ミンマター共和国がエグマ、バード星系の恒星変成装置停止を祝う
2022-11-21 スコープ、レト・グロリアクス
◆ミンマター共和国がエグマ、バード星系の恒星変成装置停止を祝う
ヘイマター、パター発 エグマ、バード星系のプロトタイプ恒星変成装置が無事に停止したことを受けて、ミンマター共和国は祝賀ムードに包まれている。サンマター・マレアツ・シャコールは停止作業に従事した技術者、ミンマター海軍、そして部族解放軍の義勇兵が「マターの七大部族のために素晴らしい働きをした」と称賛した。
ターナー星系で異常恒星現象が発生してから2週間以上にわたって懸命な努力が続けられた結果、エグマ星系とバード星系の恒星変成装置は安全に停止した。ミンマターの科学技術チームは両星系の恒星が異常な活動を起こす様子はないと報告している。装置を停止させるにあたっては、ミンマター義勇軍が制宙権を維持したおかげで、ミンマター海軍は装置周辺を安定して支配下に置くことができた。
シャコール政権内の信頼できる情報筋によれば、ターナー星系の恒星のエネルギー放出と、異常恒星現象による時空間への局所的影響を観測した記録が科学技術チームの指針になったという。こうした研究活動は親ミンマター派カプセラや義勇兵が恒星変成装置に関するデータを大量に回収したことで大きく後押しされた。
情報筋はさらに、アマーは「恒星を操作して三つの実験地を結ぶワームホール回廊を作ろうとしていたようだ」と証言した。ある関係者は「アマーはターナー星系で部分的な成功を収めたが、明らかにコストを度外視していた。となると、これは共和国への大規模侵攻ルートを確保するための試みだと解釈すべきだろう」と語っている。アマー帝国はこれらの主張についてコメントしていない。
◆ガレンテ連邦がインタキ星系を軍事拠点化。前大統領候補者らが現政権の決定に疑問を呈す
プラシッド、インタキ発 インタキ星系が明らかに軍事拠点化されていることに対し、前回の大統領選挙に出馬したシェイリーン・ラムネヴとスヴィオ・ベラロンが公然と異論を投げかけた。ガレンテ海軍は武力行使によってインタキ星系を「解放」したが、その後は現地で軍事インフラの構築を進めている。特にスターゲートや海軍基地の建設が始まったことで、ガレンテ海軍は恒久的に部隊を駐屯させるつもりではないかという懸念が持ち上がっている。
YC122年の大統領選挙では僅差で敗れたシェイリーン・ラムネヴ元アルキュリオ市長は、「インタキ星系と現地の人々が本来置かれるべきでない状況から救われることを明確に支持する」と述べながらも、「連邦がインタキ星系でさらなる軍事的挑発を行えば、ガレンテ・カルダリ・インタキの三者間紛争を別の形で繰り返すだけになる」と懸念を表明している。
より厳しい言葉でセレス・アガード大統領を非難したのはスヴィオ・ベラロン元老院議員だ。彼はインタキプライム最大の都市、レノイカを含む行政区を基盤としている。
「インタキ星系の元老院議員たちは侵攻前に相談されたか? 相談は受けた。私たちはその行動に同意したか? 確かに同意した。多少の不安はあったが、馬鹿げた義勇軍制度のもとで延々苦しめられている人々が解放されるならばと考えたからだ。では、連邦軍の恒久的な駐屯にも同意したのか? いいや、同意していない。アガード大統領は聞こえのいい言葉で誤魔化そうとしているが、私たちは彼女が新旧さまざまな約束を破るのを見てきた。この措置は一体どのような根拠に基づいて行われているのか?」
連邦海兵隊がカインタ・ヤバート軌道打ち上げ施設以外でも活動していると報じられたことで、連邦各地のインタキ人コミュニティから抗議の声が上がっている。今回の事態を受けてインタキ独立派が政治的扇動を強めているが、現時点でもっとも強く抗議しているのは、ゆるやかな連邦制のなかで独立性を最大限確保することを目指しているインタキ自治派だ。自由主義者や地方自治主義者を中心に、ガレンテ社会全体から多くの人々が彼らに同調する動きを見せている。
その他のニュース
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・アマー枢密院が恒星変成装置の追加建設を検討しているとの情報あり
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・Z-6NQ6コンステレーションのステーション民兵隊が動員される…インタキ宇宙警察もパトロールを強化
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・密輸業者が軍事拠点化された宙域を迂回…エンジェルカルテルとライバル組織の新たな抗争の火種に