ギャラクティック・アワー ニュースダイジェスト: 連邦記念日の祝祭に影を落とす外交問題
2022-06-20 スコープ、レト・グロリアクス
ガレンテ連邦が建国239周年を祝う一方、四大国のあいだで外交問題が再燃している。「レト・グロリアクスのギャラクティック・アワー」は世界各地のニュースをお届けする。
◆239回目の連邦記念日、祝祭とともに変化をもたらす
エッセンス、ルミネール発 ガレンテ連邦はガレンテプライム連邦共同体が結成されてから239周年の記念日を祝っている。また、セレス・アガード大統領が掲げている、ガレンテ中央部と辺境宙域のバランスを取るという政策も順調に進んでいるようだ。
ガレンテ内外ではさまざまな祝祭が行われ、国内の主要星系には連邦海軍のエレバス級タイタンが展開。展示陣形でその威容を誇示している。さらに祝祭期間中の定番イベントとして、ガレンテで大人気の宇宙レース「連邦グランプリ」が今年も開催中だ。
アガード大統領は国家権力を連邦各地に分散させる方針をとっている。ガレンテはニューエデンで2番目に大きな国家だが、大統領府本部がエッセンスのラディスティア星系からシンクレゾンのパーチェニア星系へ、最高裁判所がエッセンスのパーツ星系からエブリショアのベライ星系へ移転させる工事が進んでおり、大統領の政策はいよいよ具体的なものになりつつある。
連邦管理局は大統領府と最高裁判所の新本部ステーションが近いうちに稼働を開始する予定だとしている。
◆アマーがトリグラヴィアンのステラーハーベスターを軍事拠点化、ガレンテ・ミンマターが抗議
ドメイン、アーシャト発 アーシャト星系には2年前にトリグラヴィアンから奪取したダージ・ポレヴィティウム変成装置が存在する。アマーがこの装置を軍事拠点化して研究を独占したことで、ガレンテ・ミンマターから外交レベルの激しい抗議を招いている。
一般的には「ステラーハーベスター」と呼ばれているこの鹵獲されたトリグラヴィアン装置は、各国の研究チームとEDENCOMの調査員によって分析が続けられてきた。しかし、アマーは最近になって二つの大型軍事施設をステラーハーベスターの近くに建設した。
これらの施設はCONCORDインナーサークル、特にガレンテ・ミンマター代表団にかなりの衝撃を与えた。ガレンテのデヴァン・マレート代表は「星間法の規定にもとづき適切に管理されるべき施設が不当に軍事拠点化されたことに対し、ガレンテ連邦は最大級の懸念を表明する」と述べた。
ミンマターのケイタン・ユン代表は、アマーとEDENCOMに対してさらに辛辣な言葉を投げかけた。
「ミンマター共和国の人民にとって、EDENCOMという組織そのものがアマー帝国寄りなのは以前から明白だった。しかし、今回の暴挙はある種の陰謀が存在することを証明している。アマーは星間社会にとって極めて重要な資産を盗み、EDENCOMはそれを傍観していたのだ。我が国は決してこのままでは済ましませんぞ」
アマー・カルダリ代表団は本件についてのコメントを避けた。なお、おそらく関連した動きとして、インナーサークル・アマー代表のサーダン・ゼル・クオシュ元帥が女帝カティズ1世に謁見するため、アマープライムに呼び戻されたと特派員から報告が入っている。
◆詳細不明の遮蔽EDENCOM施設がアソウノン星系で発見される…カルダリ海軍の動き活発化
プラシッド、アソウノン発 カルダリ義勇軍のカプセラから謎の施設に関する情報が次々に寄せられている。この施設はサースルド・コンステレーションのアソウノン5軌道上で遮蔽装置を使用しているところを発見され、所有者はEDENCOMではないかと言われている。
フリゲートと巡洋艦で編成されたカルダリ海軍部隊が多数展開しているとの情報もあり、遮蔽が解除された施設にカルダリ海軍の一隊が近づいている様子を捉えた画像も確認されている。カプセラからの報告と現地で撮影された映像記録を分析したところ、謎の施設の遮蔽装置は機能不全を起こしており、定期的に遮蔽が解除されているらしいことが分かった。
アソウノン星系は少し前からトリグラヴィアン関連ニュースで取り上げられており、4月には有人温暖惑星アソウノン6で連邦海兵隊とAEGISがトリグラヴィアンの地上部隊を排除したと報じられた。星系内の二つの嵐惑星(アソウノン5はその内の一つ)でトリグラヴィアンが活動している様子があると報じられたこともある。その後、5月上旬にカルダリ義勇軍がアソウノン星系攻略に成功し、サースルド・コンステレーション制圧に向けて攻勢を強めていた。
ガレンテ・カルダリ軍は外交危機のあおりを受けて、数週間前から国境宙域で厳戒態勢を敷いている。だが、CONCORDとガレンテ上層部にとってはプラシッドにおける紛争も重大な懸念事項の一つであろう。
◆スパイ疑惑のアン・ヴァラーリをグレートワイルドランドで確認…デスレスとの関係をめぐり憶測飛び交う
グレートワイルドランド、M-MD3B発 ガリスタス海賊団に協力した疑いをかけられている行方不明のガレンテ外交官、レオポルド・アン・ヴァラーリがグレートワイルドランドのM-MD3B星系に逃亡していたことが判明した。アン・ヴァラーリはカルダリからスパイ容疑で指名手配されており、追跡者たちは液体ルータネットワークのデータを解析して行方を掴むことに成功した。ただし、正確な現在地までは分かっていないという。
あくまで憶測だが、アン・ヴァラーリはクルレファー・オーガニゼーションのもとに逃げこんだのではないかと言われている。クルレファー社はサッカー系犯罪組織で、悪名高いセイカル氏族との関係も深く、共和国保安局が汚れ仕事、密輸、不正な資金調達などを依頼しているという噂もある。
アン・ヴァラーリがサッカー系犯罪組織に保護を求めたという憶測が流れたことで、裏社会のフィクサーにして密輸組織の指導者であるデスレスと、カルダリ国内のガリスタス・スパイ組織の関係についても盛んに議論されている。ガリスタスのエージェントであることを公にしたエスリ・ハクゾスがベナルに帰還したにもかかわらず、アン・ヴァラーリはハクゾスと行動を共にしなかったことから、彼はデスレスのために働く多重スパイではないかと推測する声もある。
速報
速報: カルダリ海軍と連合プロテクトレイト…サースルド制圧命令を受ける
速報: 連合プロテクトレイト…アソウノン5軌道上に許可なく進入した艦船を即時撃沈するよう命令を受ける
速報: 代表取締委員会…サースルドにおいてCONCORD、EDENCOMとの協力関係を一時停止すると決定
速報: アガード大統領…連邦安全保障会議と軍事委員会の緊急会合を召集
速報: CONCORDインナーサークル…四大国代表団を緊急会合に召集