ガリスタス海賊団による驚きの強盗劇。SCCのセキュリティが突破され金融市場が混乱
2021-07-27 14:44 スコープ、リナ・アンバー
ジェネシス、ユーライ発-ニューエデン各地にある通商保護委員会の施設がガリスタス海賊団に侵入され、SCC対戦監視システムの予備バンクも襲撃を受けている。SCC施設はセキュリティが突破されて混沌とした状況に陥っており、機密データどころかisk管理システムまでハッカーや犯罪組織の攻撃にさらされているという。
CONCORDインナーサークルは今回の事件について調査を要求している。四大国はつい先日ニューエデン防衛基金への出資削減を決定し、SCCが課す取引税と仲介手数料の引き下げを実現したばかりだった。データが流出したことで多くのSCC施設の位置が公開されてしまったため、CONCORDは急きょ追加の警備部隊と防衛システムを配備した。大抵のパイロットは警備が強化されたSCC施設に近づこうとしないだろうが、ニューエデン全域のESS予備バンクには膨大な額のiskが残されている。経験豊富な犯罪者やカプセラ海賊にとっては危険よりも魅力のほうが勝るかもしれない。
ガリスタス海賊団はSCC認証キー保管施設やESS予備バンクを襲撃し、数兆iskもの現金、重要な財務データ、セキュリティアクセスコードを持ち去ったと考えられている。セキュリティアナリストは、ガリスタスが最近たびたび襲撃事件を起こしていたのはこの「大強盗劇」の予行演習であり、本番にむけてターゲットの環境や犯行手順などのイメージを作りあげていたのではないかと見ている。
ガリスタスは先週末にもオータリス星系でいくつかの施設を襲撃したが、これはカルダリ記録保管局のデータベースにアクセスするのが目的だと見られていた。しかし、同星系には三つのCONCORDステーションがあり、SCC施設がこのような大規模襲撃を受けたことを考えると、記録保管局への侵入こそが陽動だったのかもしれない。
SCCの取引税と仲介手数料が変更された直後に強盗劇のニュースが飛びこんできたため、ニューエデンの金融市場は大いに動揺している。システムが機能不全を起こすなか、相当な額のiskが税金還付請求システムを通じて引き出されており、多くの市民が予期せぬ不正な臨時収入を懐に入れているようだ。CONCORDと各国の法執行機関は、ガリスタスがさらに多くのiskを盗むために税金還付請求システムもハッキングし、一斉にシステムを使用しているものと推測。あらゆる人々にiskがばら撒かれている状況は「ただの悪ふざけか、ガリスタスの印象を良くするためのプロパガンダ」で、あくまで副産物だと見なしているようだ。
通商保護委員会から報告を受けたインナーサークル・アマー代表のサーダン・ゼル・クオシュ元帥は記者からの質問に答え、「帝国はCONCORDとEDENCOMが財政と安全保障についてひどい不始末を犯したと考えていたが、今回の件によって我々の見方が正しいことがますます明らかになった」とコメントした。また、インナーサークル・ガレンテ代表のデヴァン・マレートも、「私とゼル・クオシュ元帥はしばしば意見を異にするが、今回は問題の本質を正しく指摘していると言わざるをえない。CONCORDの官僚たちは傲慢と自己満足に溺れている」と述べた。
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