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エンジェルカルテルがOREの試験施設を襲撃、採掘技術研究船をハイジャック
2021-02-10 スコープ、レト・グロリアクス

アウターリング、4C-B7X発-アップウェル・コンソーシアム関係者によると、昨夜エンジェルカルテルが4C-B7X星系にあるアウターリング採掘調査の研究試験施設を襲撃した模様だ。重装備のエンジェルカルテル部隊は実験的な物質圧縮技術を搭載しているロークアル級採掘支援母艦をハイジャック。この研究船に乗りこんでいたOREの研究者とエンジニアも多数拉致されたと見られている。

宇宙空間で技術試験を行うロークアル

情報が錯綜しているものの、ORE率いるアップウェル・コンソーシアムの関係者は、犯人は「ほぼ確実」にエンジェルカルテルであり、カルテル指導部ドミネーションズの直属部隊だと噂される「コマンド・ゾハル」の仕業ではないかと話している。もしこの証言が事実であれば、エンジェルカルテルでも最高クラスの幹部がOREの最重要施設と産業開発プログラムへの直接攻撃を許可したことになる。

ロークアル級採掘支援母艦「ORSエスペランス」は、同社の根幹をなす宇宙採掘・資源採取事業に導入される、最新の物質圧縮技術を開発するうえで大きな役割を果たしていたと言われている。カルテルの重装備コマンド部隊がどのようにしてエスペランスのような重要資産を奪ったかは判明していないが、ある情報筋によれば、襲撃部隊は非公開の試験施設に侵入するためORE船を隠れ蓑にしていたという。

OREによる物質圧縮技術プロジェクトのテスト

OREが今回の出来事にショックを受けているのは明らかだが、同社はアップウェル・コンソーシアムの友好相互援助局とモードゥ部隊の宇宙警備部隊から支援を受け、他の施設の安全を確保するべく迅速に行動していると提携企業に保証した。友好相互援助局のラース・アン・ラモン局長も、アップウェルのセキュリティ部門とモードゥ部隊が「この問題を解決し、提携組織の利益を守るために必要なだけ厳戒態勢を維持する」と強調した。

OREのアファイト・アセッテCEOは、拉致された研究者を無事に帰還させた場合一人につき10億ISKの謝礼金を支払うことを承認。このオファーをアウターリングにあるOREステーションのマーケットブローカーが扱うこと、さらに盗まれた研究データをロイヤルティポイントストアを通じて回収する報酬プログラムも許可した。ORE創業者にしてアップウェル・コンソーシアムの会長でもあるヤニ・サー・アテューは、ハミデ・カドール女候と産業・貿易政策を議論するために珍しくアマー帝国を訪問しており、旅先で随時報告を受けている。

エンジェルカルテルの襲撃部隊が搭乗していたとされるカーゴシャトル

CONCORDはエンジェルカルテルが大胆な行動に出たことを懸念しているようだ。関係者はハイジャックされたロークアルの痕跡を見逃さないようDED部隊に警報が発されたと証言したが、同時に今回の事件は「DED警察部隊の管轄から遠く離れた場所」で起きたことだと指摘した。なお、EDENCOM部隊にも予防的措置として警戒を強めるよう指示が出されている。

ORE研究試験施設への襲撃は「ガーディアンズ・ガラ」が始まる直前を狙って実行されたようだ。これはエンジェルカルテルとサーペンティス社が開催している毎年恒例の行事で、両組織が前年の犯罪活動による収益を祝い、長年の協力関係をより強固にするため一堂に会する祭典である。

ORE施設を襲撃した部隊。エンジェルカルテル所属の「コマンド・ゾハル」だと見られている

サーペンティス社はYC117年から「ヤニ・サー・アテューが市場操作と不正規部隊を使って違法にOREを乗っ取った」と主張しつづけており、今回の事件についてコメントしていない。アテューがサーペンティス社からOREを取り戻したことは確かだが、そもそもサーペンティス社は一般的には犯罪組織だと見なされているため、この主張は星間法に何ら根拠を持たない意味不明なものだと受け止められている。

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