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スコープニュース – ローグドローン

2021-09-25

CONCORDの情報によると、ニューエデン全域でローグドローンの活動が増加している模様です。活発化を招いた原因は今のところ分かっておらず、本日撮影された映像に記録されている多数のドローン構造物も何を目的としたものなのか判明していません。ドローンの巣で確認できる大型構造物は作りかけに見えますが、ドローンは必要に応じて時間をかけて構造物を作りあげるため、これ自体は特に変わったところはないようです。CONCORDはあらゆる宇宙船に対し、巣が確認された宙域では殲滅作戦が完了するまで警戒と注意を怠らないよう呼びかけています。

ローグドローンの活動増加と比例して、学際研究協会が運営している観測所も多数襲撃を受けています。現時点で分かっている情報によれば、この2隻のネストル級はAIR研究所の観測所で調査任務に当たっている最中にドローンの大群に襲われ、ほとんど瞬時に破壊されてしまったようです。2隻はAIRが実施している大規模なローグドローン研究活動の一部だったことも明らかになっています。研究の目的は公開されていませんが、ローグドローンのAIシステム、主力艦クラスのローグドローン技術、あるいはトリグラヴィアンのミュータプラスミド技術に由来する何かを調査しているのではないかといった噂が流れています。スコープはAIR研究所に研究目的を問い合わせましたが、広報担当者からの回答はノーコメントでした。

AIR研究所のローグドローン分析ノードには巣や群れから入手したデータとサンプルが保管されており、研究者たちはたとえ部分的なものであってもデータを回収したいと切望しています。AIRの研究チームはカプセラがドローンを駆除した観測所からログや記録を抽出しようと待ち構えている状況です。

ローグドローンの活発化を考慮し、CONCORDも侵蝕の封じ込めに協力するようカプセラに要請しています。カプセラがローグドローン侵蝕地から回収した物品は従来の規定に従い、対ローグドローン活動に従事した正当な報酬と見なされます。また、AIRが調査していると思われるローグドローン技術にCONCORDも関心を持っているのは間違いありません。主力艦クラスのドローンの目撃情報は増加傾向にあり、CONCORD傘下の警察、軍、特殊部隊は懸念を露わにしています。侵蝕された艦船が以前ほど確認されていない一方、少し前から主力艦に匹敵するサイズのドローンが数多く出現しており、ローグドローンの造船技術が着実に進歩していることを示しています。

CONCORDはローグドローンの調査をさらに押し進めるため、実地調査をより容易なものにする新型移動式構造物を開発中だと発表しました。これはクレオドロン社とザイノウ社の協力を得て開発が進められていて、周辺のローグドローンの活動を分析する強力な信号を発する装置になっています。CONCORDのオヴェグ・ドラスト大佐はこの構造物の開発について、増加するローグドローンの活動を調査・阻止するために確実な措置がとられていることを証明するものだとコメントしました。大佐はさらに、CONCORDはニューエデン市民の安全を損なう可能性のある新興脅威に対しても警戒を怠らないとカプセラに向けて宣言しました。

スコープのリナ・アンバーがお送りしました。

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