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カルダリ連合がアマーによるスパイ行為の証拠を発見 外交危機が深刻化
2023-02-24 スコープ、リナ・アンバー

ユーライ星系のDEDステーション

◆カルダリ連合がアマーによるスパイ行為の証拠を発見。外交危機が深刻化

ジェネシス、ユーライ発 ユーライ星系のCONCORD関係者によると、カルダリ連合の調査チームはアマー帝国が「星間シップキャスター」研究プログラムに関する情報を集めていた証拠を発見した。ミンマター共和国はアマーのエージェントがCONCORD/EDENCOMタスクフォースの情報収集活動に乗じてスパイ行為を働いたと告発していたが、調査チームはこの主張がおおむね事実だったことを確認したものと思われる。

カルダリ海軍情報部は記録保管局の「アーカイブK」と密接に連携して調査を進めたようだ。アーカイブKは表向きは記録保管局の一部門に過ぎないが、その正体は代表取締委員会のアキマカ・サラキ議長に直属する諜報・保安機関だと噂されている。カルダリは調査チームが集めた資料、データ、証言からCONCORD/EDENCOMタスクフォースについての報告書を作成しており、イシュコネ社のメンス・レッポラCEOはこれをCONCORDの非公開協議の場で発表する予定だ。

カルダリがスパイ疑惑の証拠をつかんだというニュースが報じられたところ、ハミデ・カドール女侯が枢密院会議と「女帝カティズ1世との協議」のためにアマープライムへ呼び戻されたという情報も入ってきた。ミンマターのケイタン・ユン代表は「独立した第三者がEDENCOMとAG12機関(星間技術共有監査・査察部)を徹底的に調査するべき」だと訴えているが、適切に調査を行うことができる「独立した第三者」が具体的に誰なのかは定かではない。

ガレンテのデヴァン・マレート代表は「この事件は技術共有協定がいかに賢明な措置であるかを示している。協定を遂行すること、星間秩序を維持することの重要性も」と述べ、自国の従来の立場を繰り返した。こうしたガレンテの立場について、CONCORDでミンマター代表団の一員を務めるトビアス・イフリート首相は「おぞましいほど不誠実で利己的な偽善」だと一蹴。イフリート首相は記者団に対してそう語ったのち、アイラケン星系で開催されるカルダリ・ミンマター安全保障協力会議へと出発していった。

アイラケン星系のカルダリ海軍国境警備基地

◆アイラケン星系でカルダリ・ミンマター安全保障協力会議が開催される…スパイ問題が焦点か

ザ・フォージ、アイラケン発 カルダリ・ミンマターの政治、軍事、治安当局者がアイラケン星系で安全保障協力会議を開催している模様だ。情報によれば、この会議はヒャショーダ社のアフトネン・オスモンCEOが主催しており、会場はアイラケン6第3衛星の同社ステーション。最大の議題はCONCORD/EDENCOMのスパイ疑惑だと思われる。

カルダリ側はカルダリ海軍情報部のメンバーだけでなく、記録保管局アーカイブKの謎多きトップまで出席しているという。ノゴエイハヴィ社傘下のインターナルセキュリティ社、スクーベスタ社傘下のピースアンドオーダー警備からも代表団が派遣されている。また、カルダリ海軍の英雄として名高いミナト・ズマリの出席も確認済みだ。同氏が創設した傭兵企業ズマリフォースプロジェクションはカルダリ軍と近い関係にあることで知られている。

ミンマター側は共和国保安局やミンマター海軍情報部のメンバーに加え、共和国議会で長年活躍しているクルースアル系議員であり、マレアツ・シャコールの盟友でもあるトビアス・イフリート首相が出席。部族会議関係者やRSS惑星防衛部門を率いるクマター・アレク・ベリアルシュも出席しているようだ。

