Posted by & filed under プレスリリース, ワールドニュース, 翻訳記事.

ギャラクティック・アワー ニュースダイジェスト: ニューエデン全域で高まる緊張、辛うじて保たれる平和
2021-04-30 18:14 スコープ、レト・グロリアクス

タヌー星系とジラニファ星系が爆撃され、ニューエデン全域で高まる緊張が脆い平和を脅かしている。「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」は世界各地のニュースをお届けする。

ジラニファ3軌道上で迎撃されるクルックス・スペシャルタスクグループのドレッドノート

◆四大国間の外交が戦争への流れにブレーキ…緊張とリスクは依然高い

ジェネシス、ユーライ発-CONCORDインナーサークル、あるいは四大国直接の星間外交は「熱に浮かされたようにノンストップ」で行われており、星団全体を巻きこむ新たな戦争を回避するための努力がつづけられている。タヌー星系とジラニファ星系に対する爆撃が二国間以上の紛争へ発展する可能性は「極めて高い」と考えられており、動員された各国の艦隊は国境宙域や主要星系で活発に行動中だ。

情報によれば、女帝カティズ1世とセレス・アガード大統領は、クルックス・スペシャルタスクグループのドレッドノート部隊がジラニファ3を爆撃した直後から個人的に連絡を取りあっているという。ガレンテ海軍は厳戒態勢を維持しながらも国境のスターゲートに姿を見せず、展開先は集結地点や軍事防衛区域に限定している。アマー海軍はガレンテとの国境ゲートに展開していたが、緊張を和らげることに合意し、相手と同じようにアマー国内の基地へと撤退した模様だ。

アガード大統領は「クルックス・スペシャルタスクグループを全面的に調査する」と約束し、「連邦情報局、連邦海軍情報部、ガレンテ警察機構が発見したありとあらゆる証拠を共有する」ため、アマーの情報将校をガレンテに派遣するよう要請した。

アマー・ミンマター国境の状況はより不安定で、CONCORD紛争監視局が「非常に危険」と表現する状況がつづいている。両国の艦隊は落ち着きなく動きまわり、様々なタイミングでパトロールやゲートの警備活動を行っている。帝国枢密院とミンマター部族会議のあいだにはホットラインが存在するという情報もあるが、普段からお互いを信用しているとは言いがたい。現在アマープライムにはカルダリのアキマカ・サラキが枢密院と協議するために滞在しており、同氏がアマー・ミンマター間の調停を仲介していると報告されている。

爆撃された星系ではハイセク宙域での使用許可が付されたサイノビーコンが点灯されたが、この「違法なサイノシュラルビーコン技術」の謎はいまだ解けていない。四大国とCONCORDの情報機関は技術そのものに加えて、ミンマターとガレンテの傭兵企業がドレッドノートを誘導した実際の運用方法についてもデータを集めているという。四大国はサイノジャミングとサイノビーコン・ネットワークの信頼性を確保することを「最優先事項」と位置づけ、戦争回避の取り組みと並行して調査に当たっている。

ジラニファ星系で「違法なサイノシュラルビーコン技術」を使用するクルックス・スペシャルタスクグループのクロノス

◆カルダリ巨大企業が「星団レベルの危機」のあいだ「活動制限」を実施

ニューカルダリプライム発-カルダリ代表取締委員会は「連合と企業の全領土」で集会や長距離移動を禁じる活動制限命令を発した。

ここ数日の国家間の緊張の高まりを考えると、大多数の企業市民はこの命令に従うものと思われる。しかし、一部の労働者による抗議活動は命令が出された後もつづいており、多くの活動家は約束されたカルダリ海軍の改革と艦艇改修が遅々として進んでいないと指摘している。企業治安部隊の幹部は「非常に現実的」なリスクとして、このまま戦争に突入すれば進退窮まる状況に追いこまれるのではないかと漏らした。

