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スコープニュース – 密輸業者との戦いと外交危機
2022-05-03

増加しつづける密輸犯罪との戦いにおいて、CONCORDが大きな動きを見せました。ニューエデン全域に張り巡らされた密輸業者と傭兵の拠点に関する情報を公開したのです。指令執行局関係者は、この密輸ネットワークを築くうえでサッカー部族とカルダリ系の犯罪・傭兵組織が重要な役割を果たしたと証言しています。

CONCORDは密輸ネットワークの情報を四大国と共有し、カプセラにも支援を要請。広い範囲に散在する隠れ家を掃討し、受け渡し施設をハッキングするよう求めています。密輸業者の隠れ家はニューエデン中にあり、ワームホール奥深くに隠されているものさえあるようです。CONCORDはこうした拠点が発する重力シグネチャと電磁シグネチャを公開しているため、艦船が搭載している標準的なスキャナーで違法施設を見つけることができます。密輸品の受け渡し施設や隠し場所もあらゆるリージョンで発見されていますが、こちらを無力化するにはプローブスキャンとハッキングが必要になるでしょう。CONCORDは密輸ネットワークを解体する途中でカプセラが回収した物品について、星間法秩序への貢献に対する報酬、合法的なサルベージ品だと宣言しています。

犯罪行為と密輸活動の増加を背景に、ガレンテ連邦とカルダリ連合のあいだでは深刻な外交危機が起きています。先日カルダリで発生した内通者・スパイの大量逃亡事件について、ガレンテが関与している証拠が浮上したのです。カルダリの情報機関による調査の結果、エズリ・ハクゾスが逃亡する数日前に会っていた男性は、ジタ4-4ステーションの連邦領事館に所属するガレンテ外交官レオポルド・アン・ヴァラーリだと特定されました。レオポルド・アン・ヴァラーリは2か月前にカルダリを訪れたガレンテ元老院議員団を補佐していたようです。議員団が訪問した目的の一つは、両国が長年争ってきたインタキ問題を平和的に解決する方法を探ることでした。インタキ星系はインタキ人の母星たるインタキプライムを有していますが、紛争宙域プラシッドに位置しており、戦火に苦しめられています。義勇軍が10年間にわたって大規模な戦いを繰り広げるなか、この星系では何十回と支配者が変わり、長期間にわたってカルダリ軍の占領下に置かれたこともあれば、惑星が攻撃を受けたこともありました。議員団のカルダリ訪問はガリスタスのスパイ組織が摘発されたのとほぼ同時に終了し、レオポルド・アン・ヴァラーリも議員らと共にガレンテへ帰還したと報じられています。

ガレンテ・カルダリの外交官は突然の外交危機へ迅速に対処するべく奔走しており、カルダリ代表取締委員会のアキマカ・サラキ議長はガレンテのセレス・アガード大統領と直接連絡を取っている模様です。ガレンテはガリスタス工作員によるカルダリ軍・研究機関へのスパイ行為に一切関与していないと強く否定していますが、インタキ星系の今後についての話し合いは今回の事件を受けて早々に頓挫しており、インタキプライムでは不安が広がっています。

アン・ヴァラーリが帰国後行方不明になったという報道もありますが、ガレンテ当局は肯定も否定もしていません。カルダリはレオポルド・アン・ヴァラーリを最重要指名手配リストに追加。ガレンテは自国の外交官が指名手配犯扱いされていることに抗議したものの、黙殺されています。

新たな展開があれば続報にてお伝えいたします。スコープのアルトン・ハヴェリがお送りしました。

ニュースティッカー
・CONCORD指令執行局がニューエデン全域に広がる密輸ネットワークについてインナーサークルへ報告
・カルダリ義勇軍が紛争宙域で反攻。プラシッドのインタキ星系を奪還し、ブラックライズでも反撃
・親ガリスタス派カプセラがカルダリ海軍から盗まれた研究データを大量に回収、ガリスタスへ引き渡す
・ガレンテ元老院はカルダリが逮捕状を発行したことに抗議。レオポルド・アン・ヴァラーリの現状についてはコメント拒否
・サッカー部族とカルダリ系の犯罪・傭兵組織が密輸事業で協力している模様
・星間密輸・海賊対策会議に出席する代表団がジタ4-4に到着
・ガリスタス工作員エズリ・ハクゾスの捜索つづく…ベナルで活動中との情報あり
・オニカナボウ旅団が密輸ネットワークに関与しているとの報告を受け、インタキ議会議員らが懸念を表明
・女帝カティズ1世、惑星の防衛状況を確認するためディボイドとブリークランドへ近衛隊を派遣
・連邦防衛同盟、カルダリの鉱業・製造業の要所であるハスミジャーラ星系を占領
・ガリスタスがベナルのステーションに「イタチ狩り旅団」を展開…情報提供者の排除が目的
・クルレファー社がセイカル派遣グループと協力して違法火器を密輸…アマー公共ニュース報道
・ミンマター側の圧力にもかかわらず、第24次帝国十字軍はアセト星系を堅守。クロゴリ星系も維持
・アン・ヴァラーリのスパイ疑惑についてカルダリの論調強硬化。インタキプライムやプラシッド各地で警戒強まる
・共和国司法局が奴隷商人の拠点を襲撃中。部族解放軍もアマー・ミンマター紛争宙域で優勢を維持
・ウィルコミ社がインタラダイレクトアクション社のカルダリ企業法違反を主張。インタラ家は否定

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