ミンマター共和国がYC123年の解放記念日を祝う
2021-07-10 スコープ、リナ・アンバー
パター、マター発-BYC20年に始まったミンマター大蜂起から143年目の記念日を迎え、共和国各地では多くのミンマター人が解放記念日を祝っている。今年の祝祭では2週間にわたる解放記念ゲームも開催されており、マター軌道上に新設されるステーションの初代管理者になる名誉をかけて、カプセラたちは自身が支持する部族のために競争を繰り広げている。新ステーションはミンマターの解放を記念するためのもので、部族会議はステーション管理者を毎年ゲームによって決めることを決定している。
また、部族会議はサンマター・マレアツ・シャコールの演説とともに、昔日のミンマター帝国、アマーの侵略と占領、大蜂起を再現したホログラム映像を放送するよう命じた。映像はミンマターでトップクラスの映画制作サークルであるグラルオルロ・ライトペインターズが担当し、国内の考古学者、歴史家、文化専門家を交えて制作された。親ミンマター派カプセラは過去たびたび行ってきたように、ニューエデン標準時で本日17時30分からパター星系において独自の祝賀イベントを行う予定だ。
これまでの解放記念日と同様に、マターの七大部族を代表する艦隊がミンマター各地で展示陣形をとっている。祝祭の参加者は自由にこれらの艦隊を訪れ、花火を打ち上げて解放記念日を祝うことができる。解放記念ゲームには大蜂起やミンマター共和国の歴史における重要な場所をめぐるツアーもあり、行き先には解放記念モニュメントである「永遠の炎」や、ミンマターがアマーの反撃を破ったカヴァド要塞跡などが含まれている。
部族会議はマター軌道上にオービタル・キャラバンサライを新設し、かつて共和国首相とセビエスター部族長を務めた「マターの光」こと故カリン・ミデュラーの記念像も建設している。ブルートー部族は独自に資金を出し、ミンマター海軍で指揮官を務めたのち自由戦士組織「デファイアンツ」を率いた故カリシャル・ムリトール艦長像の建設に取りかかっている。
解放記念ゲームでは特殊な半ホログラフィック環境と戦闘ドローンを使ったリエナクトメント戦闘サイトが用意され、大蜂起の中でも重要な戦いだったアーナー撤退戦とマーティー脱獄事件が再現されている。これらのサイトではミンマター反乱軍の一員として事件を追体験することができ、他にもアマー軍の情報を得るために奮闘したレジスタンス戦闘員を称えるサイトもある。
さらに、部族会議はミンマターの歴史を学ぶだけでは飽き足らないカプセラのため、解放記念ゲームの一環としてアビサル実験場への進入を許可する方針だ。サンマター・マレアツ・シャコールに近い情報筋によると、トリグラヴィアン・コレクティブに対して一時的な外交的接触を試みた結果、「最高のミンマターカプセラの実力をトリグラヴィアンに見せるチャンス」につながったという。スコープが手に入れた情報によれば、リフター級フリゲートを使って「栄光を証明する」ための実験場は7月16日からオープンする予定。
対トリグラヴィアン戦争においてEDENCOMを支援するために兵員やパイロットを派遣した軍関係サークルのメンバーは、この展開に対して「様々な見解」を抱いたと報じられている。アビサル実験場について報じられたあと、EDENCOMのロゴがホログラム表示されたクマークがグレートキャラバンサライの敷地に突き立てられるという奇妙な事件も起きた。クマークの柄にはクル・ブルートー文字で書かれたメッセージが結びつけられており、「トリグどもには我々の実力をすでに見せつけたはずだ!」と書かれていた。
◆紛争宙域におけるアマーの攻勢と国境の緊張状態
紛争宙域ではアマー軍が多くのミンマター星系で制宙権を確保しており、最近も第24次帝国十字軍が新たな戦果を挙げたばかりだ。だが、ミンマター軍もステルス艦や小規模部隊を用い、部族会議が命じた主要惑星・主要基地の強化を可能なかぎり実行している。特にワームホールを使ってフロセスウィン4に到達し、重要物資を投下したサッカー部族の活躍は注目に値するだろう。フロセスウィン4ではアマー軍残党がゲリラ活動をつづけており、アマー海軍も物資を投下したり、時おり軌道爆撃を行ったりして地上部隊を支援している。
フロセスウィン4が包囲下に置かれていることはミンマター軍上層部にとって依然深刻な問題だ。情報によれば、アマー海軍は艦隊再建に取り組みながらも国境に沿って部隊を展開。対するミンマター海軍も防衛上の要衝であるアモ・フロル、アバドバン・オダトリクで戦力増強を図っている。アマター自治領との国境宙域でも緊張状態がつづいており、軍事拠点化されているオイディスダー星系とケノバナラ星系ではミンマターとアマーがそれぞれ防備を強化している。
フロセスウィン4をめぐるアマーの動きは軍事専門家のあいだでも意見が分かれており、観測筋はアマー軍がなぜこの惑星にこだわりつづけるのか理由を掴みかねている。アマー政治は普段から不透明だが、昨今は貴族階級をも対象にした異端狩り、反乱分子の粛清が行われているため、分析するのが以前にも増して難しい状況だ。サルム家とアーディシャパー家はともに軍事力を増強し、いくつもの新基地を築いているが、もともと両家は国内の尚武派と伝統派への影響力をめぐって対立してきた歴史があり、これほど密接な協力関係は過去に類を見ない。
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