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スコープニュース – 密輸ネットワークをめぐりデスレスがCONCORDに反撃
2022-05-07

ジタ4-4で開催された星間密輸・海賊対策会議に出席していたカプセラは呆気にとられました。密輸業者の活発化についてCONCORDがプレゼンを行おうとしたところ、他でもない密輸業者本人によって発表の場がジャックされたのです。

「決まり文句、お世辞、そして嘘」

「他の連中はとにかく、お前たちは知っているはずだ。CONCORDと四大国にはお前たちと共通の利害が存在しない。連中はお前たちのために何もしてこなかった。これからも同じだろう。奴らの空虚な言葉にいつまで耳を貸すつもりだ?」

「このところ、連中はまたしても情けない慣習を繰り返している。CONCORDは自分の計画を進めるためにお前たちを利用した。お前たちは自由貿易の基地から俺の仲間を排除し、CONCORDでも最悪の連中、SAROに乗っ取らせてしまった」

「俺の言葉が信じられないか? 自分の目で確かめてみろ。乗っ取られた基地のシグネチャは誰でも見られるよう公開してある。威張り屋のSAROを叩き潰しちゃいけない理由なんてあるか? 奴らは常にお前たちを支配しようとしているんだぞ」

「これ以上奴らの言いなりになるな。目を覚ませ。運命をつかめ。そして望むなら、この俺、デスレスと一緒に戦ってくれ」

このジャックで面子をつぶされたCONCORD当局は、違法な密輸行為を撲滅するために然るべき措置を取っているとだけ述べ、密輸基地を占拠しているSAROの活動についてはコメントを拒否しました。

次のニュースです。ガレンテ連邦とカルダリ連合の外交関係は改善傾向にありましたが、ガレンテ外交官がカルダリ国内での大規模なスパイ活動に関与していた疑惑が持ち上がり、両国関係はふたたび冷え込みはじめました。昨日はカルダリのアキマカ・サラキ議長が代表取締委員会において熱のこもった演説を行い、その様子が生中継で放送されました。この演説はもともと、現在ジタ4-4で開催されている国際会議を踏まえ、星間外交の促進を訴える内容だったと言われています。しかし、カルダリ企業と市民がガレンテ外交官のスパイ疑惑に激しい怒りをあらわにした結果、演説は愛国的なレトリックに大きく傾き、ガレンテとの過去の敵対関係を思い起こさせる内容となりました。

「我々はカルダリであり続ける。いかなる犠牲を払おうとも」

現時点ではガレンテ側から直接的な反応やコメントはなされていません。しかし、連邦海軍と税関部隊は厳戒態勢を敷いています。

スコープのアルトン・ハヴェリがお送りしました。

ニュースティッカー
・ニューエデンの安全保障に関する会議を暗黒街の大物が妨害。CONCORDが面子をつぶされる
・キアータン、オブレー、パトリー・コンステレーションで連邦海軍と税関部隊が厳戒態勢を敷いた模様
・サラキ議長の演説はカルダリ全域で高い支持を獲得。巨大企業も統一戦線を構築する動き
・デスレスがカプセラに対しCONCORDへの反抗を呼びかけ。DEDのSAROが槍玉に挙げられる
・フィルミア将軍、フロセスウィン4防衛部隊への増援を監督してアモ星系のメトロポリス艦隊司令部へ帰還
・ガレンテ元老院のガレンテ・カルダリ関係小委員会、行方不明になっている外交官アン・ヴァラーリについて調査開始
・クルレファー社とインタラ家の幹部、イカミ星系にてSAROの捕縛を逃れて逃亡した模様
・インタキ議会がインタキプライム予備部隊の動員を議論…現地住民のあいだで外交危機の衝撃広がる
・デスレスはSAROが占拠した密輸基地のシグネチャ情報をカプセラに公開
・帝国近衛隊がオーザッド、ソサラ星系において惑星防備の査察を開始
・カルダリとの外交危機をめぐり、アガード大統領が連邦安全保障会議の議長を務める
・CONCORDの報告によれば、オニカナボウ旅団とセイカル氏族は「違法資産の保護と犯罪者の警護」を実施するため活動中
・ガレンテ・カルダリ紛争宙域で激戦つづく…プラシッドにおけるCONCORDの紛争監視任務は規模拡大
・枢密院においてカドール家とサルム家が激しく争ったという噂がアマー貴族のあいだで広がる
・連邦情報局ブラックイーグルスがアン・ヴァラーリの関係者全員を聴取しているとの情報あり
・CONCORDはデスレスの影響を抑えようと試みつつ、密輸取り締まりを継続…DEDとSAROからはコメント無し

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