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アマー・ガレンテ外交団、「宇宙地政学的な相互理解」の進展を称える
2023-03-10 スコープ、リナ・アンバー

軍務省ステーション近くに設置されたパシャナイ爆破事件の記念碑

◆ガレンテ・アマー外交団、「宇宙地政学的な相互理解」の進展を称える

ジェネシス、パシャナイ発 アマー帝国のエルシリア・コルアゾール女侯とガレンテ連邦のワヤキ・カヤラ議員は、両国がパシャナイ星系のアマー公共ニュースステーションで行っている会談について共同中間報告を発表した。コルアゾール女侯とカヤラ議員は共同声明の中で会談が順調に進んでいることを明らかにし、「宇宙地政学的な相互理解」が実現する可能性について「かなり楽観的」な見通しを持っていると述べた。

カルダリ連合とミンマター共和国の劇的な関係改善を受けて、ガレンテとアマーの外交団も数日前から協議を進めている。女帝カティズ1世とセレス・アガード大統領はそれぞれの勢力圏に対する相互「不干渉」という新たな方針を打ち出し、迅速に合意にこぎつけたいと強く望んでいるようだ。

カルダリとミンマターが不可侵条約を締結した場合――今や観測筋の大半がそうなるに違いないと考えているが――ガレンテとアマーは紛争宙域における両国間の戦闘行為をすべて停止させるというのが大方の見方だ。現在、カルダリ・ミンマターの代表団は互いの母星を訪問し、正式な調印式に向けて条約の詳細を煮詰めている最中である。

インタキプライム軌道上に浮かぶガレンテ海軍の軍港

◆最新ニュースに触れたガレンテ・アマー国民の反応は様々

プラシッド、インタキ発 ガレンテ国内の反アガード派はすぐさま今回の動きを非難。インタキプライムのスヴィオ・ベラロン元老院議員はレノイカで記者会見を開き、アガード大統領が「我が国も含めた星間文明社会に私たちが負っている責任を完全に放り出した」と述べた。ガレンテ市民はハイペースで展開する外交にいささか驚いているようだが、緊急世論調査によれば、世論は対アマー関係が改善する可能性をやや警戒しながらも歓迎している。

プラシッドのガレンテ海軍施設を訪問しているアガード支持者のファロン・シュウ元老院議員は次のようにコメントした。
「スヴィオ・ベラロンはいつも他人のことに口出ししたがる。事が小さかろうが大きかろうが関係ない。ニューリエンヌ市議会の議事進行、ジンメイのシャンデイル統治、アマー帝国の軍事問題、もしかしたら辺境宙域への遠征にまで首を突っ込むのではないか。しかし一方で、自分の手柄にできない状況で大事な大事なインタキ星系に手出しする者がいれば、あの男は許そうとしないのだ」

アマーでは皇家周辺から新方針を称賛する声があがっており、有力貴族のあいだではその傾向がより顕著だ。対ガレンテ関係が改善すれば軍事面でも貿易面でもメリットが期待でき、軍事重視の強硬派からビジネス重視の貴族まで各方面が抱えていた最近の懸念がずいぶん小さくなるからだ。ケイル大学現代アマー学科のイジドール・コルカタ教授は次のようにコメントしている。
「より『世俗的』と呼べばいいのか、そういうアマー貴族のあいだでは連邦と貿易を行うチャンスを増やし、共和国を戦略的に孤立させられるなら、以前ほど重視されていない軍事同盟を犠牲にする価値はあるというのが一般的な考え方のようです」

オンナモン星系に新設された施設に停泊するカルダリ海軍のドレッドノート

その他のニュース
・ミンマターのイフリート首相がニューカルダリプライム、ランドフォール市の代表取締委員会ビルで歓迎会に出席
・ヒャショーダ社のオスモンCEO率いるカルダリ代表団、ミンマター海軍の儀仗隊とともにマターに到着
・オンナモン星系のカルダリ海軍施設に新たな主力艦部隊と直掩部隊が配備される
・ガリスタス海賊団がシンジケートでカルダリの補給基地を襲撃。インタキ宇宙警察の増援部隊に撃退される
・オーガ星系をめぐって激しく争う義勇軍…第24次帝国十字軍はヘイマター進出を目指す
・エウギディ・コンステレーションで攻防戦つづく…ターナー星系は現在もアマー支配下
・連合プロテクトレイトがペゲラー・コンステレーションを一掃。ガレンテはユーガレズ星系から撤退
・カルダリがCONCORDとEDENCOMに対し、紛争宙域で「技術入手や隠蔽工作に関する活動」を止めるよう命令
・CONCORDの対戦闘クローン/対AI部隊、ユーガレズ星系陥落に先立ち捜査対象の破壊と「完全除去」を実施
・プラシッド戦域から「相当な量の量子エンタングルドヘリウム4」が密輸された事件に「正常な指揮下にないPMC」が関与
・インタキプライムのレノイカで衝突派生。連邦海兵隊が「テロリストを追って」繊維業地区のバリケードを突破
・カインタ・ヤバート軌道打ち上げ施設の軍事物資倉庫が「スマート迫撃砲」で砲撃される…連邦海兵隊のAPCが破壊された模様
・レノイカ海岸部にある僧院の稲田で農作業をしていた「親連邦派」イダマが狙撃、殺害される
・インタキプライムで横行する暴力行為に対し、視察中の元老院代表団とインタキ議会執行評議会が共同声明を発表。落ちつきを取り戻すよう呼びかけ
・サンシャ国の襲撃から避難していた民間船がシャブラ5の大気圏で「極めて強力なエネルギー放出」を検出
・アリディアのブラッドレイダー基地がオニカナボウ旅団とロイヤルウーランズに攻撃される
・エンジェルカルテルがファスペラ5の考古学調査基地を急襲。アマター海軍の迎撃部隊に捕捉される前に離脱

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