ヘイカ・トリゴ将軍とカント・フィルミア将軍も出席するのではないかと推測されているが、現時点では確認できていない。2人はそれぞれカルダリ連合とミンマター共和国の紛争宙域における作戦を全面的に指揮している。CONCORD/EDENCOMによるスパイ行為という重大事態、そしてこの問題がアマー・カルダリ関係にもたらした緊張を踏まえ、各方面ではカルダリ・ミンマターが同盟関係の再編も視野に入れて外交を行っているのではないかとの見方が強まっている。

ブリーフィング中のヘイカ・トリゴ将軍(資料画像)

◆ケレン・オンバッド議員とシェイリーン・ラムネヴ議員が実態調査のためインタキプライムを訪問

プラシッド、インタキ発 2人の元大統領候補、ケレン・オンバッド議員とシェイリーン・ラムネヴ議員を始めとする連邦元老院代表団が実態調査のためにインタキプライムを訪問中だ。代表団は惑星各地の連邦軍施設を視察する予定だが、まずはヴェラ・アン・スラチオ議長率いるインタキ議会執行評議会と会談を行うことになっている。

ケレン・オンバッドは長年にわたって元老院議員を務めており、ガレンテ連邦に散在するミンマター系コミュニティに支持者がいる。しかし、彼はなかば芸術家、なかば政治活動家のヴェロキュオール系ガレンテ人であり、さまざまな部族・氏族にルーツを持つミンマター系ガレンテ人のあいだで普遍的に支持されているわけではない。シェイリーン・ラムネヴは元老院議員の5分の1が改選された今年の選挙で、ルミネール星系のグレーター・アルキュリオ分区から出馬して当選した。この分区には彼女がかつて市長を務めたカルダリプライムのアルキュリオ市が含まれている。

スヴィオ・ベラロン議員は慎重姿勢を保ちつつも、元老院代表団のインタキプライム訪問を歓迎して次のように述べた。
「私は元老院の同僚たちを信じています。彼らなら連邦軍がこの地でひどく行き過ぎたことをしていると分かってくれるでしょう。元老院はアガード政権に抵抗し、インタキ星系の軍事拠点化を撤回させなければならないということも理解してくれるはずです」
一方、インタキ自治主義者たちのリーダーであるジョナス・イヴェスタラは懐疑的な厳しい見方を示した。
「元老院代表団が話し相手にしようとしているのは連邦軍と、占領に手を貸している執行評議会だ。どう転んでもロクな結果にならないだろう」

アモ星系で建設が進んでいるミンマター海軍ステーション

その他のニュース
・アモ星系におけるミンマターの軍事ステーション建設工事は順調に進行中。海軍は新造された主力艦と護衛艦を受領
・アマーによるメハトゥア星系の防備強化と司令部建設は次の段階へ。ゼル・クオシュ元帥は新たに配備された艦艇を視察
・ガリスタス海賊団、シンジケートのDS-M4Qコンステレーションに建設されたカルダリ施設への襲撃を開始
・サーペンティス社が犯罪組織と密輸ネットワークのあいだで縄張り協定を仲介したとの情報あり
・エンジェルカルテルがディレリック、ケーララ星系にてネファンター採掘組合のコロニーを襲撃。各種機器や物資を奪う
・ブラッドレイダー、ファバイ・コンステレーションから大量の未使用戦闘クローンを運んでいた輸送船団を拿捕
・サンシャ国がソシン6の惑星防衛線を突破、現地では広い範囲で甚大な被害…シスターズ・オブ・イブが報告
・インナーサークルのオコナヤ総裁がEDENCOMのヴァルカニール司令官を召喚。CONCORDの会合に出席するよう求める
・ポクヴェンのベイル星系から寄せられた情報によると、スヴァログの強襲部隊が惑星を襲撃している模様
・サケンタ5軌道上で「巨大なローグドローンとペルン艦隊が交戦」…カルダリレジスタンスが望遠鏡で観測
・ララボス星系のEDENCOM観測施設が「ララボス3の準軌道ゾーンにおいて大規模なエネルギー放出」を検出

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