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スコープニュース短報 YC123年9月24日
2021-09-24 22:37 スコープ、リナ・アンバー

シスチュバート5軌道上に建設されたAIR研究所本部ステーション

◆襲撃事件の調査が続くなか、AIR研究所ステーションが完全稼働

バージベンダー、シスチュバート発-カプセラ訓練施設が「正体不明の勢力」から攻撃を受け、観測所もローグドローンの群れに襲われている状況ではあるが、学際研究協会は新設されたステーションが「安全が確保された状態で完全稼働中」だと発表した。AIRは技術開発と先進的な訓練プログラムを旨とする新組織で、観測所が襲われたことによるローグドローン研究への影響についてコメントを拒否しているものの、ある匿名の情報提供者によればAIR研究所は「何がまずかったのか、何を教訓とすべきなのかを調べはじめている」という。

ここ数日、AIRは訓練施設への攻撃についてより積極的に対処する姿勢を見せている。ヴェスパー・カリトリックス業務部長は次のような声明を発表して調査が進められていることを明らかにした。「先日、複数のAIR研究所施設が非道な攻撃を受けました。AIRはこの事件で亡くなられた方々に哀悼の意を表するとともに、被害に遭われた方々に心からお見舞い申し上げます。私たちは然るべき法執行機関に協力すると同時に、攻撃について独自の調査を行っています。どうかご安心ください。このような卑劣で許しがたい暴力行為を働いた犯人には必ずや裁きが下されるでしょう」

◆アキマカ・サラキが代表取締委員会新議長としてカルダリ国民へ演説

ニューカルダリプライム発-アキマカ・サラキは毎年恒例の連合産業サミットで代表取締委員会の常任議長に承認され、新議長としてカルダリ国民に向けて演説を行った。サラキ議長の演説はガレンテ・カルダリ戦争を経てカルダリ連合が成立し、企業支配体制のもとで現在の繁栄に至ったことを強く思い起こさせる内容で、国家、企業、家門への義務を強調することに重点が置かれていた。

アキマカ・サラキが初めて公の舞台に姿を現したとき、彼はウィルコミ社インフラ警備部門の上級管理職だった。サラキは対トリグラヴィアン戦争時にサマヌニ星系の惑星要塞化で重要な役割を果たし、星系がトリグラヴィアンの侵略を受けると従軍経験を持つ最高位の管理職としてサマヌニ6防衛を直接指揮した。

また、サラキはカルダリ市民が企業の不正や無能に抗議する権利を支持したことで、比較的リベラルでありながら愛国心に富んだ人物であるという評判を確固たるものにした。EoMによるテロ事件ではカルダリ代表としてCONCORDに赴き、全面戦争の回避にも一役買っている。その後まもなくしてプオク・コッシネン前議長が重傷を負って職務を果たせなくなったため、代表取締委員会は彼を議長代理に任命し、カルダリ連合の指導的立場へと押し上げた。

サラキが常任議長として承認されたことは、ヒャショーダ社、イシュコネ社、ウィルコミ社で構成されるコンバインTNR、通称「海洋派」の政治的勝利を意味している。カルダリは対トリグラヴィアン戦争における甚大な被害を受けて連合軍の改革を進めており、サラキ議長はこれを監督するために代表取締委員会から特別執行権を与えられたものと思われる。

パター星系、マター軌道上に建設された解放会館ステーションと解放記念ゲームモニュメント

◆サンマターとサッカー部族長が解放会館のオープンセレモニーを執り行う

ヘイマター、パター発-きのう、サンマター・マレアツ・シャコールとサッカー部族アイナー・エボール部族長がマター(パター4)軌道上に建設された解放会館ステーションの正式オープニングセレモニーを執り行った。この新しいステーションは第1回解放記念ゲームで勝利を収めたサッカー部族によって今後1年間運営される予定だ。

解放会館ステーションは大蜂起におけるミンマター人の犠牲を記憶する場所として建設された。ステーションの運営はサッカー部族が担うが、その空間はミンマター七大部族のあいだで正式な中立地として扱われる。全体的な治安維持はサッカー部族の責任により行われるものの、ステーションの大部分は部族ではなく共和国の管轄下に置かれ、諸部族・諸氏族がそれぞれ使用する空間も用意されている。

大蜂起の犠牲者を偲ぶという解放会館ステーションの目的を果たすため、ステーション内部には多くの記念堂や祭殿が設けられている。中でも各部族の来歴、ミンマター帝国の文明、そしてミンマター部族共和国の歴史を解説している大型博物館は特に注目すべき施設だ。また、このステーションはマター軌道上で初めてカプセラの入港を許可したという意味でも重要であり、多くのミンマター企業や国家機関がオフィスを開設している。

その他のニュース
・EDENCOMの予算、トリグラヴィアンに対するより高度な対抗手段の開発を条件に承認される
・CONCORDの対AI部門DERAILがカルダリ軍との協定のもとユーガレズ星系で新たな強制捜査を実施
・アマーがエウギディ、ヘド・コンステレーションの「基本的主権」を求め、ユーライ合意を修正するようCONCORDに要請
・クロゴリ3の主要民間宇宙港における避難パニックが暴動へと発展。共和国コマンドは現地に戒厳令を敷く
・サラキ議長が「植民開発宙域において連合の利益を確保・拡大している」とカルダリ義勇軍を称賛
・アップウェル・コンソーシアムが「モードゥ部隊をはじめとするパートナー組織との新契約」にもとづき実験艦を開発中
・サーペンティス社とインタキ宇宙警察がプラシッド、ソリチュード、シンジケートにおける「反乱治安部隊の陰謀」について共同声明を発表
・JSLパートナーシップがブラックライズとプラシッドにおけるカルダリ海軍・連合プロテクトレイト新基地建設契約を獲得
・数千の「異端細胞組織」に対する粛清・摘発を経て、アマー国内の移動制限措置が緩和
・共和国保安局がスカーコン星系の紛争と対戦闘クローン部隊の現状について非公開の部族会議で報告
・カルダリ当局が「コモ星系とサケンタ星系のカルダリレジスタンスを支援した功績」により連合ピースキーパー特殊部隊へ感状を授ける
・ミンマター海軍が予備部隊を国境宙域の基地へ移動。主力艦の新造と艤装をコアコンプレクション社とバウンドレスクリエーション社に発注
・インタキ銀行の要請を受け、モードゥ部隊とインタキ宇宙警察がより密接な協力関係の構築に向けて協議中
・連邦元老院は「CONCORDの安保政策の過剰拡大」を非難する動議を可決。連邦情報局にDERAIL・SAROとの関係を再検討するよう要請
・CONCORD紛争監視局「サルム家はフロセスウィン4の海に新たな戦略兵器を降下させた」
・ミンマターはエウギディ、ヘド・コンステレーションに対するアマーの主張について、「上品な外交に見せかけているが、極めて不快な剥き出しの帝国主義」と非難
・カッシガイネン2で開催されていた極限環境軍事競技大会でスクーベスタ社傘下のピースアンドオーダー警備が優勝
・アガード大統領が連邦海兵隊に対戦闘クローン部隊を拡大する権限を与える大統領令に署名
・アーディシャパー家とサルム家がディボイドと宮廷侍従長の今後について協議している模様

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