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ターナー異常恒星現象の余波 恒星の変調とワームホール活発化
2022-11-03 スコープ、レト・グロリアクス

ターナー1軌道上の損傷した共和国議会ステーション

◆ターナー異常恒星現象の余波 恒星の変調とワームホール活発化

メトロポリス、ターナー発 きのう異常現象を起こしたターナー星系の恒星はいまだに活発かつ不安定な状態を見せており、新たな段階に向かって急激に予測不可能な進化を遂げているようだ。

ターナー1は放射線バーストとプラズマ波に襲われた傷跡が生々しく、薄くとも呼吸可能だった対流圏の空気はもはやイオン化された残滓に過ぎない。激しい振動が観測され、惑星全域にホットスポットが出現していることから、ターナー1を監視している科学者たちは強烈な電磁エネルギーが惑星の核をひどく傷つけたのではないかと考えている。探査機は弾道飛行帯から生存者を探しているが、発見される見込みは薄いと言わざるをえない。

ターナー1軌道上の共和国議会ステーションは、中心部は比較的損傷が少ないが、外側の構造物や外縁部の居住区が剥がれ落ちたことで崩壊が進んだ。ステーションでは現在も最低限のサービスしか提供されておらず、避難先から戻ってきたステーションクルーはCONCORDやシスターズ・オブ・イブの緊急対応部隊とともに捜索救難活動を行っている。

特に気がかりなのはトリグラヴィアンの活動が確認されたという情報だ。スヴァログ・クレードの大部隊がターナー星系を徘徊し、「威力偵察」らしき行動を取っている状況が記録された。AEGISはターナー星系各地で捜索、救助、避難活動を実施しながらトリグラヴィアンを監視し、その動きをEDENCOMの上級司令部に報告している。

スヴァログ・クレードは恒星変成装置が消滅した跡を調査しているようだ

また、ターナー星系から寄せられた報告によれば、異常恒星現象は時空間地形にかなりの影響をおよぼしており、艦船に悪影響を与える放射線も星系全域で大きく増加している。その結果、時空間の変化によりワープドライブの性能が向上した反面、センサー類は深刻な機能低下に悩まされている状況だ。一部の科学者やカプセラが予言していたとおりターナー星系では不安定ワームホールが大幅に活発化しており、程度の違いはあるものの、セイリン大災害やテーラ事件の後に見られたものと似た影響が出ているのだと指摘する声もある。

紛争宙域全域のアマー軍を指揮している帝国辺境伯サーダン・ゼル・クオシュ元帥は非常事態を宣言し、第24次帝国十字軍の全軍に「エグマとバードを占領せよ。高い代償を払ったが、この知識があれば今後の混乱を防ぎ、人命や帝国の資産がさらに失われる事態を回避できる」と呼びかけた。一方、インナーサークル・ミンマター代表のケイタン・ユンはアマー公共ニュースの特派員に「共和国がエグマとバードから撤退し、恒星変成装置をアマー帝国の専門家に委ねることが現地の人々にとって最善ではないか」と問われ、「身振り手振りを交えて激しく否定した」と伝えられている。

異常恒星現象の傷跡が生々しいターナー1

その他のニュース
・ミンマター海軍が厳戒態勢を維持するなか、部族会議とカント・フィルミア将軍が面会
・ガレンテ元老院において各政党の議員がターナー星系の大惨事に対する恐怖と衝撃を発言
・アガード大統領が連邦安全保障会議と軍事委員会の合同会議を開催
・サラキ議長、カルダリ代表取締委員会がミンマターへの人道支援を決定したと発表
・ターナー星系からの避難民がアモ、フロル星系に殺到。避難船団はリレー式に往復繰り返す
・女帝カティズ1世、宗教評議会最高神学会議を帝都ダム・トーサッドの皇宮に召集
・ブラッドレイダーの指導者オミール・サリクサが「大いなる真理に忠実なアマーのカプセラ達」を祝福
・ミンマター各地で大規模デモ。ターナー星系の犠牲者を悼み、アマーの占領行為に対して行動を起こすよう訴える
・聖テトリモン教団と帝国保安省が「カプセラの異端行為に関する管轄権」をめぐり衝突したとの情報
・「伝統主義」「星間主義」「軍事主義」を掲げる諸氏族がミンマター各地の都市で小競り合いを起こした模様

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