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カルダリ・ミンマター義勇軍が停戦、ガレンテ・アマー義勇軍も後につづく
2023-03-14 スコープ、リナ・アンバー

カルダリ・ミンマターが条約交渉を行ったアイラケン星系のヒャショーダ社ステーション

◆カルダリ・ミンマター義勇軍が停戦、ガレンテ・アマー義勇軍も後につづく

ジェネシス、ユーライ発 CONCORD当局はカルダリ義勇軍とミンマター義勇軍、ガレンテ義勇軍とアマー義勇軍のあいだで別々に停戦通知がなされたと発表した。停戦はニューエデン標準時で本日午前11時に発効する。YC110年CONCORD緊急義勇兵戦争権限法(CEMWPA)のもとでは、交戦状態にある両当事国が合意すればいつでも義勇軍の停戦を宣言・届出することができ、カプセラ義勇兵たちの相互戦争状態を中断させられるようになっている。

カルダリ連合とミンマター共和国のあいだで外交交渉が進んだ結果、両国の上層部は今日になって義勇軍に停戦を命じた。カルダリ・ミンマターがガレンテ連邦とアマー帝国にこの意向を伝えたところ、こちらの二か国も後を追うように自国の義勇兵たちに停戦命令を発した。

アマー帝国とミンマター共和国がアマー・ミンマター紛争宙域において、CEMWPAが認める範囲内で限定戦争状態であることに変わりはない。同じように、ガレンテ連邦とカルダリ連合もCEMWPAに定められた規定に従い、カプセラ義勇兵を使った国境紛争をつづけている。CONCORD紛争監視局は二つの紛争宙域における戦いの激化に懸念を抱いており、特に正規軍、傭兵隊、準軍事組織がいくつもの点で継続的に緊急義勇兵戦争権限法に違反していることを憂慮している。

パター星系、惑星マターのグレートキャラバンサライ

◆カルダリ・ミンマターが不可侵条約を締結。ニューカルダリプライムとマターで一対の式典

ニューカルダリプライム/マター発 カルダリ連合とミンマター共和国が新たな不可侵条約を締結した。調印式はニューカルダリプライムとマターで一対の式典として執り行われ、条約にはアキマカ・サラキ議長とサンマター・マレアツ・シャコールが署名した。この条約は交渉が行われたカルダリ領にちなんで「アイラケン条約」と通称されており、両国による「平和的共存と国境の相互尊重」を限定的ながらも明確に保証している。

カルダリ代表取締委員会のサラキ議長は八大企業のCEOとともに署名し、条約書の写し(連合が正式に認証したもの)をミンマターのトビアス・イフリート首相に手交した。カルダリ側の調印式はニューカルダリプライムのランドフォール市、代表取締委員会ビル上層階にある委員会会議室という特別な場所で開催された。

ミンマター側ではサンマター・シャコールが署名したのち、マター七大部族の部族長がそれぞれの印をつけ、条約書の写し(共和国が正式に認証したもの)は代表取締委員会の代理人として条約交渉に臨んだヒャショーダ社のアフトネン・オスモンCEOに手渡された。調印式はマターのグレートキャラバンサライにある部族会議議場で行われた。

サラキ議長はアイラケン条約を「カルダリ連合とミンマター共和国の人々のあいだに恒久的な実りある平和を築くための、長年待ち望まれていた一歩」だと歓迎。サンマター・シャコールはこの条約について、「彼らも我々も誇り高き偉大な独立国だ。二つの国家の性質と行動からして、これは至極当然な結果である」と宣言した。不可侵条約はカルダリ・ミンマターの国民に広く歓迎されており、ビジネスチャンスを狙う企業から、交流の機会を楽しみにしている家々と諸氏族まで、多くの人々が両国関係の改善に期待を寄せている。

ユーライ星系のDEDステーション

◆四大国がカプセラ義勇兵の募集を強化、パイロットは直接入隊が可能に

ジェネシス、ユーライ発 停戦のニュースが報じられる一方、CONCORDは前々から待ち望まれていたYC110年CONCORD緊急義勇兵戦争権限法(CEMWPA)の改正を予定通り実施。独立カプセラは所属コーポレーションが義勇軍に参加していなくても、個人として四大国の義勇軍に「直接入隊」できるようになった。

アマー・ミンマター、ガレンテ・カルダリの戦いが激しさを増すなか、四大国は募兵活動を強化しており、CEMWPA改正は近年のCONCORDにおいて四大国がそろって賛成した数少ない事柄の一つだった。今回定められた直接入隊規定は、義勇軍に参加しているコーポレーションや、各国が編制している義勇軍組織に所属していなくても、カプセラが個人的に義勇軍に入隊することを認めるというものだ。

