した。

北部大陸の要塞化された都市はほとんど「難攻不落」だと考えられているが、南部大陸の解放された都市では共和国コマンドやセビエスター部族の工兵隊が防御設備を修理・改造するに留まっており、いささか心もとない状況だ。市内ではアマー軍の一部が抵抗を続けており、共和国保安局とクルースアル秘密工作機関が掃討を続けているとの情報もある。CONCORD紛争監視局によると、惑星を脱出しなかったアマー軍の大半はジャングルや山岳地帯へ分散したようである。

これまでのところ、サルム家はフロセスウィン4に対する大規模作戦を再開する様子を見せていないが、アマー義勇軍が周辺宙域で極めて優勢なことから、正規軍は順調に態勢を立て直している。特にアセト星系では多数の地上要塞が建設され、重要拠点として着々と整備が進んでおり、アマー義勇軍が長期間にわたって支配権を維持しているエウギディ・コンステレーション内の他の星系でも同様の動きが見られる。

さらに、広い範囲で制宙権を確保したアマー海軍はいくつもの捜索殲滅作戦を実施。ミンマター側のサイノジュラルビーコン・ネットワークを無力化し、フロセスウィン星系に展開していたブルートーヴァンガード社の主力艦部隊を撃破した。この主力艦部隊はミンマター軍が最終攻勢をかけた際にポート・クルの対軌道砲を破壊するために軌道爆撃を行っており、アマーは外交チャンネルを通じて抗議しながらも、同様の戦術で報復することは控えた。軌道爆撃の是非を利用して道徳的に優位に立とうとしているのは明らかだが、アマー軍は軌道爆撃を行うまでもなく対空対宙防衛システムの隙間をぬって補給物資を投下し、フロセスウィン4各地で活動し続けている残置部隊を支援している模様だ。

その他のニュース
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・代表取締委員会が企業部隊司令官との会合にカルダリ海軍幕僚を召喚
・ライダイ警備サービスがピュアブラインドの違法企業通貨保管施設を襲撃したと発表
・「捜索特化情報戦ワーム」が闇市場での企業通貨取引記録を特定
・スカーコン2で共和国保安局がエンジェルカルテルを襲撃、「デスグロー貯蔵庫と死体」を発見
・クマター・イフリートがスカーコン星系の治安部隊を称賛。「卑劣なテロリストと奴隷使いによる大掛かりな陰謀を阻止した」
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