ギャラクティック・アワー ニュースダイジェスト: カルダリの抗議活動、枢密院会議、そしてトリグラヴィアン占領星系の戦い
2021-04-27 18:55 スコープ、レト・グロリアクス
ガリスタス海賊団が企業ネットワークに衝撃映像を流し、カルダリで新たな抗議活動が発生。アマー枢密院は本会議を開催。トリグラヴィアン占領星系では地上戦が勃発。「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」は世界各地のニュースをお届けする。
◆ガリスタス海賊団がアニン5におけるヤナラ・デーの「弾圧」を放送。カルダリ各地で抗議活動
ローントレック、アニン発-3月22日にアニン5鉱業コロニーで行われた抗議活動をライダイ警備サービスが残虐に弾圧したとする映像が放送され、カルダリ各地で激しい抗議活動が巻き起こっている。カルダリ当局はガリスタス海賊団が不正侵入プログラムを使い、企業ネットワークを乗っ取って映像を放送したのだと強調。労働者には抗議をやめて解散するよう呼びかけている。
放送された映像によると、アニン5ソルバ植民地の労働者たちが中央交通ハブに集まって抗議していたところ、LDPS部隊が群衆に向けて発砲した。3月22日はカルダリプライムの戦いを記念したヤナラ・デーで、多くの労働者が集まって対トリグラヴィアン戦の失策や鉱業コロニーの労働条件に抗議していたようだ。どのようにして暴力行為が始まったのかは不明だが、LDPS部隊はまず最初にスタンバトンを使い、途中でガリスタスが「ライオットブラスター」と呼ぶ銃器に持ち替えたことが確認できる。
ライダイ・エクストラクティブ・インダストリー社は親会社のライダイ社に資源を供給するため、ソルバを一般的な地下鉱業コロニーとして経営している。ライダイ社は映像は「偽物」で、放送は「カルダリ連合の不安定化を目的とした犯罪的破壊行為」だと非難した。ソルバ植民地には数週間前から隔離命令が出されているが、これはニューエデンの多くの鉱業・製造コロニーに影響を与えている新型ウィルスの蔓延が原因だと説明されている。
ニューカルダリプライムのライダイ社ビル周辺には大勢の群衆が押し寄せ、カルダリ各地のライダイ領でも抗議活動が相次いでいる。抗議が拡大し、企業治安部隊も自制に苦労していることから、多くの企業不動産を警備するためにカルダリ海軍と連合ピースキーパーが展開中だ。
巨大企業の経営陣で構成される代表取締委員会は内情はどうあれ結束しているように見せかけるのが通常だが、今回の事件では大きな緊張を強いられている。ライダイ社、CBD社、ノゴエイハヴィ社から成る「森林派」は、映像がガリスタスによって捏造されたという主張を支持。カーラキオタ社、スクーベスタ社の「山岳派」は労働者に解散するよう呼びかけつつ、ガリスタスの「犯罪」を非難するにとどめている。
しかし、「海洋派」であるヒャショーダ社、イシュコネ社、ウィルコミ社は、労働者が広場や公共空間に集まることを許可し、治安部隊には「企業資産を破壊行為から守る」以上のことはしないよう厳命した。さらに、ウィルコミ社のインフラ警備を担当するアキマカ・サラキ上級役員は、「カルダリの人々が上に立つ者の無能と不正に抗議することは、古来から認められている明確な権利」だと宣言し、ウィルコミ警備会社に「ウィルコミ企業市民を犯罪的虐待行為から守る」よう命じた。サラキの発言は彼の義父、ウィルコミ・セイツオダ重工業の元CEOであるアカリ・セイツオダがYC122年の抗議活動にコメントした内容とよく似ている。
◆女帝カティズ1世、アマター視察を終えて帰還。アマープライムで枢密院会議を召集
アマープライム、ダム・トーサッド発-女帝カティズ1世は枢密院会議を開くため、皇家当主らを帝都ダム・トーサッドに召集した。カティズ1世は先週アマター自治領の視察を終え、アーディシャパー家当主アリム・アーディシャパー、それに両人の外交・軍事の側近を伴ってアマープライムに帰還したばかりだ。
今回の視察に同行した人々によれば、カティズ1世はアマターがアーディシャパー卿とエクロス・サラーフ領事のリーダーシップのもとで経済的発展を遂げていることに感銘を受けた。また、タヌー2の領事館で評定を開いた際、自治領の軍備と今なお続けられている防備強化について「実に満足している」とも述べたという。さらに、アマター「準貴族」の中でも特に「忠誠心の篤い」家に対して帝国勅許状の更新・上書きがなされ、やがてはサラーフ卿のように正式な貴族に叙される展望が示された。
枢密院会議は大抵の場合、アマー帝国の統治に関わるさまざまな課題を議論するために開催される。四大国はトリグラヴィアンの侵略がもたらした後遺症から立ち直っておらず、今回の枢密院も帝国海軍と補助部隊の再建が中心的な議題になるだろう。
◆トリグラヴィアン占領下の惑星で各クレードとレジスタンス勢力の衝突が激化
ポクヴェン発-EDENCOM情報部とCONCORD紛争監視局の報告によると、ポクヴェンのトリグラヴィアン占領星系で地上戦が大幅に増加している。特にスカーコン2ではヴェレス・クレードと協働する勢力が数回にわたって降下作戦を実施し、スヴァログ・クレードと衝突。現地の状況が引きつづき懸念される。なお、クリル・イフリート将軍率いるスカーコン星系のレジスタンス部隊は今なお戦いつづけており、スヴァログの占領軍に協力しているとされる戦闘クローンや「犯罪者」に攻勢まで仕掛けている。
一方ヴェレス・クレードもペルン・クレードによるベイル星系侵攻に対処しなければならなかった。ペルンはこの侵攻部隊を編成するにあたり、コモ星系とサケンタ星系の住民を使用したと伝えられている。ペルンによる「生体適応施術」は住民を保護するための措置だと宣伝されているが、こうして人々を労働力・軍事力に改造するための隠れ蓑だと指摘されており、コモ星系とサケンタ星系のレジスタンスは施術阻止に全力を注いでいるものと考えられている。
スヴァログ・クレードは自分たちが支配している星系の足場固めに集中しているらしく、クライ・スヴァログの多くの荒地、温暖、嵐惑星で大規模な工業活動が観測されている。中でもスヴァログ占領領域の境界に位置するウルヒニチ星系は、同クレードの産業・軍事活動の中心地になっている模様だ。
ウルヒニチ星系には比較的人口の多い惑星もあるが、スヴァログ・クレードが大規模なレジスタンス掃討作戦を行ってからはほとんど連絡がない。ウルヒニチ4、5の環境は広い範囲で、しかもおそらく加速的に変化している兆候が見られ、これらの惑星の都市があった場所からは異常に高いエネルギー値が報告されている。独立系科学者はこのエネルギー値について、遮蔽シールドを用いることなく反物質炉を稼働させているのではないかと思えるほどだとコメントした。
その他のニュース
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