四大国上層部で軍事計画を立てている人間たちが、今後現れるカプセラ戦闘員を自国の義勇軍に引き入れたいと考えているのは間違いない。アマー・カルダリ、ガレンテ・ミンマターという従来の軍事同盟が崩壊し、外交関係が大きく変化したことで、カプセラを味方につける必要性は一層切迫したものになったようだ。カプセラで構成される準軍事組織、傭兵隊、辺境宙域の戦闘部隊を研究している観測筋のあいだでは、今回の動きが特定の国家にアドバンテージをもたらすかどうか意見が割れている。しかし、これは二つの紛争宙域に混乱をもたらす可能性の高い相当なギャンブルだという点では大方の見方が一致している。

メハトゥア星系に建設されたアマー海軍の軍港

◆カルダリ・ミンマターの条約締結と停戦を受け、ガレンテ・アマー軍当局も戦闘停止を命令

ジェネシス、パシャナイ発 アマー・ガレンテ軍当局はそれぞれの義勇軍である第24次帝国十字軍と連邦防衛同盟に戦闘停止を命じるため、迅速に行動した。両国の外交団は正式な合意に向けてパシャナイ星系で協議をつづけているが、カルダリ・ミンマターが「アイラケン条約」を締結し、ニューエデン標準時で本日午前11時をもって停戦するよう命じたことから、アマー軍務省と連邦安全保障会議はそちらに遅れを取らないよう緊急停戦命令を発することにした。

アマー帝国のエルシリア・コルアゾール女侯とガレンテ連邦のワヤキ・カヤラ議員の交渉は大詰めに近づいているらしく、「不干渉条約」の大枠はまとまったと言われている。ただし、ガレンテがアマーの特定の組織・人物に課している経済制裁や、「大アマー帝国」各地で囚人や奴隷として拘束されている連邦市民の地位などが未解決の問題として残っているという。アマーはガレンテとの貿易関係を改善することに関心を寄せているようだが、トリグラヴィアン技術という厄介な問題では譲歩しない方針を維持している。

ガレンテがインタキ星系のべエイ行きスターゲートに設置した防衛施設

◆インタキプライムで暴力沙汰がつづくなか、連邦はインタキ星系のセキュリティステータスを引き上げ

プラシッド、インタキプライム発 インタキプライムにおける暴動や市民不安が収まっていないにもかかわらず、連邦当局はインタキ星系のセキュリティステータスを0.6に引き上げ、カプセラ構造物の新規係留禁止措置を解除した。CONCORDはセキュリティステータスの変更とカプセラ構造物の承認再開に関する通知をユーライ協定にもとづいて受け付けたものの、インタキプライムの人口密集地における暴力行為の激しさに「懸念」を表明した。

インタキプライム最大の都市にして文化的中心地であるレノイカでは、民衆暴動や散発的な市街戦が2週目を迎えた。行政上の首都であり、インタキ議会が置かれているナビー・アカトでも個別に暴力事件が発生している。現地を視察中の元老院代表団とインタキ議会執行評議会は共同声明を発表して落ちつきを取り戻すよう呼びかけたが、市民が聞き入れることはなかったようだ。インタキプライムでは依然として多くの暴動が発生し、銃撃事件や爆破事件が暴力の渦をますます致命的なものにしている。

インタキ議会執行評議会のヴェラ・アン・スラチオ議長は、都市警察や惑星憲兵隊による治安維持活動を支援するためにインタキ民兵隊を動員した。また、元老院代表団を率いるシェイリーン・ラムネヴ議員とケレン・オンバッド議員からセレス・アガード大統領に向けた緊急要請により、連邦海兵隊はカインタ・ヤバート軌道打ち上げ施設と惑星各地の連邦政府・軍関係施設へ撤収した。インタキ自治運動の指導者であるジョナス・イヴェスタラも自由インタキ軍の主要派閥との協議を開始し、連邦政府の人員や資産を攻撃しないよう働きかけているとのことだ。

メハトゥア星系にあるアマーの研究施設

その他のニュース
・CONCORD指令情報部は傭兵と密輸業者によるスパイ活動・技術窃取の増加を警告
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・カルダリが恒星変成技術の入手を支援させるため、カプセラ準軍事組織に協力を求めたとの情報あり
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・エンジェルカルテルがフロセスウィン4を襲撃。ミンマターは惑星防衛部隊の救援ルートを確保しようと苦心
・共和国保安局は新条約にもとづきカルダリ領での活動を制限。親ミンマター派カプセラの行動についてはコメントせず
・CONCORD紛争監視局はカプセラと傭兵がトリグラヴィアン技術を奪い合う「混沌とした乱戦状態」が訪れると警告
・最近の惑星襲撃中にトリグラヴィアンとサンシャ国が交戦したとの情報をEDENCOMが調査

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