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スコープニュース – スターゲートをめぐり高まる懸念
2020-10-10

トリグラヴィアンによる大規模侵略行為が停止したにもかかわらず、EDENCOM関係者はニューエデン各地の状況に深い懸念を抱いており、全部隊が厳戒態勢を維持しています。トリグラヴィアン占領下にある27個星系ではEDENCOMが中心となって監視や避難活動が行われ、EDENCOM支持派カプセラもこれを支援している模様です。こうした有志カプセラによる支援は特にベイル星系やスカーコン星系からの避難に大きく貢献しました。トリグラヴィアンの避難活動に対する妨害は依然として激しく、彼らは制圧した星系の防御を固めつづけています。

CONCORDと各国政府がトリグラヴィアン占領星系から至急避難するよう促すなか、ニューエデン全域のスターゲートネットワークまでもが不安定となっています。ここ2、3週間のあいだ、スターゲートは断続的ながらも目に見えるほどの出力変動を起こしています。CONCORDとEDENCOMはこの現象についてノーコメントを貫いてきたものの、変動の頻度が増えていることから通商保護委員会が緊急事態として調査に乗り出しました。何が原因となって変動が起きているのか、正確な原因やメカニズムはまだ解明されていません。しかし、全世界の公的機関の研究者たちは、トリグラヴィアン占領星系で行われている恒星改造が異常事態の根本的な原因だと考えています。

「出力変動が現在のようなペースで増えつづければ、やがてゲート接続の安定性が深刻な影響を受けることは避けられません。この現象がすぐにも止まらないなら、3日か4日程度でニューエデンのスターゲートネットワークに問題が…それも、おそらくは壊滅的な問題が起きるでしょう。スターゲートやジャンプドライブの機能は理論的にも実践的にもよく解明されていますが、時空構造のメカニズムや次元相互接続の基礎部分にはいまだ多くの未解決の謎が残されていることを忘れてはなりません。例えばトリグラヴィアンの超光速コンジット技術なら、安定ワームホールの形成とそれを用いた物質移送が関係しているのは明らかです。しかし、我々が知るものとは異なる部分も多く、いまだ完全な理解には至っていないのが実情です。当然このような研究対象には多くの仮説が存在するものの、異常な時空間トポロジーから生じるアビサル・デッドスペースのような宇宙空間を完全に説明できるほど包括的な説は無いのです」

「今回起きているスターゲートネットワークの不安定化はこれまでにない現象ですが、セイリン大災害やキャロライン・スター、メタリミナル・ストーム、それに古代の大災害の痕跡から推測できることもあります。何らかの強力な影響がスターゲートを通じて拡散したり、それによってワームホールの安定性が広く損なわれたりするかもしれません。最終的には、ニューエデン全体のスターゲートネットワークを守るため、トリグラヴィアン占領星系に通じるスターゲートを閉鎖せざをえないかもしれません」

スターゲート停止が危惧される一方で、EDENCOMのカシハ・ヴァルカニール憲兵司令官はトリグラヴィアン艦隊が依然として大きな脅威であると強調しました。ヴァルカニール司令官は侵略された200個近い星系で戦いつづけたEDENCOM支持派カプセラを称賛するとともに、被占領星系におけるトリグラヴィアンの活動を監視し、可能なかぎりこれを妨害するよう命令を発しています。現実には、現在のEDENCOMと各国海軍は被占領星系から民間人を避難させることを優先しているようです。星系レベルで住民を避難させるこの大作戦は、人口の少ない星系、特にトリグラヴィアンのワールドアークが撃退された星系で大きな成功を収めました。しかし人口の多い星系に関しては、このままでは避難が間に合わないのではないかという恐怖が広がっています。

スコープのアルトン・ハヴェリがお送りしました。

ニュースティッカー
・SCCがスターゲートの出力変動を調査…発生頻度が上がっているとの報告を受けて
・被占領星系におけるトリグラヴィアンの活動が増加。軌道上施設を検出したとの情報
・ガレンテがベイル星系の隔離措置を正式に解除。元老院が全面避難指示を賛成多数で決定
・スカーコン2は地上での総力戦により甚大な被害…トリグラヴィアンの新たな降下部隊が官庁街を攻撃
・カルダリ巨大企業が被占領星系を放棄。コモ、ナルブラ、サケンタ星系における企業主導での避難打ち切り
・EDENCOM司令部は被占領星系への民間船の進入を10月12日から禁止
・スカーコン2を攻撃したトリグラヴィアンがクローン兵と交戦、地上に橋頭保を築いた模様
・AEGISの報告によると、カプセラがワールドアークを撃退した際、惑星上のトリグラヴィアンの活動が鈍化したとのこと
・センダ星系とウルヒニチ星系の機械化歩兵部隊がトリグラヴィアンの「雲のような」ナノマシン兵器やドローンと交戦
・ニューカルダリプライム星系のカルダリ企業ビルをデモ隊が包囲。混沌とした光景広がる
・スカーコン2のエンジェルカルテルとクルレファー・オーガニゼーション、現地要員を撤退させながら戦闘を継続
・代表取締委員会の山岳派、アルバサラス星系の撤退戦略をめぐって衝突する森林派・海洋派をいさめる
・ガリスタス海賊団とサーペンティス社、捜索救助活動の実施についてモードゥ部隊、インタキ宇宙警察と合意
・複数星系でトリグラヴィアン地上軍に介入された内紛が発生しているとの情報。ECENCOMは認否を拒否
・ニューエデン各地の市民が被占領星系からの脱出を支援、民間船による避難活動が増加
・クハラー星系を脱出する最後の避難船団をブラッドレイダーが襲撃。ミフラタ星系のアマター艦隊に撃退される
・被占領惑星に残置部隊として兵員と装備が投下されたとの情報。AEGISはコメントを拒否
・アマー軍務省は年内の戦力回復を目指し、主力艦建造計画を発表

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