また、CBD社、ライダイ社、ノゴエイハヴィ社の重役たちが「秘密ボーナス、契約金のピンはね、密輸利益の分配、明らかな賄賂など、さまざまな非公開報酬」を受け取っているというガリスタス海賊団の主張も、抗議活動の新たな火種となっている。ガリスタスが公開したのは巨大企業と子会社のさまざまな情報源から得たと称する大量の財務記録だ。一部の記録は犯罪組織や他ならぬガリスタスとのつながりを示しており、その中には「労働者の抗議活動の鎮圧を命じた」とされる役員の資料も含まれている。

CBD社、ライダイ社、ノゴエイハヴィ社が構成するPKNインターステラーコンソーシアムは、この記録は本物ではないと強く否定し、ガリスタスが「連合を揺さぶり、すべてのカルダリ労働者の繁栄を破壊することを目的として、膨大な不正と大規模な偽造」を行っていると非難した。ノゴエイハヴィ社傘下のインターナルセキュリティ社は「捏造された記録の発信拠点」とされるいくつかの企業所有バラックに踏みこんだと報じられており、CBD社とライダイ社も独自に「情報テロ事件の調査」を開始したようだ。

厳しい活動制限下に置かれているというジタ4-4のDCM社宇宙エレベーターと衛星採掘コロニー

◆黒い短剣絡みの殺人事件が新たに発生、12名死亡、容疑者3名を「無力化」

パター、マター発-さまざまな氏族の著名人や富裕層12名が次々に命を奪われた。いずれの事件にも、今やひときわ悪名高い「黒い短剣」が関わっている。

もっとも衝撃的だったのは、トロンハダール渓谷を見下ろす採掘場で「銃と手榴弾」により6名が殺害された事件だ。犠牲者の中には視察に来ていたクルースアル部族の鉱山王も含まれている。容疑者2名は地元警察のバラックに到着した時点で死亡していたが、後になって装飾的なデザインの黒い短剣を持っていたことが判明した。

クルブリス市ではブルートー部族の公務員3名とスタークマニール系氏族の長老が集会中に殺され、ナイフと銃で武装していた襲撃犯は市民たちによって「無力化」された。マタール市の港湾地区では、その富で知られるアコヴィオラ一族の女族長などヴェロキュオール部族2名が殺されたものの、犯人は不明だ。

関連ニュースとして、惑星ハガーで起きたホロ広告気球爆発事件の最終的な被害者数は死者213名、負傷者600名以上となった。他の殺人事件との関連を示す奇怪な新情報もあり、気球に仕込まれていた榴散爆弾の中身は「短剣のような形状の黒い鉄と黒曜石の破片」だと確認された。報告によれば、改造された気球には少なくとも3,000個の破片が詰めこまれていたとのことだ。

その他のニュース
・アマーとミンマターの艦隊は紛争宙域のアーダー・フロセスウィン間、国境宙域のオイディスダー・ケノバナラ間で睨みあいを継続
・指揮下のアマー兵とミンマター兵のあいだで複数の衝突があったという情報について、EDENCOMはコメントを拒否
・ガレンテ警察機構「サーペンティス社は違法ブースターで莫大な利益を上げ、アエネブラ教団によるテロ事件に資金を提供している」
・共和国司法局「エンジェルカルテルとクルレファー・オーガニゼーションはエヌア6で暗殺と爆弾テロを繰り返し、抗争をつづけている」
・コレリ10でガレンテ警察機構と共和国司法局が治安問題について協議、モルデンヒース辺境とプラシッド外縁を結ぶ密輸ルートが「最重要議題」
・スヴァログ・クレードがスカーコン2の廃棄された鉱業施設に大規模攻撃。「反物質弾で山の中腹が消滅した」
・攻撃されたCBD社鉱業施設はレジスタンス部隊を指揮するクリル・イフリート将軍が使用していた拠点の一つ
・ヴェレス・クレードのフリゲートが「スヴァログ軍突撃縦隊の後方を爆撃」し、スヴァログ・クレードは「地上から重力子パルス兵器で反撃」
・反物質弾と重力子パルス兵器が「巨大な嵐を巻き起こし、まだ民間人が完全に放棄していない都市を脅かしている」
・ペルン・クレードとヴェレス・クレードが「ベイル2で生体適応兵とドローンを使って交戦」。「海に浮かんだ巨大な生体物質の島」で異様な戦い

Comments are closed.